紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

選手層の厚みに欠ける?

2005-07-31 22:49:44 | 野球
種田の代役が失策 広-横から (共同通信) - goo ニュース

現在、北海道に出張中です。涼しいです。というか、夜は少し肌寒かもしれません。

4本柱で1分3敗。厳しい結果が伴うだろうと思われた。現段階で、セリーグで一番戦力が劣ると思われる広島にこのカード1分2敗。これが、今のベイスターズの現実である。

先発の斎藤隆は6回4失点。ぶっちゃけ彼の実力はだいたいこのくらいで見たほうがいいかと思う。
しかし、この試合もっといただけないのは、万永に他ならないであろう。別に欠点探しをするつもりはないのだが。2失策がいずれも前半の貴重な得点に絡んだ。終盤バットで挽回するも時既に遅し。ある程度守備を買われての出場で、ベテランであることを考えるとデマンドを満たしていないという評価を下さざるをえない。
以前から再三指摘しているが、万永の軽率なプレーは目に余るところがあるし、逆に万永の代わりを務める選手(福本、北川、木村ら)はおり、彼らにチャンスを与えて欲しい。福本、北川に関しては、ここで出場機会を得られなければ、彼らのチーム内での存在って何? では、使わないなら、編成上に問題はないかとの指摘すらしたくなる。
そして、もう一つ。このゲームも決して勝てない試合で無かったということ。失策が無ければ、失点は抑えられたし、6回の2死満塁の場面で相川にヒット1本出ていれば4-4の同点になって継投勝負で勝てる可能性は高かった。これを結果論と結論付けるかどうかは、このブログを読んだ皆様にお任せしたい。



お疲れ様 12回ドロー

2005-07-31 00:02:56 | 野球
クルーンが被弾 初のセーブ失敗 (スポーツニッポン) - goo ニュース


4-0で先攻していながら逆転され、9回に勝ち越したがその裏追いつかれた。
例年、この時期良くある横浜-広島戦と言ってしまえば、それまでだ。
しかし、今シーズンの戦いぶりを考慮すれば、投手陣がもう少し頑張って失点を少なくして勝利できた試合であったと思う。牛島監督の先発をやや引っ張りすぎるかなという気もするが、すぐ先発を変えてしまうとこれまで(3年連続最下位い)の横浜の継投と変わらないので、この判断はなんとも言えず、悩ましいところだ。

広島が中日との対戦をラジオで一部聞いていたが、相手のミスを上手について簡単に勝利していた。横浜もそういったセンスのある選手はいるので、ぜひ相手のミスを突くプレーも果敢に取り組んで欲しいと感じた。本当に、今の広島は緩慢なプレーやミス(プロの一軍レベルではあるが)を、試合の肝心な場面でいろいろ出てくるので、注意して丹念につけこんでもらいたい。

横浜に限らずどの球団も、どうやらピッチャーも疲れが出てきているフシもあるので、打線が活発になってきた今こそ、気を引き締めて集中して勝つ野球に徹することが大切だと、今日の試合内容をベイスターズのHP速報で見て感じた次第である。

後半戦スタートで躓く

2005-07-29 22:45:17 | 野球
広島が本塁打攻勢、横浜の九回反撃及ばず (読売新聞) - goo ニュース

後半戦、中日第1戦(先発門倉)、そしてこの広島戦初戦(先発土肥)を落とした。中日第2戦は12回ドロー。スタートで躓いた感がある。
落とした試合は打線が大量得点しているだけに、先発投手陣の大量失点が悔やまれる。先発の交代時期を引っ張りすぎたのではないかという気もしないでもないが、中日戦を少しラジオ観戦しただけので、なんともいえない。
得点のされ方もHrによるもので、リード的に問題はなかったかなども気になるところだ。

佐伯の追撃弾も出たり、打線は繋がっているので、一層のこと先発投手陣(バッテリー)の奮起してほしい。

ベイスターズ通信簿外野手編

2005-07-27 20:45:51 | 野球
どうも地方ゲームになるとチームが弱体化するような気がします。
昨日は序盤に4点入れ楽に勝てる試合であったにもかかわらず、敗戦してしまいました。
今日は外野手のコメントをしたいと思います。

00 河野友軌F
 同じ打席数であれば、鈴木尚よりは打率も良いし打点も期待できると思うのだが。外野手は激戦区でもあり、出場機会に恵まれていない。左の代打も鈴木、古木で固定化され、競争がなくなっているように思え、河野の起用もあってよいように思う。元々捕手出身でもあり、肩も良いので、外野の守備補強としても悪くないと思う。

 1 金城龍彦A
 前半戦、好不調の波が少なく頼りになる選手として活躍した。チャンスメイクやチャンスでの打撃、中堅選手として素晴らしい働き。
 守備でも見せてくれた。
 後半戦もこれまでどおりの活躍に期待したい。

