アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

50MHz AM/SSB受信機の復活を目指して その21

2016年09月29日 | 50MHz AM/SSB受信機

【5素子ラダー型水晶フィルターの製作】

【2016.09.28】
ブレッドボードの実験を経て、10.24MHzの水晶フィルターを製作してみた。
基板は、切り出したユニバーサル基板だが「ベタアース」部分は市販の銅箔テープを貼ってアース効果の向上を期待するものとした。この銅箔テープによるアースパターンが今回の工夫箇所だ。

水晶発振器のケースは、全て銅箔テープで接続してベタアースに接続した。
実は、受信機の基板上の2素子のフィルターの金属ケースに指を触れると、僅かでは有るが外来電波が受かってしまう現象を経験しており、ケースをアースに落とした方が良いと考えていたからである。
又、水晶間のコンデンサには20PFのトリマコンデンサを使用し、容量を122PF~142PFまで可変可能とした。
入出力部の抵抗は50KΩの可変抵抗器を使用してこの個所の抵抗値と特性の検証を行うこととした。
トリマーを回すと、僅かに波形が変化するが思った程では無かった。
入出力部に挿入した抵抗値も、約3KΩ以上で有れば特性の変化は無かった。3KΩ以下では使えない。
下の写真が、測定結果である。

【2016.09.29】
実際に受信機に組み込んで結果を見たい。まともに動作するかも心配だ。
受信機の基板上の2素子のフィルターを取り外し、今回製作した5素子のフィルターを取り付けて見た。
スペースの制約上、今回のフィルターは下の写真の様に外付けを余儀なくされる。
接続はシールド線を使用し、できるだけ短くする。(実験の為、写真では結構長い)

受信機の上に乗せているのが、今回製作したフィルター。
【結果】
まずは、問題無く受信できそうでほっとする。
SGから信号を入力して測定すると、以前に比較し切れ味が良くなったのが分かる。
7MHz帯の放送局の信号を聞いてみても、改善された感じでは有る。
しかし、まだ本当の嬉しさがこみあげてこない。
取り外した2素子のフィルターを、今回の基板の空きスペースに組み込んで切り替えて確認したい。
2素子と5素子の比較について、目で見る確認は、本稿「その20」に記したが、今度は耳で比較してみたい。
何事も、試してみないと本当のことはわからない。
私のやっている事は、もしかしたら・・・
扇風機のコンセントを差し替えて、羽根が逆回転するのかを試す様な事をしている場合も有るかも知れない。
それでも試してみることは面白いと感じるのである。
本稿続く・・・

 

コメント
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