試合内容に関しては下の順位同士の対戦らしく一言で言うなら「凡戦」。お互いチャンスで決めきれず、選手もサポーターも試合後はフラストレーションの溜まる結果となりました。現在首位の名古屋相手に最後の最後にやられるまで圧倒したあの内容は何処に行ってしまったんでしょうかね?
今回、改めて言いたい点は試合中、甘さを捨てもっと非情になったほうがいい、ということ。後半16分、26分と2回ほど神戸の選手が倒れて東京の選手がマイボールを外に出して試合を一端切るプレーをした。おそらく通常の試合ならそれがフェアーだし、そうするのが当たり前なんでしょう。でも時と場合によってはそんなこと無視するのも必要ではないのだろうか。
確かにこの試合ではその2回とも出さざるを得ない場面だったかもしれない。後半16分は北斗がかなり遠い位置で倒れていた神戸の河本を確認して外に出した。後半26分は神戸のイ・ジェミンが脚を攣って倒れ、梶山も最初は出さずに続けようとしたのだが、都倉やボッティが外に出せとかなりゼスチャーをしてたので仕方なく出した感じ。とくに2回目はボールを出した瞬間に石川も城福監督も怒りをあらわにしていた。
脚を攣って倒れてそれで試合を止めようという考えは、到底納得できるものではない。またそれに対し必要なまでに「外に出せ」とゼスチャーしてた神戸の選手もそんな暇があるならボールに対してチェックに行けよ! と言いたい。とくに倒れたのが韓国人選手というのも明らかに時間稼ぎが見え見えでムカついた。
自分個人の考えとしては、負けてる或いは勝ちが絶対必要な試合でそんなことでボールを外に出すくらいなら試合を続けろといつも思う。東京は実際、過去にそれで相手に失点をくらったことがあるからだ。
その嫌な思い出がこの試合
2006年の第20節アウェーの清水戦、東京は0-1とリードされた場面で接触プレーで伊野波が負傷しピッチに倒れこんだ。その後、ボールを受けたチョ・ジェジン、クロスをあげた藤本は明らかに倒れている伊野波に気付いているものの、ボールを出すことなく試合を続けゴールを奪った。東京DFのジャーンが伊野波が倒れていると必死にゼスチャーをしているにもかかわらずだ。
確かに清水側からすればチャンスの場面だし切る必要など感じなかったのだろう。チョ・ジェジンに至っては一端倒れている伊野波のほうをチラッと確認してから藤本にパスを出している。この辺がいい意味でも悪い意味でも韓国人らしい。
さらに個人的にムカついたのは、この試合後サッカーマガジンで連載している某ライターがこの試合のレビューを
・あの場面で清水の藤本らは倒れている選手に気付かなかったのでは…
・審判が笛を吹くまでは東京のDF陣は集中を切らしてはいけない…
みたいなことを書き綴っていたんですよ、確か! 東京のサポの自分からすれば一気にこのライターが嫌いになったわけですが、自分も以降、相手が倒れていようと試合を切る必要なんかないって勝手に決め込んで観るようになりました。フェアーじゃない、とかいう意見もあるでしょうが、今の東京にあてはめるのならチーム状況はそんなこと言ってる場合じゃありません。試合に勝ちたいのなら非情になることも必要不可欠な事態にまできているんですからね。