 6 多村仁A
 ホームランを量産。欲しいところでのHrも多い。チャンスでもよく打つ。守備も素晴らしい。
 名実横浜ベイスターズを代表する看板打者となった。
 にもかかわらず、自己管理という面で、自覚が足りないというか、脇が甘い。
 ジャンボ宝くじが売りに出されるころ?怪我、故障や自動車事故。
 野球に集中して欲しい。そして、故障しない体作り、健康管理、自己管理に勤め1流プレーヤーの仲間入りをして欲しい。

 7 鈴木尚典C--
 守備の悪さが目立ち、開幕早々牛島監督は彼を外野の守備位置につかせることをあきらめた。
 バッティングは復調の気配もなく、相変わらず内角低めの縦系の変化球に対し、条件反射のように手を出して空振りしていた。本当に攻められ方は単純。内角低めの厳しいコースでストライクをとり、外角高めあるいは外角いっぱいの変化球でファールをとる。配球順序は前後するがとにかくこのパターンで2ストライク取り、最後は必ず内角低めの落ちるボール。
 ベースに届かずワンバウンドするくらいのボールでも振ってくるので、面白いように三振が取れる。
 すでに活路は代打の切り札しかないと思われるが、いいところで使ってもらっているにもかかわらず、泣かず飛ばず。
 
 9 田中一徳F
 守備固めと代走として起用され、そのあたりは問題ない。彼の一番の問題は、バッティングである。足の速さを生かしたバッティングが出来ないことだ。このへんは、阪神の赤星、ロッテの小阪あたりを見習って欲しい。昨今の横浜外野陣は充実してきたので、非常に競争が激しい。守備と打撃で実績のある金城、多村はレギュラーといえるが、多村とて怪我でもして調子が上がってこなければ小池あたりにレギュラー取って替わられる状況である。その外野陣のなかで田中の存在意義を問われかねないシーズンだ。
 守備に関しては小池、南の方が魅力的だし、走力・走塁技術では野中の方が上。
 打撃も古木は別格にしても、小池、南、西崎と比べても劣る。左打者の優位性という点では、河野の成長が著しい。曲者としても、桑原なんていう新人も加入した。こうした状況からすると、田中一の強みが他の選手の台頭によりアドバンテージがなくなりつつあり、追い詰められた立場にあるといえる。もう一度、原点に立ち返って、自分の強み、走攻守それぞれ鍛え磨くべきであろう。

33 古木克明C-
 7月18日のブログ、「続・古木について」の記事を参照のこと。

44 小池正晃B-
 今年はウッズの背番号を引き継ぎ心機一転して、シーズンに望んだ。オープン戦での好調を評価され、そのまま1軍に定着した。開幕当初は守備要員的な起用が多かったが、多村の離脱中に守備力を買われてスタメンに。ウィット・鈴木・古木ら外野守備に難のある選手が多い中、守備力を重視する牛島監督の目に留まり、スタメンから登場することも多くなった。
 守備は良いがが、まだまだ、守備を磨く余地もある。打順は私は2番より1番打者としての適性の方があるとは思うが、チーム編成上出れるところがあれば、出てナンボがプロの世界。したがって、2番打者として求められる犠打のミスは許されない。セ・リーグ上位の犠打数を決め、彼なりに良く頑張っていると思うのだが、プロ野球の1軍2番打者として出場している限り、客観的に見てバントの失敗については厳しい評価をせざるを得ない。
 ホームランは期待通り。これからは他球団から徐々に厳しいマークされることになるので、更なる打撃の向上に期待したい。
 多村が故障の多い選手だけに、小池の活躍の場もこれからも十分あるはずである。その際は、多村の欠場を感じさせない働きが出来ればと思う。
 私は開幕前小池がブレークする最有力候補と押しているので、後半戦はさらに活躍して欲しい。

51 田中充F
 ファームの試合には出ているようだ。
 例年私の解雇リストに挙がっているが、しぶとく残っている。今年も、シーズン後解雇最有力。
 結果を出して、生き残るしかない。

64 南竜介C-
 7月にやっと1軍に登録された。ファームでも好調を継続していた。1軍の試合では、早速自慢の守備力(肩の力を)披露し、存在感をアピールした。守備の人としては、十分ベイスターズで機能できる。
 あとはバッティング。今年はヒットを打ったが、まだまだ1軍慣れしていないようだ。慣れればもう少しバッティングの結果もついてくるだろう。
 もともと三振の多い選手だけに、スタメンに名を連ねようとすれば、この点をどう克服していくかが課題になるであろう。
 ちなみに開幕前に私は、このブログで以下のように記述しているので、後半戦は1軍に定着してさらに活躍することを望む。
 「・・・1軍の試合でも少しずつ使ってもらえるようになった。ヒットも打ったし、守備は1軍で十分通用する。肩の強く、捕殺で見せられる選手である。来年は飛ばないボールに変更になるため、外野の守備力が
 勝敗を左右する場面も増えることが予想されていることから、南にチャンスが廻ってくることも十分考えられる。
 小池の次にブレークする確率は高い。総合力では小池が若干リードしているが、一軍定着の田中一を超えていると思う。
 南が一軍の座を確かなものにする環境は整いつつある。さらに精進して是非ブレークして欲しい選手の一人。」

