紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

ボーナスステージ 対ソフトバンク戦

2006-05-25 23:59:59 | 野球
主砲の4戦連発で勢い加速 横浜、今季初の3連勝 (共同通信) - goo ニュース
王監督「何も言葉ない」 今季初めて会見に応じず (共同通信) - goo ニュース

ソフトBが終盤猛攻 ソ-横評 (共同通信) - goo ニュース
松中 先制ソロ&二塁打 (スポーツニッポン) - goo ニュース

神内緊急降板も5投手つないだ (スポーツニッポン) - goo ニュース

5/23 第1戦 5-2
先発、横浜高宮、ソフトバンク新垣。
今季早くも6勝の新垣先発で、苦しい試合が予想されたが、初回好調の横浜打線が爆発。多村の2ランを含む3得点。ルーキーの高宮を援護。しかし、その後新垣も立ち直り2回から6回までは無失点。
一方高宮は、2回無死2塁、4回1死満塁の場面を切り抜ける。ここ何試合か、連打を浴びて失点するシーンが多く見受けられたが、この日はそれが無く、結果的に勝利投手につながった。その高宮も5回、6回に1失点ずつし、3-2とソフトバンクの追い上げムードとなる。
7回、2回以降沈黙していた横浜打線であったが、先頭打者多村が四球を選び、村田が送りバント、そしてこの日7番DHで久々の起用となった鈴木が2ベースで1得点。貴重な追加点を上げるいい仕事。4-2に引き離す。
8回、2死満塁の場面で無得点で終わり、流れが悪くなり、その裏登板した川村が2連打され無死1・3塁の大ピンチを迎えたが、加藤がズレータ三振、大道ダブルプレーに打ち取り、素晴らしいセットアッパーの働きを見せる。
流れを完全に横浜のものにした9回。送りバントで2ベースヒットの吉村を3塁まで進め、小池がタイムリー2ベースで5-2にして、勝負を決めた。
この日は、今季控えに廻っている、鈴木、小池がチャンスできっちり仕事をして、久々の活躍をしたのが光った。また、7、8、9回、先頭打者が塁に出た時、確実にバントで進塁することが出来、チャンスを広げ、そのうちの2回が貴重な追加点につながった。この確実な送りバント進塁も評価したい。

今季初の3連勝。

5/24 第2戦 2-6
ソフトバンク先発が和田。対する横浜は那須野。
和田が先発ということで、横浜としては珍しく打線を考えて2番小池、9番DH吉村を起用した。
2回裏、先頭打者松中HRで0-1。
3回、吉村、小池が期待に応えヒットを放つもののその後が続かず、無得点。
6回に那須野が先頭打者の四球から犠飛で1失点。0-2。
7回表。横浜打線が石井、小池の連続2塁打で1-2。さらに佐伯のタイムリーで同点。
しかし、その裏、この回から登板した佐久本が2連打で逆転を許す。2-3。
そして、8回裏。代わった山北が長短4安打を打たれ4失点。那須野の好投、打撃陣の奮闘に水を差す背信投球で勝負あり。2-6。
私は山北はもっとやると思っていたが、こうまでダメだとは思わなかった。正直、がっくり来ている。3・4年前は50登板くらいし、そこそこの防御率もあり、怪我さえなければ、1軍登板のきっかけさえあればと期待していたが、とんだ期待はずれに終わった。ここまでの、内容から少なくとも1軍で投げる状態ではない。
失ったもの(土居、南)が大きかっただけに、腹立たしい限りである。
2軍でよく調整して、再度1軍に上がってきて欲しい。とにかく中継左腕が足りないのであるから、山北もこれで終わりというわけにはいかない。

5/25 第3戦  1-5
先発土肥。ソフトバンクの先発は神内。先発の格的には土肥には勝って欲しい試合。
ソフトバンク戦から打線を大分変えてくるようになる。
この日は2番小池、6番サード内川7番、DH小田嶋。交流の打率を2割を切り調子を落として村田を下げた。これくらい出来るのなら、ぜひ佐伯の起用についてもよく考えて欲しい。
さて、戦前の横浜優位の予想とは裏腹に、新打線の横浜がなかなか神内を捉えきれない。3回で降板した後の、佐藤、ルーキー藤岡、吉武が8回まで0封リレー。
昨年に比べ、明らかに力の落ちるソフトバンク打線であったが、7回までに5得点。土肥は復帰登板で、内容的には悪かった。7回まで引っ張ることはなく、5回3失点した段階で、加藤のロングリリーフにスイッチしても良かったのではないだろうか。
投手起用、継投が裏目に出た一戦。

結局この3連戦、ソフトバンクは初戦新垣で試合を落としたものの、後の2試合、継投の妙で勝ち、ソフトバンクにとって、目論み通りのボーナスステージとなった。




【超特別編】ボンズ714アーチを生で見る!

