赤坂の不動産業「バトルステーション」営業日記

赤坂で不動産業を営んでおります株式会社バトルステーションの日記です。

軽減税率について一言

2015年12月19日 | 日記
最近、政治の世界では軽減税率について自民党と公明党が生鮮食料品と加工食品で約1兆円規模の予算で合意したと新聞やニュースで連日報道されている。私はこれを本当に冷ややかな目で見ている。
まず消費者の目線で言えば、確かに生鮮食料品は少しでも安い方が家計に優しいので安い方が良いに決まっている。しかし8%にした上での10%にするに当たっての2%だけ安くなるだけで、これだけややこしく境目が分かりにくいものをやる必要があるのかと思っている。どうせやるなら生鮮食料品や加工品は0%にして、他が10%だったら軽減税率の意味も重みを増すと思うのだが、既に8%掛かるのに2%でこんな感じなら導入する意味も必要性も無いのではと私は思う。
この弊害は、事業者の目線で言うと、膨大な事務作業を強いられることになるし無駄な残業、或いはそれに従事する人員の確保と言った結果的なコストアップを引き起こし、企業の利益を圧迫し、企業の賃金アップの波に冷や水を与える結果になりかねないと私は思っている。
世論調査では、軽減税率は賛成の人が多いが、それは少しでも安い方がいいのは当たり前なだけで、仮にこれが全部10%であっても選挙には影響はないだろうと私は思う。
これは完全に、政争の具に使われ、公明党の錦の御旗みたいなものに協力しないと次回の選挙の選挙協力に支障を来すから無理やり財源も無いのにやる事だけ決定し、それに国民が巻き込まれるというありがちな構図だ。本当にいい加減にしてほしい。
本来、この軽減税率は低所得者の為に、やろうとしている法律にも関わらず、生鮮食料品や加工品は普通にスーパーで富裕層も買うので、そもそも本来の目的である低所得者対策になるのかという点でも私は甚だ疑問だと思っている。
私は、低所得者向けの対策をするのであれば、マイナンバーも出来る事だし、元々の財源である4000億円を、年収基準を決めて低所得者に分配すればそれで終わる話だと思っている。
こんなに複雑に国民を巻き込む必要があるのか。財源も無いのに、財源以上のものをやる必要があるのか。そしてそれが、本来の受益者だけに行き渡るもので無いのにやる必要があるとは全く思えない。
こう思っているのは私だけであろうか。
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起業その2(覚悟)

2015年12月08日 | 日記
私は世の中の殆どの人が、出来れば起業したいと思っていると考えている。でも何故、起業する人が少ないのか。私の考える事を今日は述べさせてもらう事にする。男は40歳前後に自分の将来を考える人が比較的に多い。
それは、このままサラリーマン人生を続けてもある程度給料の上限、自分の出世の限界等が見えてきてしまう時期で、このままサラリーマンを続けていていいのか。とふと思うのである。
当然男であれば、お金持ちになりたいと誰もが思うのは当然だと思うし、自分にもっと可能性があると思いたい。
私からすれば、「だったらやればいいじゃない」と思うのであるが、本人は中々決心が付かない。決心が付かないまま時が過ぎ、自分の中では最後のチャンスだと思っていた時期を逸して毎日の仕事の中に埋没していくのである。
断っておくがそれが決して悪い事では無いし、批判をしている訳でも無い。そのメカニズムを分析しているだけである。
また家庭を顧みれば、ちょうど子供がお金が掛かる時期に来ており、ここで失敗したら子供の私立高校代が払えないとか思ったり、奥様からは、「今この時期にそんな独立しなくてもいいじゃない。大変なんだから。」と言われることが簡単に想像が付くため、言い出したくても言い出せなくなる。
これはそれぞれの家庭の事情だからしょうがない。
じゃあどうしたらいいんだ。
それは、自分自身は当然として、家族にも最悪の事態を覚悟してもらう事が必要である。
私の場合は、駄目だったら妻にはお腹の中の子供と一緒に実家に帰ってもらおうと思ったし、妻も共働きをする覚悟を決め、会社を興すことに賛成をしてくれた。覚悟をしてしまえば、後はそんなに怖くは無い。私の場合はまだ30歳代前半だったから良かったのかもしれないが、覚悟の無い人間には起業する資格は無いと思っている。
40歳前後は微妙な時期だと思う。特に出世街道に入っていなかったら、今後のサラリーマン人生を無難に過ごしてやり遂げる事を考えたりすることは悪い事では無いが、面白い事では無い。多分、起業を考える人はこれが面白くないから夢を追ってみたくなるのだろうと思う。
だけど本当に真剣に考えている人は殆どいない。よく羨ましがられることがあるが、私は他の人よりは人生のリスクを取ったのである。
そしていつどうなるかは分からないが今のところは小さい勝利を手にしている。
リスクを取る覚悟の無い人間は現状を変えることは出来ないと私は思う。
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起業。

2015年12月01日 | 日記
私は、大昇産業を社長と喧嘩して退職した訳だし、履歴書も1社退職で中途入社であれば拾ってくれる会社もあるかも知れないが、30歳過ぎて2社退職し、2社目が半年勤務で退職とあれば、もう起業するしか道は残されていなかった。その時の私の状態は、金も無い、コネも無いという状況であったが、運よく失業保険がまだ半年分残されていたためそれを受給することが出来た。しかしその失業保険もかなり先細りしており最初から比べるとわずかな金額であった。
私は、すぐ会社を立ち上げる為に、なけなしの300万円を資本金として、商工ファンド時代の後輩のN氏に頼み込みワンルームマンションを間借りし、電話線を1本引っ張り、FAXは兼用で使用させてもらい、急ごしらえの事務所を作り、会社の登記を行った。
その時に困ったことが新規に会社を起こしても資本金の預かりをしてくれる銀行が全然なかった。今からは考えられないが、新規で起業することへのハードルの高さをまず味わった。その時は商工ファンド時代からお世話になっていた司法書士のK先生に相談したら山梨中央銀行を紹介してもらい、何とか資本金を預かってもらった。当たり前だが、設立間もない会社がお金をずっと置いておくわけでは無いのだから銀行には全くメリットが無く、断るのも合点がいくがその時は本当に助かった。
事務所を間借りした後輩のN氏には会社を始めた頃は本当にお世話になった。お金が無いのを察してくれて1ヶ月4万円で間借りさせてもらい、近くに美味しいスパゲティ屋では昼食を奢ってくれた。その時に言われた言葉を今でも覚えている。彼は私に「払える人が払えばいいんですよ」と言って何のためらいも無く先輩の私に昼食をごちそうしてくれたことは今の今まで忘れたことが無い。本当に感謝している。私は絶対にいつか恩返しをしようと心に誓った。そのN氏とは今でも仲良くさせてもらっている。当然今は私が払っている。これで恩返しが出来ているとは思っていないが出来る時にしようと心がけている。
会社を創業仕立ての頃は、海の物とも山の物とも分からない状態で、且つ起業した会社が5年後に生存している確率は10%と言われているこのご時世で、お金も貸してもらえない、事務所だって中々貸してもらえない、そのような時に手を差し伸べてくれる人がどれだけいるだろう。私はこの厳しかった時代に助けてくれた恩は絶対に忘れないと心に決めている。何故ならこの時に、この人達がいなかったら今の私は無いと思ったら感謝してもしきれないし、考えただけでも有難すぎて涙が出そうになる。
私は、誰かに世話になりながら生きているんだとつくづく思う。
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