ベイスターズ通信簿内野手編

2005-07-27 07:03:54 | 野球
あっという間に、後半戦に突入しました。
今回は内野手について個別にコメントしていきたいと思います。

 0 万永貴司C-
 バイプレーヤーとして重用され、最低限の仕事をしている。石井の代役で活躍した試合もあった。が、やはり物足りない。個人的には、万永の役どころは、福本や北川で足りると思うのだが。

 2 内川聖一C
 今年も、故障の回復度が順調でない、そして、セカンドの種田が存在により、セカンドのポジションを奪われた。スタメンでは慣れないレフトを守ることが多い。そのためか、いま一つ本来の調子が出てこない。さらに、彼のセールスポイントであったチャンスに強い打撃が今季はあまり見られなかった。

 3 種田仁A-
 状況に応じたプレー。チャンスに強い打撃が印象的。守備もまずまず。ゴールデンウィークあたりから6番に定着し、ますます彼の特長が生かされるようになった。十分評価できる活躍ぶりだった。
 試合のポイントポイントでの集中力は目を見張るものがある。一方、年齢のせいか、試合状況に応じてお疲れモードに入ることもある。
 後半戦も、独自のがに股打法で、観客を沸かせ、チャンスメイクや勝負強いバッティングに期待したい。
 そして、今年は年俸でも元木を越えて欲しい。

 4 北川利之F
 今年は藤田の加入もあり、ファームでの出場回数も少なくなってきた。おそらく、バックアップ要員、バイプレーヤとしてのポジションかと思われ、万永や福本がライバルになるのであろう。チャンスは必ず来るものと信じて、丹念に技術を磨き、少ないチャンスでそれを披露するしかない。

 5 石井琢朗B
 本当に疲れているなあと思うことがある。しかし、それを見せないように懸命に努力しているようでもある。往年の1試合3安打打つというようなことは久しくなったが、1試合に1本は打っているようだ。チャンスメイクやランナーを返すヒットも打つ。得点圏での打撃や出塁率について、正直もっと上を目指して欲しい。
 石井の打撃の衰えも、横浜の得点力不足の一因のように思えてならない。
 私は、3連戦以上続くときは多少石井を休ませる配慮があってもいいのではないかと思う。

10 佐伯貴弘B
 ハマの4番。4番としては阪神金本らと比べると著しく見劣りする。が、他に適任者がいない。
 頑張っているのは認めるが、結果がついてこない。佐伯が得点すると加点もスムーズで楽に勝てることが多いように感じる。逆に佐伯が凡退し、残塁の山を築くことはよくあるように思う。
 いずれにしても、ベイスターズの得点ということに関しては佐伯次第。多村が復帰すれば、佐伯の負担も多少なくなるが、そんなことを期待するようではハマの4番としては寂しいばかりである。
 適性的には4番は厳しいのは承知だが、今シーズンもう一踏ん張りして欲しい。
 ホームランとまでは言わないが、少なくともチャンスでヒットを打ってランナーを返してくれればと願うばかりである。

23 藤田一也F
 ファームでの打撃成績も十分で地力を付けているようである。体力的な問題さえクリアできればという選手であったので、後半戦かなり期待している。石井に多少休養を与える意味でも、少しずつ1軍での出場機会を増やして、1軍対応と意味での地力も付けていって欲しい。

25 村田修一C
 守備は上達しているようだ。バッティングのほうは、打率はともかくもっと勝負強い打撃が欲しい、またできる選手だと思う。佐伯は4番打者として、私はある程度厳しく指摘しているが、得点力不足という点では村田も佐伯と同じくらいブレーキになっていると思う。村田が打っていれば勝てた、もっと楽な試合展開になっていたという試合が多かったと思う。
 守備のほうが安定してきたので、バッティングに関しても安定してくることに期待。

31 吉村祐基F
 今季は故障で出遅れてた。7月あたりから出てきたが、試合感が戻っていないのか、いま一つ。
 主軸がもたついていた前半戦、怪我無く本来の調子をキープしていれば1軍の打席に近い選手であっただけに惜しい気がする。
 後半戦は状態を上げて、Aクラスを争う時期になりだしたくらいに貴重な戦力として1軍で活躍することに期待したい。