2006-05-24 15:19:10 | 野球
5月20日
先週末、カナダは3連休だったので、サンフランシスコ・ヨセミテに行ってきました。初日、7時25分のバンクーバー発で10時前にはサンフランシスコについて、レンタカーを借りて、オークランドに向かいました。
翌日はヨセミテのドライブということで、ここはマスタングにしました。
サンフランシスコを抜け、ベイブリッジを経て、オークランドに入り880線を南下。フリーウェイを出て、後左折1回、右折1回すればアスレチックスの本拠地マカフィースタジアムというところで、事もあろうに、2台後ろの車が前に追突。その勢いで、私のマスタングも後ろを軽く当てられました。1時開始の試合で、12時過ぎの出来事でした。怪我はとりあえず誰もありませんでした。リアバンパーはそれほどへこみませんでしたが、一発目後ろの車のガシャンという音とその直後の自車のガシャンと言う音と衝撃は今でも忘れられません。

警察が来て簡単な状況確認を経て、その車のままで何とか球場にたどり着きました。この間の内容は長くなるので省略します。

さて、球場についてチケット売り場にいき、ブッカーT似の凶暴そうな担当者からどの席と聞かれ、ライト外野席でホームランボールを獲ろうという意気込み出来ていましたのですが、反射的に「ライトスタンド」と答えてしまいした。チケット代30$を支払ってはじめて、内野席であることに気付きました。自動車事故に巻き込まれたショックとあわせてトホホ感大でした。

球場に入って席を見てみるとこれが意外にいい席で、1階席ベンチの真後ろの後ろの方でした。テレビではおそらく映し出されていたと思われるところです。2列前の連中が携帯片手に、テレビを見ている友人に話している感じでしたので。

そして、2回の表、ボンズの1打席目。アスレチックスの投手が、簡単に初球を投げて、勝負するのか?と思った矢先。次のボール(3球目だったかもしれない)、やや低めのすーぅっときたストレート。ボンズは、スコーンって感じで、いい感じでバットを振り抜きライトスタンドにHR。
714号、ベイブルースに並ぶ歴史的なHRを間近で見ることができました。

写真はボンズが3塁ベースを廻ろうかとしているところです。

小沢昭一的こころ 対ライオンズ戦

2006-05-21 23:59:59 | 野球
松坂ヨレヨレ7失点も6連勝 (日刊スポーツ) - goo ニュース
松坂 ハマスタで適時二塁打&6勝目 (スポーツニッポン) - goo ニュース

横浜三浦がまた連敗止めた (日刊スポーツ) - goo ニュース
三浦“完投勝利”で連敗ストップ (スポーツニッポン) - goo ニュース

復帰の多村が3戦連発 (スポーツニッポン) - goo ニュース

TBSでベイスターズのインターネット中継をやっていないモノかと調べてみたのですが、残念ながらやっていないようでした。
TBSラジオでは、野球以外は結構張り切っていて、ベテランから若手まで幅広い形でインターネット配信していました。
なかでも、超ベテランの小沢昭一的こころがインターネットで配信されていたのには、少し感動しました。子供の頃からやっていた気がしますし、ラジオで野球観戦する前、時折聞いたものでした。未だに、ミヤサカお父さんも登場していましたし、小沢昭一節も健在でした。お元気で続けて欲しいものです。

5/19 第1戦 7-10
西武松坂、横浜秦の先発。
先発で何とか試合を作ってきていた秦であったが、この日は初回カブレラに2ラン、4回に西武打線に捉まり6失点、計8失点の大誤算。
松坂自体も前半で勝負が決まり、集中力に欠けたかもしれないが、中盤横浜打線に打ち込まれ7回7失点の不調。それだけに秦の序盤での乱調が痛かった。

5/20 第2戦 8-1
先発は横浜三浦、西武西口のエース対決。
ここに来て打線が上向きの横浜打線が、この日は珍しく三浦を大量援護。
特に、2回までに石井、古木、相川がソロHRを放ち、三浦を楽にさせたことが最大の勝因だったと思う。7回横浜が4点を取り、勝負あったところで雨天コールド。快勝。

5/21 第3戦 9-5
先発は横浜が今季冴えない背信投球が続く門倉、西武がルーキー松永。
門倉が無難に初回を乗り切った裏、横浜打線が爆発。この日1番に起用された吉村の四球から、石井1塁エラー、金城送りバント、佐伯タイムリー2ベース、多村復帰後2試合連続の2ランで一気に4点選手。不調の門倉を大量援護。
その後も、西武中継ぎ陣から着実に加点し、4回で7-0の一方的展開で、ほぼ勝利を手にする。
門倉は相変わらずピリッとせず、6回連打で3失点。この日は相手先発が谷間で力が落ちていたから良かったものの、ローテの投手が出てきたら勝利も覚束なかったかもしれない。
その意味で、門倉にはもう少し頑張ってもらはないと、横浜的には厳しい。
7回途中から木塚が登板し、8回加藤、9回クルーンで何とか逃げ切った。
この日は1番吉村2石井を起用。私的には2番石井の方が、現チーム状況ではしっくりくる。後は4番佐伯でしょう。

06/06/13記

悲しみよこんにちは 対ロッテ戦

2006-05-18 23:59:59 | 野球
救援踏ん張り4連勝 ロッテ (共同通信) - goo ニュース
アクシデントも中継ぎ万全4連勝! (スポーツニッポン) - goo ニュース

