バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

「バイバイわたしのおうち」劇団うりんこ

2010-12-05 01:36:45 | おやこ劇場/芝居
今日は、豊田市民文化会館に、劇団うりんこ「バイバイわたしのおうち」を観に行きました。
(観に来てた人が知った顔ばっかだったのが、ウケた)


この劇の主人公が11歳の女の子だったから、長女(と同じ歳)に観せられなかったのは心残りだったけど、でも、またいつか観れるチャンスはあると信じて♪

パパとママと11歳の女の子の3人家族。
しかし、パパとママは離婚し、それぞれが再婚。
そこには既に家族があり、パパもママも新しい家族と馴染むのに必死。
その状況をなかなか受け入れることができない、女の子の複雑な心境を描いたお芝居。
最終的には、「くよくよしたって仕方ない」と乗り越えていくんだけどね。

結論から言うと、「もう一度観たい。今度は絶対に長女と一緒に観たい。」って思うほど素晴らしい作品でした。

私、小学生の頃、「北の国から」を観て、家族が家族以外に心が向いてしまうことの寂しさを痛感したのです。
(1話。田中邦衛といしだあゆみが夫婦。いしだが不倫をして離婚した)
家族以外に心が奪われるということは、「心ここに有らず」の時間ができること、「母」が「女」に変わること、「秘密」ができること。
だから、夫婦となった以上、子どものため、パートナーのために、一生添い遂げないといけないのだと、子どもながらに思ってた。

一方で、親も「親」であると同時に、感情を持った人間であり、「感情」は理屈じゃないんだよね。
心の空虚感が、他の誰かじゃ埋められないこともある。
どうにも解決できないこともあるし、どうしようもないことだってある。

お芝居では、新しい家族を受け入れられず、居場所がないと感じる子ども、
新しい家族と良い関係を築こうと必死になっている親の姿が、とても上手に描かれてました。

居場所をなくした子や自己肯定感が低い子が、今の辛さから逃げるために薬物に走る気持ちが分かる。
援交をしたり、一時の優しさのためにSEXを求める気持ちもよく分かる。
ほんの一瞬だけど、自分を必要としてくれる、体温を感じる、優しい言葉をかけてくれる…。
たとえその後で傷ついても、その「一瞬」を求めて繰り返すんだと思う。

それに、「自分は必要とされている」と思えないのに「強くなれ」って言われても、なれるわけがない、ってこともお芝居見てて思った。

でも、人は「強さ」を持ってるし、時間が解決することもある。
寂しい思いをしている子どもたちも、人に愛してもらったら、自分が必要だと思えたら、きっと這い上がれるし、人を許すこともできる。

そんな(寂しい)子どもたちの、心にポッカリ空いた穴を、少しでも埋めることができる大人に、なりたいなぁ。

なんだか、いろんな思いを巡らせてたら、またしても涙がポロポロ出てきて、みんなに
「けーちん、やっぱり泣いてる!」
って笑われました(笑)。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日です!映画「ブルーゴー... | トップ | 総合工芸芸術家「だるま森+... »
最新の画像もっと見る

おやこ劇場/芝居」カテゴリの最新記事