39 ウィットD+
 ウッズの後継の4番打者として期待されていたが、日本の野球には全く通用しなかった。
 徹底した内角攻めと変化球で揺さぶりに対応できなかった。
 牛島監督もゴールデンウィークになっても頑固に彼を使い続けていたのだから、この点も驚き。
 結局は2軍落ちした。ここで、普通の外国人は帰国するのがお決まりであるのだが、なんとウィットはいまだに、シーレの試合に出続けている。プライドをかなぐり捨てた、外国人選手にしては見上げた根性といえるかもしれない。
 私は4月にベイスターズの試合に出て計算どおりに凡打するくらいであれば、シーレで日本野球に適応できる技術を身につけるべきだとの投稿をした。この時期まで続けていたとすると、ウィットを応援したくなる。
 シーレで開幕当初よりも日本の野球に対する対応力が出てきた(相変わらずのところもあるが)掲示板で見かけた。さらに暑くなって外国人選手の状態の良化もあるかもしれないので、チャンスがあれば左の代打からでももう一度チャンスを与えて欲しい。
 ウィットも継続して打撃の鍛錬をし、1軍で起用された日にはベイスターズファンをアッと驚かせて欲しい。

45 福本誠F
 ファーム暮らしが中心。堅実なプレーが持ち味で、個人的には万永を起用するくらいであれば、福本の方がよっぽど良いと思っている。万永と交互で、20試合程度出場して欲しい。藤田の加入で守備系内野手争いは激しくなるが、伸びシロもないし、プレーヤーとしての正念場にさしかかっている。(開幕前とほぼ同文)

52 石川雄洋F
 ファーム育成中。体作りから入っているようだ。

53 野中伸吾C+
 足のスペシャリストとして前半戦活躍。野中の足で勝てた試合もあった。キャラ的には被る田中一を抑えて一軍に定着した。守備・打撃でも非凡なものがあり、後半戦は1軍になれたことであろうから、そのあたりでも活躍してくれればと思う。

55 呉本成徳F
 ファーム。入団獲得の経緯から、球団は彼をどのような選手に育てるのか、どのような位置づけの選手として期待しているのかわからない。端的にいうと、いかなる形でも活躍して、1軍の場を求めるしかないようである。

66 木村省吾F
 藤田の加入もあり競争が激化。出番もやや少なくなった。
 万永の高齢化、福本の伸びシロ、北川のもたつきを考慮すると、内野のユーティリティプレーヤーのポジションは十分狙える。まずは、堅実な守備と状況に応じた打撃に磨きをかけチャンスを伺いたい。

ベイスターズ通信簿捕手編

2005-07-26 00:24:41 | 野球
 8 相川亮二B-
 ディフェンスという点に関しては、前半戦セリーグ2位の防御率3.80を達成したということでひとまず評価したい。ただ、打撃のほうが例年に比べ悪い。打撃は元々悪くはなかったので、捕手としての読みもあればもっと打てるはずだが、本人は相手打者を抑えることで頭の中が一杯のようである。
 私は今季に限ってはこう一生懸命配球等のディフェンスに関してもがいて結果として打撃が疎かになっているのを暖かく見守りたいと思う。しかし、来年以降も同じであれば、厳しく指摘したい。今年、精一杯高度な配球等を会得して、来期に繋がればと思う。

26 小田嶋正邦C-
 成長の跡が見えない。一軍に帯同しているものの、捕手としての実践機会が少なすぎる。捕手としての経験も積んでいないようだ。かといって、他の守備位置を守っている気配もない。
 年が年だけに、今後どういう道を歩んでいこうとするのか考える時期に差しかかっている。
 具体的には、1塁を守るとか超激戦区の外野に参入するなどである。
 バッティングはいいものを持っているだけに、右の代打要員に甘んじてる中途半端な現状が残念でならない。

29 新沼慎二F
 1軍にも上がり、小田嶋を差し置いて第三の捕手の地位を獲得しているようである。
 少ないチャンスをしっかりものにして欲しい。
 新沼にしてみると、背水の陣といってもよいチーム内の状況である。今後、良いキャッチャーをドラフトなどで獲得する場合、あぶれてくる選手の筆頭が新沼に他ならない。
 プロで生き残っていこうとすれば、残りの後半戦でチャンスはがむしゃらにやるしかない。
 相川、鶴岡どちらか怪我でもすると新沼の出番になるから、一気に戦力ダウンになるようなことがならないよう、ベンチにいてもいつでもスタメンマスクをつけられるよう準備をしておく必要があるだろう。

49 斎藤敏雄F
 ファームでは一定の出場機会を与えられているようである。そして、打者としてもHrを打つなど結果を出しているようである。キャッチング、配球、盗塁対策等のディフェンス力の情報はほとんど出てこないので定かではない。
 武山のバックアップ要員という位置づけかもしれないが、与えられたチャンスを十分生かして欲しい。

57 鶴岡一成C-
 今シーズンは2番手捕手としての地位をついに確保した。今シーズンは時折代打で出場するがほとんど打ったという記憶がない。
 相川も打撃が不振なので、相川を刺激するという意味でも、バッティングでの結果も重視したい。チーム内の争いという点では、少し相川になめめられている気もしないでもない。
 レギュラーポジションを奪う気概で貪欲に取り組んで欲しい。ある意味、今季の相川は多少油断している面もあるので、打撃で結果を出して徐々に使ってもらえる機会が増え、案外ポジション伺えるところまでくるかもしれない。