成瀬 プロ初登板初先発で初勝利 (スポーツニッポン) - goo ニュース
ロッテ成瀬が初登板初先発で勝利 (日刊スポーツ) - goo ニュース

久保粘投、6連勝でロッテ今季初首位 (スポーツニッポン) - goo ニュース

こっそり、更新しています。
古い試合の内容を振り返っています。正直なところ、日本でこの悲惨な状況を目の当たりにせず、遠くでぼちぼち眺める程度で良かったとつくづく思っています。

横浜は少しだけ上昇気流に乗りだした感がありましたが、ロッテ3連戦で3連敗し、壊滅的打撃を受けてしまいました。
今年の最下位は確定したといってよいでしょう。
悲しみよこんにちは。
ところで、ついこの間まで、日本でめぞん一刻を見ていましたが、よくよく考えると響子さんも今は50歳をこえるそうです!月日の経つのは早いものですね。


5/16 第1戦 1-4

先発は横浜高宮、ロッテ小野。
初回立ち上がり不安定の高宮が1失点。もっと点を取られても仕方がない内容であった。その後、高宮は立ち直り、6回までスイスイと投げるが、スタミナ的に衰えた7回に捕まる。5連打で4失点。前回登板時も連打で負け投手となっている。1回も連打の傾向があり、ランナーを出してからのピッチングが課題。クイックとかに不安があるのだろうか。
高宮はもはやローテの一角を占める投手であり、この課題の克服はチームにとっても重要である。次の試合も引き続きこの点に注意してチェックしたい。首脳陣は下位打線であった7回を抑えなければいけないと言う。確かにそうだ。が、一方でよく頑張っているとも思う。もっと上手に選手を乗せてあげる言い方は無いものだろうか。選手の気持ちを上手く載せてあげるコーチが1人いて、バランス良く上手く選手操縦すればと思う。
打線の方は、小野の前に沈黙。5回に2死満塁で吉村のピッチャー強襲ヒットの1点止まり。その後、ロッテの加藤-藤田-藪田-小林の豪華リレーで反撃の機会を封じ込まれる。新人がいい働きをしており、打線が大量援護して勝たせて欲しかった。
この試合吉村が2番に入ったが、打線の繋がりという意味で、酷い。1番内川-2番石井-6番吉村が正解であろう。

5/17 第2戦 4-5
先発ベバリンが4回持たず4失点、後を継いだ山北も西岡に2ベースタイムリーで0-5のワンサイド。
まさに背信投球。
山北-佐久本で5~7回まで無失点で何とか切り抜けたところ、7回裏打線が爆発して初先発の成瀬を攻略1-5。後を継いだ藤田を打ち込み4-5まで追い上げる。
しかし、藪田、小林の壁は崩せなかった。
若く初先発の成瀬を初回2死2・3塁の場面で得点していれば、もっと違った展開になっていたとはずだ。初回なんとか抑えたことで成瀬に自信が付き試合後半まで投げさせることになった。
ベバリンは翌日、抹消。どうやらベバリンはこれまでか。

5/18 第三戦 0-1
横浜那須野、ロッテ久保の04年ドラフト自由枠同士の先発。那須野は初回に1失点したもののその後、ロッテ打線をしっかり抑える。結局7回1失点の好投であった。
ロッテの久保は、この日は決して良い出来ではなかったが、横浜打線の拙攻に助けられた。
1回2死1・2塁、3回2死1・2塁、7回ノーアウト2塁、いずれも得点出来なかった。
久保は8回無失点。9回小林が3日連続のセーブ。
1本のタイムリーで勝敗が分かれた。
那須野-鶴岡の相性が良く、前回同様いい投球内容を続けている。なんとかこれを続けていれば勝ちは転がってくるので、めげないで次回も快投を続けて欲しい。

06/05/31記

危機的状況の中で 対日ハム戦

2006-05-14 23:59:59 | 野球
八木 プロ初完投!首位キープ (スポーツニッポン) - goo ニュース
救援陣休ませる完投勝ち 八木、無四球で9奪三振 (共同通信) - goo ニュース

秦力投も横浜3連敗、早くも借金13 (日刊スポーツ) - goo ニュース

吉村 三浦に恩返しのV打 (スポーツニッポン) - goo ニュース
横浜村田が単独キング13号 (日刊スポーツ) - goo ニュース


5/12 第1戦 1-4

横浜那須野、日ハム八木の先発。
那須野は1・2回に1点ずつタイムリーを浴びるが徐々に調子を上げ、7回2失点の好投。
一方、日ハムルーキー八木も横浜打線を寄せ付けず、5回の1失点のみ。
8回から那須野の後を継いだ佐久本、ソニアが2失点し、勝敗が決する。
ファームで調子を上げてきた那須野が1軍先発で好投し、先発として使える目処がついたのは収穫だった。
連打を打たれない八木は、ルーキーながら見事な投球内容。
今期配球の冴えない(と思われる)相川を下げ、鶴岡をスタメンで起用した。遅い決断だとはいえるが、とにかくするべき事をした。
負けはしたが、今後一条の希望を持たせる試合だった。


