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第56回光陽展広島展鑑賞雑感(4)

2008-06-20 09:45:15 | 怒素人的美術蘊蓄録
<添付画像>: 絵画「静謐な刻」第56回光陽展広島展出展作品より


【作品紹介メモ】
No. 42
資  格:  光陽会 会員 
題  名: 『静謐な刻』
作者氏名: 北 川 悦 子 (東京)
 受賞名:  会員奨励賞
主  催: 『光陽会


 これで3回目(3年目)となった光陽展の展覧会会場において、北川悦子氏の作品も一目で判別できるようになった。 つまり、好きな画家の描かれた「好きな絵画」のひとつになってしまった。

 そして、今年の作品題目は「静謐な刻」……

 さっそく『静謐』とはなんぞや?ということでYahoo辞書調べてみると、

・せい‐ひつ【静謐】<検索辞書:大辞泉>
[名・形動]1 静かで落ち着いていること。また、そのさま。「深夜、書斎に過ごす―なひととき」2 世の中が穏やかに治まっていること。また、そのさま。「―な世情」
和英辞書との一致 検索辞書:プログレッシブ和英中辞典 提供:JapanKnowledge
・せいひつ【静謐】
peace and calm◇静謐な|〔平穏な〕peaceful; 〔静かな〕calm, tranquil

 さらにさらに、以下、我輩の手元にある和英辞典で調べると、
・seihitu(新和英大辞典(研究社)第四版1974年・1991年第24刷 p-1459)                            peace, turanquility
 と、あった、、、。

 静謐、すなわち「せいひつ」とは、
  平穏なること、
   静かなること、
    精神的に安定した状態をあらわし、

 上記の意味をさらに優雅且つ深遠に表現する『雅語』であること、判明する。

 さすがですね!北川さん、、、。
 やはり画家・北川悦子氏の、作品に求めておられる「もの」は、「何」なのか!?
 その「何か」は、「静けさ」の「ひと時」であり、
 如何にその時を「刻」として、(鑑賞する)人間の精神活動の「ひと時」を、精神活動の歴史的な「瞬間」として、脳裏に刻み込まれるほどに、
 その「静謐さ」を描き切ろうと試みておられるのですね!?!
 さらに、「刻」ともなれば、時間的流れを組み込んだ「時刻」かも、、、。

 そう、
 北川作品を鑑賞する我々にとって、さらにより深く鑑賞するためには、同じテーマを追い求めておられるであろう「北川作品の歴史」を、比較対照的に認識する必要がある。 おかげさまで不肖エセ男爵と致しましては、昨年及び一昨年も前から北川作品を追い求めているから、本年度作品『静謐な刻』の秀逸性が理解できる。 おおそれながら、我輩にして、北川悦子氏の画家として且つ芸術家としての成長の度合いが見て取れる「比較対照材料」がある。

 かくして北川女史は、ますます円熟味を増しておられる。 だからこそ、今年も「会員奨励賞」を受賞されておられるのだ。

 あらためて会員奨励賞受賞のこと、おめでとうございます……

 来年もまた、すばらしい「北川悦子流儀」を拝見して、
   北川的"peace and/or turanquility"なる時空を堪能したいものです。 

                         <…続く…

  * 一昨年前(平成18年度)の北川悦子氏作品『ティータイム』は、こちらから参照できます。


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