61 武山真吾F+
 ファームの正捕手の座を確保した。しかも、着実に成長している。今年のジュニアオールスターでは、阪神の自由枠岡崎がいたにもかかわらず、スターティングメンバーとして名を連ね、Hrも放つ活躍をし優秀賞を受賞した。
 体もすっかりプロらしくなってきた。体的にはやや小さいが、将来の正捕手としての期待度が高い。
 第三の捕手として、ファームを卒業する日が着々と迫ってきている。さらに、鍛えて腕を磨いて来るべき日に備えたい。

ベイスターズ通信簿投手編(2)

2005-07-24 15:41:02 | 野球
投手陣に関しては開幕前の評価からアップした選手が多くなりました。牛島監督の手腕でしょうか。

28 秦祐二C-
 ベイスターズの試合で先発し久しぶりの1軍勝利も手にした。しばらく、1・2軍を行ったりきたりするかもしれないが、1軍クラスの選手を抑えるには何が必要か課題を持ってシーレで調整して欲しい。彼のコメントをみると具体的な課題を持って取り組んでいることが垣間見られるので、そのあたりは問題ないものと思われる。限られたチャンスをがっちりつかんで逃さないように、貪欲にチャレンジして欲しい。後半戦では先発で防御率3点台の力を出してくれることに期待したい。

30 土肥義弘A
 左の先発の大黒柱。勝ち星はいまひとつ伸びないが、十分評価できる投球内容であった。
 試合中盤まで試合を壊さず、先発としての役割をしっかり果たしていた。接戦で勝負どころで打たれ敗れることもあったが、投手のせいというよりは打線の援護不足に問題があった。
 コントロール、配球が素晴らしく、ボールのスピードはないが、老獪な投球術で相手打線を翻弄する、7月上旬、調子を落としたが、その後復活。
 もはや横浜先発陣には欠くことのできない投手なので、後半戦もその投球術に期待したい。

32 松家卓弘F
 ファームで育成中。
 ところで、学業のほうはどうなのであろうか。私としては、球団経営、マーケティング、ブランド、人事制度などベイスターズの一員として最高学府で松家に学んでもらいたいことは山ほどあるのであるのだが。
   
34 山田博士D+
 若田部同様、ファームに干されている感がある。中継ぎ陣が豊富という関係もあるが、木塚の不調を見ると山田をたまに使って木塚を休養させてもいいかなと思う。
 最近のファームの結果を見ると若干モチベーションが下がっている気もする。
 このまま行くと、1軍登板なく解雇か?広島、楽天あたりではまだまだ十分活躍できる力を持っている。
 潰しのきく中継ぎとしてシーズン後半の一軍登録をひたすら待って、その間状態をベストに維持していくよりほかない。

35 牛田茂樹C--
 1軍でちょこっと投げたが、結果を出せずすぐに2軍に降格した。
 持てる力を1軍のマウンドで発揮できない代表格。私はこの手のピッチャーは、若かりし日の下柳ように毎日登板させて場数を踏ませて1軍の雰囲気に慣れさせることが、先かなと考えている。技術的なことは、その後ファームでしっかり調整すればよい。まず、常時1軍に帯同して、マウンドにもなれることが彼には必要だと思われる。
 もちろん牛田はファームで結果を出して1軍に迎えられる準備をしておかなければならない。

36 村西哲幸C--
 途中、一軍で中継ぎで投げるもいまひとつだった。中継ぎ投手陣の負担を軽減させるためにも、徐々に村西や牛田を使っていくことも必要かと考えている。
 彼も同様に1軍の場数をもっと踏ましてあげたい選手。そこで学んだことをファームで課題を持って取り組むという段階にきていると思う。
 もっとも中継ぎの一角に割り込むには、そう容易ではないのであるから、チャンスをもらったら投球に専念してしっかり抑えるのは、これからプロとして生き残っていくには必須。

37 岡本直也F
 ファーム育成中。1軍での左投手の需要は高いのであるから、他の選手よりは圧倒的にチャンスに恵まれているということに気づいて欲しい。

38 稲嶺茂夫F
 一軍では左の中継ぎ不足でとんでもないことになっている。年齢的にも上でバリバリ投げてもらわなくてはならない選手。絶対的なボール欲しい。絶対的なボールさえありさえすればワンポイントで相当重宝するはずだ。スピードが140キロに満たないため目立たないが、コントロールは悪くないので、是非そのあたりに取り組んで欲しい。全体的に特徴がないので、かえって使いにくくなっている感もある。いくら左投手の少ない横浜といえども、このままだと、伸びシロもないしプロとしても厳しい。
 今のままだと、秋風が吹くころには、首元も涼しくなっていることであろう。