5/13 第二戦 1-3
先発秦がのらりくらりと8途中まで回まで3失点の粘投。内容が悪いながら、8回途中まで投げ、試合を作ったことは評価できる。
しかし、この日は打線が不発。一時追いついて、7回に逆転されて1-2になったその裏。1死1-3塁で、先発江尻からスイッチした岡島から得点できなかったのが勝負の分かれ目。
昨日のDH種田の起用はともかく、この日は右の江尻が先発だったわけであるから、11日に1軍に上げファームで好調であった鈴木をDHで起用しても良かったのではないか。今年の打線の組み方は疑問が多い。
横浜は借金13。牛島監督の立場的には非常に苦しくなってきた。

5/14 第三戦 4-3
日ハムの先発が金村で手強かったが、横浜もエース三浦を先発に立て応戦。エース対決。
吉村の2度のタイムリー、村田のHRで序盤・中盤・終盤、しっかり加点し勝利に結びついた。三浦も8回3失点の粘投。
なんとか3連敗を免れた。

この3連戦、フレッシュな秦、那須野が好投し、若手の台頭が見られ、また三浦もいつもながらの素晴らしいピッチングで、チームの勝敗的には危機的状況であるが、試合内容的にはほんの少しだけ明るい日差しが見えつつあるようだ。

2006/05/31記

大記録ずくめの3連戦(三浦100勝・石井2000本安打) 対楽天戦

2006-05-11 23:59:59 | 野球
横浜三浦、4度目の正直100勝達成 (日刊スポーツ) - goo ニュース
三浦 4度目挑戦で100勝到達 (スポーツニッポン) - goo ニュース

石井あと「1」最後は押し出し四球 (スポーツニッポン) - goo ニュース
サヨナラ四球で偉業お預け 石井に自分見失わない強さ (共同通信) - goo ニュース

横浜石井2000安打!祝福絶叫「琢朗~」 (日刊スポーツ) - goo ニュース
球の見極めが打撃の基礎 石井らしく大記録達成 (共同通信) - goo ニュース
石井 男泣きの2000本安打 (スポーツニッポン) - goo ニュース

横浜スタジアムでの楽天三連戦は、ベイスターズにとって記録ずくめの試合となった。

第1戦 5-2
三浦、一場の先発で始まる。
1、2回に1点ずつ上げ、横浜優位の試合展開。3回表に楽天が、三浦を2死満塁にまで責め立てるが、川口をセンターフライに打ち取る。その裏、エンジンのかからない一場を攻略。好調村田の2HR、さらに三浦自らのライト線のヒットで5-1で、勝負あり。

三浦はドラフト6位で高校から入団し生粋の生え抜きである。
肝機能障害のハンデ、その上弱小球団での100勝であるからその価値は額面以上のもので、素晴らしい。
最も1年間フルに機能したのは昨年がはじめてで、だいたい夏場に持病でローテーションから離脱していくことが多かった。もっと強いチーム、投手力が豊富なチームであれば、もっと早くこの記録を達成したかもしれない。特に、ここ数年は三浦を見殺しにする試合も多く見受けられただけにその感はある。では、他球団であったらもっと活躍していたか?と考えると、ドラフト6位で、持病持ち、巨人だったら1軍で投げる機会すらなくフェードアウトしていったかもしれないし、その他の球団だったら25歳前後でトレードに出されていたかのしれない。巡り合わせも良かった。もちろん、それ以上に本人の努力があったからこそであるのは言うまでもない。
三浦の特徴は、はやりコントロールに尽きる。若い頃からコントロールの重要性に気付き、探求して作り上げたコントロールと投球技術は絶品だ。フォーク、スライダー他変化球も一流。したがって、ほとんど大量失点がない。
最近はエースとしての自覚を持ち、その責務を十分に果たしている。
年齢的には、ピークを越えつつあるが、これからも頼りになるエースとして活躍して欲しい。
そして、三浦の後を継ぐ、高卒生え抜きエースの登場も期待したい。秦、山口はもちろんのこと、下位指名のたたき上げとして橋本も三浦の次を目指して欲しい。

第2戦 5-4
横浜高宮、楽天山村の先発。横浜的には負けられない試合。
高宮は4回まで無失点で切り抜けたが、5回に楽天打線に捕まる。2アウトから4連打で3失点。突如の4連打。高宮によると、「フォームが崩れて変に力が入った」とのこと。力が入ってフォームが崩れたと思うが、今後高宮がこの点でどう成長していくか注視していきたい。
5回裏。村田ソロ、内川、吉村の連打で2-3に追い上げる。
楽天戦から、好調の内川が不振の種田に代わり起用され、期待に応えた。
横浜は6回から、先発で大不振の門倉を中継で起用。2回を無失点に抑える。8回には木塚が無失点に抑え、その間に逆転し4-3。
9回、満を持してクルーンをマウンドに送るが、同点タイムリーを浴び、延長戦へ。
10、11回加藤が好投し、11回裏2000本安打のかかった石井が、押し出しのサヨナラを選ぶ。
古木が楽天3連戦2番で先発したが、2番の適性は極めて低いと思う。私は1番内川、2番石井、6番古木が妥当だと考える。このあたりの打線の組み方が、腑に落ちない。監督が打線の組み替えが不得意であるならば、もっと周りの田代打撃コーチ、福沢【作戦】コーチが関与すべきである。

