マッドサイエンスアカデミーライブラリ

マッドサイエンスアカデミーとはマッドサイエンティストを研究する謎の組織である

ショーゲキ大魔王 ウイングス

2005-08-06 22:17:13 | お芝居へ連れてって
主催:ショーゲキ
期間:2004.12.11~19
場所:新宿・スペースゼロ

<あらすじに代えて>
都会に長く住む鳥達はビルよりも高く飛べなくなってしまった。
そんな鳥達がもう一度空高く飛ぼうとするとき、自由への本当の勇気が求められる。
この街は鳥達の楽園 自由への翼を求めて集まるところ。
翼よ、今僕たちは自由なんだ。

※カラスとハトの縄張り争いの物語である。ジグラットを越えて高く飛んだ者を擁する側が、街のボスになるというルールで毎年争っている。


ショーゲキの舞台はユニークなアイデアに溢れているが、今回面白いのは”鳥”の表現方法。1羽を3人(本体役、右の翼役、左の翼役)で演じるのである。おのまさしさんによると自由を表現するために、役者を不自由にするという事なんだそうな。3人の息が合ってるとかなりかっこいい。中でも、優柔不断なアムコ王子と、片翼がもう一方の倍もある偏った翼のタケフ王は特に効果を上げていたと思う。

格闘シーンもちょっとヘン。普通、「ヤー」とか「トー」とか掛け声出すのに、カラスとハトの抗争なもんだから「カー」「ポー」(笑)。

カラスの視点から見た「カラスバージョン」、ハトから見た「ハトバージョン」があるが、やってることは基本的に一緒(笑)。でもやっぱ両方観た方が面白い。

ちなみにビデオが出ているが、両バージョンを1つの話にまとめたため、2本組の超大作になってしまった。DVDでザッピング視聴出来るように作れたら、面白かったかも知れない。でも、コストがね…。

ツバメのジェイシーが語る、自由という言葉の意味は興味深かった。余談だが、ジェイシー役の金田誠一郎さんが舞台狭しと駆け回るのを観て思った、「この人、年齢幾つやねん?」(爆)。

実に爽快感のある芝居である。そして、出演者のおのまさしさんも言っていたように、観てると空を飛びたくなってくる。特に私は花道のすぐそばに座っていたので、出入りする役者に煽られて風がよく当たり、とても気分が良かった。

音楽も良かった。結婚式のシーンで歌われるのも良い歌だし、クライマックスの曲は、飛翔感とか爽快感をさらに上げていたと思う。サントラ買っとけば良かったかな?。

私の浅い観劇歴のなかで言ってもしょうがないかも知れないが、これはベスト5に入るくらい気に入った作品である。

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