41 岸本秀樹C--
 開幕一軍スタートを果たす。初めのころは天性のスピードボールとフォークで負け試合の中継ぎの役割を無難にこなしていた。しかり、素材そのものに頼り切った投球は、プロの世界では通用しにくく、次第に滅多打ちにあうことが連発した。
 ボール全体が高く、コントロールされておらず、待てば甘いボールが必ず来て狙い撃ちされる。ランナーを出してから打たれることも多い。
 課題は多いが、プロとして何が課題かがはっきりしたのでプラスに考えて、この課題を克服するべくファームで研鑽することが肝要であろう。
 投げ込むボールのポテンシャルは高く、あのボールが低めに決まりだすと中継ぎでもそれなりに通用するであろう。そして、それがコントロールされ、内外角に投げ分けられ、ボールストライクの出し入れができるようになると先発で10勝してもおかしくない素材の良さを感じた。
 この種の若い選手によくスピードをもっと出すことを第一に考える選手がいるが私はそれは甘い考えだと思う。あくまでも、ピッチング全体の能力を上げるべきで、スピードアップはそういったピッチング能力の中の一部の要素に過ぎないということである。スピードボールを磨く必要のある選手もいるが、いま岸本が今取り組まなければならないのはもっと別のところにあるはずである。

42 クルーンA
 大ブレーク。掘り出し物。元々ボールは速いという評判であったが、高速フォークも効果的で、佐々木の抜けた穴を十分埋めた。前半戦Aクラスを確保した立役者の一人。オールスター前には161キロを記録し、さらに注目度はアップし、横浜のいい意味での広告塔にもなっている。注目度の質も佐々木と対照的。
 後半戦も前半戦同様の活躍を期待したい。

43 ホルツB+
 彼がいなかったら、広島と最下位を争っていたに違いない。彼しか左の中継ぎ投手がいないのだから。結局のところ彼しか左の中継ぎがいないため、毎回登板することになり、登板過多からオールスター前には精彩を欠いていた。オールスターの間、一休みして、後半戦また頑張ってもらいたい。
 ホルツが最終戦まで持ちこたえてくれるとAクラスも夢ではないが、彼が途中で調子を崩したり、戦線を離脱するような事態になれば、チームも急降下間違いない。それだけ、チームに中継ぎ左腕が不足し、補強最重要課題であるという事実に、ベイスターズ編成は真摯な姿勢で向き合って欲しい。

46 谷口邦幸F
 今季はファーム暮らし。故障からの復活が望まれる。年齢的にも来期あたり働きがない場合、トレードあるいは最悪解雇の恐れがある。山田のような毎試合出る中継ぎで使われるのが適性的によいのではなかろうか。先発要員からは今の段階では閉ざされた。ハートが弱そうなので中継ぎで登板機会を多数作り、まず再度を実績を作って欲しいのだが。

47 堤内健F
 肘の手術から復活しファームで少しずつ投げているようだ。入団当時の生きのいいボールは健在なのか。いずれにせよ、コントロールはアバウトなので上で投げようとするには、この課題をクリアしておく必要があろう。来期はファームの先発中核としてきっちり仕事をしてくれればと思う。同年代の期待投手がぞくぞく入団してきたが、あせらず自分自身と向き合って課題を克服し、かつ同世代の仲間と切磋琢磨することを期待したい。

48 後藤伸也F
 昨年はファームの先発主力選手として活躍していたが、今年はシーレでの競争も激化し、後藤の出番も少なくなってきている。今季も好不調の波があり、不振が目立つ。後半はファームの主軸投手になるべく巻き返しに期待したい。秦は1軍で結果を出しつつあり、後藤も出遅れることなくモチベーションをあげて取り組んでもらいたい。コメントを見る限りでは秦は自分の課題がどこにあってどう取り組もうとしているか考えながら調整しているようであるが、後藤はどうであろうか。登板日に目いっぱい投げ込むだけになっていないか。登板間隔の間、どういった課題に対し、どういう取り組みをしているのか。そろそろ1軍でも頭角を現して欲しい、期待の投手でもあるのだが。

50 セドリックA-
 開幕直後はオフの調整不足で出遅れたが、徐々に戦線に復帰し結果を出した。得意のカーブで相手打線に煙を巻き、ストレートもまずまず低めにコントロールされている。土肥に続く左の先発の柱。先発陣は、三浦、門倉、土肥、セドリックがしっかりしているので、昨年まで日常茶飯事だった大連敗がほとんどなくなった。セドリックの先発主力としての期待度は高いので、これからもその期待にこたえるべくピッチングを望む。

54 橋本太郎F
 昨年のドラフトで横浜が獲得した唯一の高校生投手。現段階では体作りに専念しているようだ。ファームの投手コーチは一人しかおらず、十分な指導ができているかは不明。どういった育成方針、育成方法をしているかも不明。高卒投手がしっかり育ってくるファーム環境にしていくこともシーレの課題であり、その点でも橋本の成長は楽しみである。

60 飯田龍一郎F
 ファーム育成中。1軍打撃投手として1軍に帯同の機会を与えられたり、オールスター前には1軍に上がったりと、牛島監督から熱い期待を寄せられているようだ。ファームの選手育成の新機軸を具現化したケースでもある。楽しみな左腕投手であるだけに、恵まれたチャンスをしっかりものにして欲しい。
 チャンスに恵まれない選手は、シーレのファームにごろごろといるのだ。