第三戦 4-8
先発ベバリンが6回フラフラしながら2失点で切り抜けたが、7回2連打したところで降板。変わった木塚が大炎上。まさかの5失点、いや今年見慣れた光景か?勝負あり。
6回裏、内川の逆転打で、逆転してこれからという矢先だっただけに、木塚の乱調は痛かった。
1回には石井がセンター前ヒットを放ち2000本安打を決める。

石井はドラフト外入団。三浦と同じく横浜生粋のたたき上げ。共通して努力の人である。
石井で思い出すのが、彼がショートで出場して間もない頃、ラジオで江本氏が解説(アナウンサーが深沢アナ)していて、石井がボロカスに酷評されていたことである。プロの一軍として出る選手でない。プロとして恥ずかしい・・・とか言っていたと思う。ラジオといえども、毒舌の江本氏といえども、基本的に選手を持ち上げ、軽く批判することはあっても、これほどまでに個人を酷評、ほとんど個人攻撃に近い形で解説していたのは記憶にない。それ故、鮮烈に覚えている。その当時、石井がどんなプレーをしていたか直に見ていないので、何ともいえないが、それではじめて石井が私の中にインプットされた。それから、堀江、高橋雅といった低レベルの内野手競争に勝ち抜き、レギュラーを勝ち取っていった。ということで、マシンガン打線で1番に石井が定着するようになってから、江本氏の解説をあまりアテにしなくなるようになった。実際には、江本氏の見方が正しく、出始めの石井は、あまりにもひどい選手であったというのが実情であったかもしれない。いずれにしても、そこから大記録を達成し大打者の仲間入りをしたわけで、凄いことである。心より祝福したい。
石井は私生活は派手そうだが、こと野球に関しては努力の人といえよう。また、運も味方した。高木豊がトレードに出され、レギュラーを獲るまでさしてハイレベルな競争は無かった。また、レギュラーに定着してから、定着してからも、即戦力大型ショートの補強は無かった。強いて上げると、内川くらいで、彼は高卒であったから即戦力というわけでもない。ただ、競争がなかったからといって慢心せず、常に、3割近くを打っていた。野球に対する気持ちの持ち方はさすがである。2003年前後に、体調不良、絶不調があり、私は石井もここまでかと思った。が、石井の凄かったところはここから復調してまた3割を打ち出したことである。この時期、私と同じ誕生日の前妻瀬能あづさとごたごたしていた模様で、これも関係していたのだろう。
石井の打撃の特徴は、私的にはカットの巧さにあると思う。打てない球は、カットで3塁内野席後方にパーンと捌いて、打てる球を必打出来る技術にあったと思う。このカットの技術がクセモノで、しっかり腰を残して外角の微妙なボールを上手く処理していた。一方で、難しい外角のボールも上手く重心を残してレフト方向に弾き返す。内角のボールも上手く処理できる。
マシンガン打線の核弾頭として、記憶に残る選手で、現時点のミスター横浜である。個人的にも好きな選手の一人だ。
守備も投手入団とあって肩も良いし、守備範囲も広い。故意に守備範囲を狭くして(難しいあたりを無理に取りに行かない)エラーを少なくしていた高木豊とは大違いである。
しかしながら、昨年からはやはり衰えには逆らえず、守備範囲は狭くなってきたし、守備でのミスも多くなった。打撃も安定感が無くなった。調子の好不調もはっきりして、不調時の腰の粘りのなさも目立ってきた。何より、彼の最大の持ち味である外角球の捌きが鈍り、外角のボールを簡単に空振り三振してしまう姿は、往年の彼を知るものとしては悲しくなる。本人も空振りでなく、レフト前あるいは3塁スタンド方面にイメージで振っているつもりであるが、体が言うことを聞かなくなっているようである。

横浜としては、石井の後釜をショートレギュラーに定着させることが今後の横浜内野陣を構築する上で最大の課題である。このような状況で、石井がどのような引き際を見せるか。
2000本安打のかかった試合で、石井は彼らしくチームプレーに徹し、押し出しファーボールを選んだ。引き際に関しても、石井には横浜の将来を見据えて、彼のプレースタイルと同じくらい綺麗な、チームプレーに徹した身の引き方を演じてもらいたい。

2006/05/31記

横浜の監督について 阪神戦

2006-05-09 09:11:03 | 野球
虎・矢野3連発!Gに接近2.5差!球団初の横浜戦開幕7連勝 (サンケイスポーツ) - goo ニュース
ハマキラー矢野3連発 6本塁打すべて横浜戦 (共同通信) - goo ニュース

