アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

50MHz AM/SSB受信機の復活を目指して その50

2017年06月24日 | 50MHz AM/SSB受信機

LA1201と言う部品の検証

【2017.06.25】
月日が経つのは誠に早いもので、「その49」を投稿してから1か月近くが経過した。
「その49」では、中間周波増幅器のLA1201の故障について取り上げたが、これを機にLA1201の特性を調べてみたくなった。
まずは等価回路図を作製することから始めた。
ネットで紹介されているデータシートを基本に作業を進めたがデータシートが不鮮明な為、虫眼鏡を片手に回路図の作成を進めた。

このLA1201と言う部品は、三洋電機製のもので今後は入手できるか分からない。

データシートによると、この部品は「AGC特性が優れている」と書かれている。
どの程度優れているのかを検証する為に、下の図の様な方法を考えた。
標準信号発生器から出た10.7MHzの高周波信号は、LA1201の5番ピンから入り内部で低周波信号に変換され、その低周波信号は次段のLM386へ入力される。
そしてLM386で増幅された低周波信号の大きさを測定すると言う訳だ。
因みに、標準信号発生器の変調度はAM 30%で測定した。

下の写真は、実際の測定風景で同軸線を中間でジョイントしてLA1201へ10.7MHzの信号を入れた。
写真中央付近の「同軸線のジョイント治具」は自作した。

AGC特性を測定する前に、この部品の周波数特性を見てみる事とした。
測定結果は、下のグラフの通りで10.7MHzを中心として両サイド約400KHzの減衰特性が確認できた。

次に、LA1201の入出力特性の確認を行った。
入出力特性とは、入力レベルに対して出力レベルをがどの様に変化するかで、この測定結果には興味が有った。
この測定方法は、標準信号発生器の出力を20dBμVemfから100dBμVemfまで1dB刻みで測定すると言う、結構忍耐力の必要な作業だった。
測定結果は、下のグラフの通りで約60dB付近から飽和状態になっている様子が分かる。

部品が壊れた事がきっかけとなり、今回は楽しい体験ができたと思っている。
AGC特性については、後日紹介しようと思う。
この受信機の課題は山積しているが、諦めずに地道に行こうと思う。

本稿続く・・・

コメント
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