63 千葉英貴F
 ファーム育成中。徐々に登板機会が増えている。結果はいま一つ。そろそろ同世代の選手が大学生、社会人経由で入団してくる時期だけに実力を付けていきたい。
 特に大学生、社会人経由の選手はチームの勝利に直結する場面で投げ続けていることもあり、ファームの試合よりも緊迫感を持った試合の中で登板している。そのため、技術、精神的なタフさも身についている選手も多い。そんな新人選手たちに見劣りしないマウンド裁きや投球内容を身に付けてほしい。



ベイスターズ通信簿投手編(1)

2005-07-24 00:18:13 | 野球
オールスター戦は全く興味がないので、その間ベイスターズの前半戦の状況を振り返ってみたいと思います。
まずは、個別のパフォーマンスからコメントしてみたいと思います。
2月に昨シーズン後の個人別のコメントもしていますので、そちらもあわせてみていただくと、楽しんでいただけるかと思います。

11 斉藤隆C
 前半戦の最終戦で、9回無失点という往年を髣髴させる快投を見せた。開幕当初もそれなりに先発として機能していたが、年俸の割には物足りない結果だった。途中で楽天へのトレードの俎上にも乗ったようだ。
ストレートのスピード、変化球のキレ、コントロールはまだまだ一流の域に達しているのだが、スタミナ不足、決定的な場面での失点の多さがいつもついてまわった。
ベイスターズでは使い勝手が悪いし、楽天あたりに行くまだ十分いける実力だ。
前半戦最終戦のあのピッチングがあれば、はっきり言って先発の柱として十分任すことが出来る、が、これが斉藤隆最後の一花という気もしないでもない。
ベイスターズファンとしては、前向きに彼の復活したピッチングを信じるしかない。

12吉川輝昭C
 序盤は先発を任されることもあった。結果もぼちぼちであった。が、開幕からしばらくすると、突然、相手打線から打ち込まれる。中継ぎに転向しても、滅多打ちにあった。ボールは145km以上の重そうなストレート投げ込んでも、確かにボールは高めには集まっていたが、面白いように連打されていた。私はフォーム等の癖を完全に他球団に盗まれたのかと思ったのだが、真実はわからない。ファームに落ちて、ファームでしばらく投げて結果を出してから、7月に中継ぎで復帰した。すると、これまで滅多打ちにあっていたのが嘘のようにしっかり抑えだした。
 課題を持って、ファームで調整に取り組み結果を出した好例といえよう。
 一軍で思うような結果が出なかった、牛田、染田、那須野あたりはこの吉川の取り組み姿勢を参考にしてもよいだろう。

13 那須野巧C-
 期待の大型新人であったが、1軍の試合では打ち込まれた。状態もまだまだ回復していないように見受けられた。しかし、彼の内角にズバッとくる切れのあるストレート等をみると、吉見以来の期待できる左腕に間違いない。
 まず、体作り、大学時代に疲労故障した部分の回復を優先し、状態がよくなった上で、1軍の先発に復帰して欲しい。あまりに上等な素材だったので、今年無理強いして故障箇所を広げたり、ファームがおかしくなって他の箇所も怪我をしたりしてもらいたくない。
 多少復帰意が遅れてもかまわないから、末永く活躍できる投手、中日で言えば山本昌のように、なってくれればと思う。

14 若田部健一D
 ファームでは結果を出している。しかし、まったく上から声がかからない。ファームでは通用しても球速が遅くなった今では上では通用しないという判断か。少なくとも牛島監督の眼中には無いようだ。干されている感もしなくはない。
 彼の野球人生にとっては、厳しい時期の一つかもしれない。が、若手の手本として、頑張って欲しい。仮に干されているからといって、ここで冷めてしまっては何の利得もない。辛抱して頑張り続けるしかない。周りの人は、見ている人は見ている。将来、球団編成、現場の幹部を担って欲しい一人でもあるので、ここはもうひとふんばりしてして欲しい。その心がけが人望を呼び、将来の肥やしになるものであるからである。
 1軍で先発のチャンスを与えるだけの結果をファームで残しているだけに、後半戦でのファームでの彼のモチベーションと結果、そして牛島監督が彼を起用するかが見どころだ。
 当然このまま行くとこのままユニフォームを脱ぐことになるであろう。

15 森大輔F
 リハビリ中。自分自身との戦いモード。素材的には素晴らしいものがあり、それを横浜が伸ばせることができるかが問題。彼を一人前に育てられるかどうかは、ベイスターズにとっても、素材型故障持ち選手指名の試金石になりうるであろう。

16 川村丈夫A
 前半戦Aクラス確保した中継ぎ陣の原動力。中継ぎ陣のベテランとして実に素晴らしい活躍をしている。例年、疲れ?で調子を落とす時期もあって、そのままチームの成績も下降するという傾向があった。今年は監督の好采配もあり、好調を持続している。結果、チームも5割を気持ち上回った。後半戦も中継ぎ中核、中継ぎのまとめ役として活躍を期待したい。