虎“スミ1”完敗…横浜戦連勝ストップ (大阪日刊スポーツ) - goo ニュース

阪神赤星V打!クルーン155キロ撃ち (日刊スポーツ) - goo ニュース
阪神浅井、地元横浜でプロ2度目の猛打賞 (大阪日刊スポーツ) - goo ニュース

ゴールデンウィーク期間の3カード、
広島戦1勝1敗1雨天中止、中日戦3敗、阪神戦1勝2敗で
2勝6敗の惨敗に終わった。
4月までの無惨な試合内容、そしてこのGW期間中の試合結果を受けて、インターネットでの掲示板を中心としたファンからの牛島監督解任の話題が目立ってきた。

私は牛島監督続投でいいと思う。そもそも、なぜ横浜が強くならないかよく考えてみて欲しい。監督の起用でなぜ横浜が弱いかを考えた場合、監督を短期間で解任する横浜球団の悪習が最大の問題点である。3年契約でだいたい長くても3年で多くは2年くらいで辞めさせられる。この結果、監督はもとより、コーチも代わり、継続的なビジョンに基づいたチーム強化を図ることが阻害される。こうした球団事情のため、新任監督は、まずは結果を欲しがり、計算できるベテランを中心とした起用となる。チームの選手の見極めが出来ていない外部から招聘した監督がこのような行動をとるのは当然だと思う。ころころ監督が替わるから、例年、ベテラン中心の選手起用となる。
山下前監督は積極的に若手を起用したが、これは彼がヘッドコーチで事前に選手の見極めが出来ていた?からである。それでも若手起用の代償は大きく、短期政権につながった一因にもなった。
その点、牛島監督は3年連続最下位の横浜を再編し、曲がりなりにもAクラスまで引き揚げた希有の監督である。力はあると見て良い。もし、今年、牛島監督が解任されれば、将来的には牛島監督の監督適性を見抜いた、ロッテ、中日あたりが将来、監督に招聘するかもしれない。また、投手コーチとしての実力はあると見て良いので、将来、巨人、阪神、ソフトバンク等の大手球団の投手コーチとして腕をふるっているかもしれない。
牛島監督には少なくとも3年以上はチームを任せたい。

私は横浜の監督は、適性者が長期的に、理想的には3年契約2期、少なくとも4年以上続けることが重要であると考えている。

もちろん6位を3年続けた場合は適性的に問題があるだろう。

6年の内容は大枠で次のような内容である。
1年目:戦力把握
2年目:前年の戦力把握に基づく補強(コーチ含)の提案と起用、
    チームの底上げにつながる起用
    →3・4位の確保
3年目:前年の戦力把握に基づく補強(コーチ含)の提案と起用、
    チームの底上げにつながる起用
    →Aクラスの確保
4年目:収穫期
    優勝を目指す戦力補強の提案と起用
    →優勝を目指し、優勝戦線に絡む
5年目:収穫期
    優勝を目指す戦力補強の提案と起用
    →優勝を目指し、優勝戦線に絡む
6年目:次期監督への後継体制作り
    →次期監督を首脳陣に参画させる


巷では、高木氏が監督という声もあるが、とんでもない話だ。彼の首脳陣としての実力はオリンピックの惨敗でほぼ証明されているのではなかろうか。高木氏には、フォー・ザ・チームというより自分大事、カリスマはない、ID・戦略戦術も長けているとも思えない、リーダーシップも感じられない。彼に監督としての力(人的魅力も含めて)があれば、日ハムの首脳陣の中に加わっているはずだ。コーチとして横浜を退団するときも、後味が悪く、この時の処世も、球団愛的なものも感じられない。将来、横浜の監督になるつもりであれば、チーム愛を優先し我慢して球団に残る選択肢もあったはずである。以上のことから横浜に関係した有力選手の一人と見るべきで、彼を監督候補として捉える見方には、私は否定的である。
大矢という声もある。横浜退団後、人柄も丸くなり、今が彼にとって監督就任の旬かもしれない。しかし、長期政権をとなると、どうだろうか。牛島監督不振を受け手のワンポイントという扱いで、結果、上述したとおりベテラン中心の起用をして、選手把握している内にチーム状態悪化、そして次の監督になってしまうのではなかろうか。
私は牛島監督に責任を持って長期に指揮をしてもらいたい。もし長期結果不振であれば、今後監督としての道が閉ざされるわけで、若手の起用も含めて本気で取り組むはずである。今の状態では、牛島監督自身も逃げ道、つまり外国人選手不在、ベテラン高齢化、ヘッドコーチ不在、投手コーチ?・・・があり、他球団の監督として再起可能である。私は、他球団の監督に牛島氏が就任してもかまないが、その前に横浜を優勝戦線に加わるチームにしてからにして欲しいと思っている。



それでは、GWの終盤に行われた阪神3連戦について、簡単に振り返ってみたい。

第1戦。11-13
先発ベバリンが2回途中でノックアウト8失点。継いだ山北も矢野に3ランを打たれ3失点。4回で1-11の大敗ムード。ゴールデンウィークを利用して、スタジアムに足を運んだ遠方からあるいは普段スタジアムとは疎遠のファンを白けさせる内容だった。
阪神先発井川もこの試合内容で緊張の糸が切れたようで、5回6失点の乱調。5回、井川から3ランを打ち、これで3日連続のHRとなった吉村は素晴らしい。今年の横浜野手ブレーク選手の最有力となった。8回に同じく好調の村田が2点差に迫る3ランを放ち、11-13とするが、如何せん序盤の失点が大きかった。
打者が奮起して、終盤追い上げた点は良いが、序盤の失点で既に勝負があった試合。先発、2番手投手のふがいない投球が情けない。

