#70 三国志Ⅱ

　本日は、日本テレビの金曜ロードショー枠で放映された、シンエイ動画版「三国志Ⅱ　天翔ける英雄たち」（１９８６年）です。

　「我ら天に誓う。我ら生まれた日は違えども、死する時は同じ日、同じ時を願わん!」

　横山光輝原作で、監督は今沢哲男。音楽は渡辺岳夫に、脚本は富田祐弘。キャラクターデザインは我妻宏。声優は劉備に井上和彦、諸葛孔明は富山敬。そして、主題歌は杉山清貴の「miss dreamer」。

　諸葛孔明は、ブルーのアイシャドーに入浴シーンで登場。曹操は割アゴで金髪碧眼。劉備は２０台前半の美形キャラ。于禁は女キャラになり、麗花姫は入浴中の孔明に裸でせまり、関羽の最後は弁慶だった。そんなアニメ・・・。

　そう。今日ご紹介するのは、知る人ぞ知る「（パラレル）三国志」です。（ちなみに孔明の入浴シーンはⅠに登場）

　私が人生で初めて見た「三国志」は、美形キャラが沢山出てきてラブロマンスたっぷりだった。おかげで「三国志演義」の翻訳を図書館で借りてみたら『おかしいなあ。こんな話だっけ？』でした。違うんだ！あのアニメがおかしかったんだよ！！と、後に知りました。で、その後「三国志」と呼ばれるものはどれも読んでいないので、何がどう違うのか忘れてしまって上げられないし、内容がよく分かっていないのであらすじは省かせて戴きます。（ヘタに書いて三国志ファンに指摘されても困るし）

　さて池田秀一さんだが、この「三国志Ⅱ」しか登場しない。演じているのは周瑜。黒髪＆長髪サラサラヘアーで薄幸の美青年。相変わらず偉そうで嫌な奴。卑怯な手を使って劉備を殺そうとするのだけど孔明に出し抜かれてしまい最後は血を吐いて息絶えてしまいました。リアルタイムで思ったのかその後ビデオを借りて思ったのか忘れたけれど、この頃の池田さんの典型的な悪役キャラだったので『また死んだ』と思って観ていました。そうそうツヤツヤ黒髪が乱れるので兜は被らないって決めているのさ。でも美形だから許されるのさ～♪（ハイ？）　

　レビューを書くために、最近レンタルで借りて見てみたら、一番覚えているシーンが荊州城で麗花が燃え盛る火の中で踊っているシーンだった。杉山清貴の歌が印象的だったのよね～。今でもいい歌だと思う。

　三国志を全く知らない。もしくは三国志を知っていても菩薩さまのように心の広い方にオススメです。全体的に画が綺麗だしアイシャドーバッチリな諸葛孔明をご尊顔出来るのは後にも先にもこのアニメしかないと思います。合掌。