第2戦。4-1
対阪神戦8試合目で初勝利。
先発土肥が5回1失点に抑え、その後川村-木塚-加藤が各一回それぞれ無失点、最後クルーンが締めるという理想的な展開。シーズン前、横浜にこんな試合を期待していたのだが。土肥は完璧とはいえない内容で、5回以外は毎回ランナーを出す苦しい出来だったが、1回1失点以外は決定打を許さず、これが勝利に結びついた。
そして、もう一つ特筆すべきは、この試合、どういう風の吹き回しか、あれだけ固執していた種田をベンチに下げ、2番セカンドに藤田を起用し、これが勝利に結びついたことである。初回の藤田の送りバントから逆転(2点)。中盤5回は石井ヒットの後に藤田がセンター前ヒットでノーアウト1-3塁のチャンスを作り、その後金城のショートゴロの間に貴重な追加点が入っている。好調の石井をサポートし、得点に結びつくいい仕事が出来ていた。種田のレギュラーを脅かすには十分だった。藤田がこれくらいの出来であれば、種田の状態が上がってくる?種田の闘争心が燃え立つまで?当分起用して良いと思う。守備も良いので、守備範囲の狭い種田より投手も内心藤田を起用して欲しいと感じているのではなかろうか。

第3戦。2-3
先発秦が6回1失点の好投を見せる。勝ち投手の権利があったので、勝たせたかった。
1・2回ヨレヨレの投球内容であったが、何はともあれ6回1失点は上出来。この体験を生かして、1軍の先発に早く慣れて欲しい。
三浦に続く、生え抜きの右の先発投手、将来のエース候補として、今年なんとか一本立ちしてくれることを期待している。
試合結果は、後を継いだ加藤が2回1失点で秦の勝ちを消し、クルーンが2本の2塁打で敗戦。クルーンが2段モーションの影響か、研究されたためか、今年は今ひとつ。クルーン自身も研究していかなければ、今年は抑えとして厳しいかもしれない。
打線的には、前日結果を出した藤田を下げ、種田を2番セカンドで再起用して、見事に失敗している。ノーヒット、3回の2死3塁チャンスで凡打。石井が2000本安打を目前にして、好調なだけに種田の不振が目立ち、試合結果にも多少の影響を及ぼしている。


お知らせ (06/05/05)

2006-05-06 12:39:23 | 野球
写真は今年の4月16日にサンディエゴのペトコスタジアムに行ったときの写真です。今年WBCで日本が優勝した球場です。

今シーズンに入ってから、このブログを読みだした方もおられるようで、若干読者が増えました。
昨年10月から11月にかけて、みっちりとベイスターズのコーチに関して、投稿していますので、最近このブログに読み出した方や読み飛ばしていた方がおられましたら、ぜひ読んでみて下さい。

05年オフ コーチ人事シリーズ
10/7  コーチ人事(1) 阿波野コーチ招聘(1)
10/16 コーチ人事(2) 阿波野コーチ招聘(2)
10/26 コーチ人事(3) 巨人 西岡コーチ就任
10/26 コーチ人事(4) 波留氏入閣
10/27 コーチ人事(5) 大久保2軍打撃コーチ新日石に転出
10/27 コーチ人事(6) 中根スカウト2軍打撃コーチに
10/27 コーチ人事(7) ディープインパクト!田尾氏打撃コーチ案
10/27 コーチ人事(8) 灯台もと暗し!杉山打撃投手野村楽天コーチに抜擢
11/05 コーチ人事(9) ヘッドコーチ考
11/07 コーチ人事(10) 新コーチ陣発表

ベイスターズ監督論とベイスターズの投手陣の再編策については、追って投稿したいと思います。ご期待下さい。

追伸:7日(現地時間)、バンクーバーマラソン(ハーフの部)で走ってきます!

格差社会 中日3連戦

2006-05-03 11:38:05 | 野球
本日より、1試合目から降順のニュース引用にします。

横浜三浦が力尽きた、3度目の100勝失敗 (日刊スポーツ) - goo ニュース
川上 最短時間で今季初完封 (スポーツニッポン) - goo ニュース

英智、打力アップ実を結ぶ “守備の人”が決勝打 (共同通信) - goo ニュース

中日が3連勝 中-横評 (共同通信) - goo ニュース


今シーズンのここまでのセ・リーグ順位をおさらいすると、
巨人>中日>阪神>>>広島>ヤクルト>>横浜
で、AクラスとBクラスではっきした。
巷では、小泉政権5年で格差社会が形成されたと言われているが(ややマスコミが煽っている感もあるが)、セ界は格差が顕在化し、「勝ち組」と「負け組」とに鮮明に分かれた。
巨人の躍進は目覚しく、打率0.273(2位)、防御率3.35(2位)は原采配、内田打撃コーチ、尾花投手コーチの招聘、オフの外国人選手補強がズバリ当たった。
中日は打率0.256(3位)、防御率3.93(5位)と投手陣が振るわないが、持ち前の勝負どころでの野球の上手さを発揮して、好位置につけている。
阪神は打率、防御率ともにトップで戦前の実力どおりである。
負け組は広島(借金5)、ヤクルト(借金6)、横浜(借金11)。
広島は4位に付け、戦力の割には健闘しているが、先発陣の一角が既に故障し、例年どおりベテランが離脱(今年は緒方)し、これからも故障者が出てくるとも思われ、選手層も薄いことから苦戦が予想される。最終的には既に自己破産状態の横浜と最下位争いをするであろう。
5位のヤクルトは打率0.253(僅差4位)防御率(僅差4位)とほぼ実力どおりであるが、今年は勝ちに結びついていない。やはり古田が主戦を離れ全体的なディフェンス力の低下した感がある。そして古田監督が選手も兼ね負担も多く、監督業に不慣れな面も影響しているのであろう。
6位横浜は戦前の予想を大きく下回り、最下位。借金11。6位はあるにしても、正直ここまで悪いとは思わなかった。投手戦力が劣る楽天の勝率すら下回る。とても予想出来なかった。打率0.244(6位)、防御率6.15(6位)。打率は佐伯と石井の不振が大きいので、佐伯・石井を適切に起用していればもっと上であったことを考慮するとほぼ実力どおり。得点は3位で、佐伯の不振にもかかわらず健闘している(ただし、佐伯がいい場面で打っていると勝てた試合も多かったものと思われる)。
問題は投手陣。開幕スタートで自慢の中継陣崩壊が痛かった。先発陣の門倉の不調、吉見の期待はずれまでは、ある程度受け入れられるが、先発大量失点病がベテラン土肥にもおよび、100勝目前で足踏み状態に三浦が陥ったのは誤算。勝ちを計算できる先発が不在となって投手陣は大崩壊した失点は170点で、5位がヤクルトの111点であることから、いかにひどいが容易に想像がつく。確かに毎試合、ひどい試合を見せつけられている。
横浜の改善すべき点は、まさに投手陣の再生に尽きる。昨年との違いは、2段モーションの影響を除けば、斎藤とセドリックが抜けて、2人は足して1人の10勝程度の戦力であり、今年加入したベバリンと高宮の底上げ分を考えると差し引きはそれほどでもない。したがって、既存戦力が実力どおり力を出していないと考える方が適当であろう。毎年、1人2人不調の選手は現れるもので、それは計算の範囲内にしても、軒並み、ほぼ全員不調であるのは、おかしい。異常事態であると再三述べてきたとおりである。だいたい(中継ぎの)三本の矢が全部折れてしまっている。せつない。

第一戦。0-4
三浦が善戦するが、8回に三失点し力尽きる。
中日の先発は川上で、(下位打線が)好調の横浜打線を封じ、2塁を踏ませないピッチング。あえて、川上先発が予想される試合に、三浦を当てるか議論の分かれるところ。川上の場合、総得点出来ないから失点の少ない三浦を立てる考えだった。チーム状態が最悪の横浜にとって、数少ない計算できる投手で、2戦目の登板で確実な勝ちを狙った方が、結果論で言うと正解だった。個人的には秦先発で良かったと思う。

第二戦。4-6
先発門倉。
相変わらずピリッとしない投球内容であったが、4回までは無失点で切り抜けた。しかし、5回に捕まる。2死の後、荒木・井端に連続ヒットを打たれ、今シーズンお約束のパターンで、福留に3ランを浴びる。
中日の先発は初先発の佐藤。2回内川のソロHRで先制する。4回2死満塁まで責め立てるが、石井がピッチャーゴロの凡打に終わる。5回も2アウト1・2塁のチャンスを作るが、内川が凡打。この後、門倉が崩れただけに、4・5回の無失点は惜しまれる。
6・7回は加藤が0封。それに応える形で、8回に中継の平井を捉え4-4の同点に追いつき見せ場を作る。が、その裏。この回から登板した川村が中日打線の餌食となり、リードを許す。4-6。最後は岩瀬が締めた。

第三戦。1-3
先発高宮。6回に2アウトからエラーがらみもあって3失点するものの、7回を3点に抑える好投。近年、まれに見る新人投手の先発好投。鳴り物入りで新人選手が数々入団してきたが、これだけの投球内容を見せてくれた選手はなかなか思い出せない。それだけに、勝たせたかった。
中日の先発はマルチネスで、相手を見下した余裕のある投球だったかどうかはわからないが、7回吉村のソロHRの1安打で安定した内容。その後は平井-岩瀬で無失点。
8回、期待の中継左腕山北が登場したが、福留四球、ウッズセンター前ヒットで1アウトも取れず、今後に不安を残すお粗末な結果だった。
相手のマルチネスが良かったということもあろうが、好投した高宮を見殺しにして、その上黒星をつけた試合だった。