17 加藤武治C+
 今年は先発に専念するはずであったが、先発は失敗したといっていいであろう。長い回を意識するせいか、立ち上がりの出来が悪く、序盤で試合を決定付けられる背信投球がままあった。途中から、中継ぎに復帰しまずまずの結果を出している。先発では、立ち上がり大事に行こうと、スタミナ温存のためか楽に投げようとしたシーンが見られた。それは腕の振りの鈍さにつながり打ち込まれたように私は思った。
 スタミナと球種の少なさの課題はいまもクリアされておらず、これまでどおりの働き以上のものができていないようだ。

18 三浦大輔B
 05年ベイスターズのエースで大看板。悲運のエース。最小失点に抑えても、打線の援護はない。対戦するチームの投手はことごとくエース、しかも相手が三浦ということもあり、緊張感を持ってかつ気合十分で登板するため、凄い投手戦になることが多かった。
 一点を取りにいくことが苦手なベイスターズ打線ということもあって、三浦の素晴らしいピッチングにこたえることができなかった。素晴らしい投球内容のわりには勝ち星が悲しいくらいついてこなかった。それでも、気持ちがキレないで毎回好投を続ける姿には脱帽する。
 後半戦、持病と相談しながらベストピッチングを続けて欲しい。そして、ベンチにもその配慮を望む。打線も気持ちばかりが空回りしていて、そこも痛々しい。

価値ある一勝 延長11回1-0で首位阪神を制す

2005-07-20 23:26:39 | 野球
横浜が延長戦を制す 神-横評 (共同通信) - goo ニュース

横浜投手陣が意地を見せた。
昨日の三浦-川村-クルーン、そして今日の斉藤隆-川村-クルーン、投手陣が素晴らしい結果を出して前半戦線を終了した。

三浦は9回を最小失点で投げきり、エースとしての重責を果たした。打線の援護がなくひたすら得点を待つ彼の投球内容と結果はまさに今年の三浦を象徴するようなものであった。素晴らしい内容に結果がついてこない。このことにわれわれファン、チームは苛立ちを覚えるが、だれよりも切ない立場にいる三浦自身が気持ち的にキレないで結果を出している点は凄いと思う。私自身もこの精神的なタフさは見習いたいと思うし、こっぱずかしい表現かもしれないが、勇気を与えられた。

そして、今日は斉藤隆。私の中ではすでに過去の人の感が否めなくもないが、今日の試合に関しては往年のピッチングを髣髴させるような内容だった。確かに、今年も5・6回まで抑えたり、短い投球回数では十分通用するボール(ストレートの球威、変化球のキレ、コントロール)を放っていた。しかし、イニング数が長くなると、ここぞというところでボールが甘くなり、先発として今一つ信頼感がなかった。中継ぎや抑えとしても使えるとは思うが、ポカが多くて緊迫して試合では怖くて使えない。使いたいが使いどころがない勿体無い投手の筆頭格であった。が、今日はどうしちゃったんだろう。彼に何か心境の変化でもあったのかと思わせるくらい、驚きの結果だった。中盤を0点で乗り切ったり、8・9回ではいつもならガラガラと崩れてもおかしくないところで踏みとどまっていたことなどは、私の彼に対するイメージを十分覆すに足りうる大健闘であった。これが、最後のひと花にならないことを望むばかりである。

さらに、昨日今日、大事な場面で素晴らしい活躍をした川村である。彼の頑張りと結果に関しては十分認めるし、ベテラン投手陣でも非常によくやっていると思う。しかし、ときどきsometime致命的なところで打たれいた。厳しい場面で起用され、きっちり抑えていた点を評価すべきであるが、裏返すとそういった場面で投げる分、試合を決められる決勝点を取られるイメージもある。恐らく割合的には、きっちり抑えたほうが多いわけだが、気の毒な稼業かもしれない。その川村がアウェーの大観衆の前で0点に抑えきりクルーンにつなぐ素晴らしい仕事をした。スポーツニュースでの扱いは小さいかもしれない(こちらのスポーツ新聞でも話題はクルーン程度)が、私はこの2日間の素晴らしい彼のパフォーマンスには高い評価をしたい。

さて、打線に関してであるが、この2戦については、手も足も出なかったといって良いであろう。今後、横浜が優勝を狙おうとするとすれば、こういったいいピッチャーのいるチームとの対戦で、いかに少ないチャンスをものにできるかということになろう。バントをしっかり決める、相手のミスに付け込んだ得点など細かいプレーや戦術も必要となってくるであろう。中日は今日7連勝を決めた。私はラジオで昨日の中日-広島戦を聞いていたが、8回の裏に広島守備陣の乱れを上手くついて1ヒットで1点勝ち越し、一点差勝利をしていた。このあたりのプレーがチーム全体に出来てこないと、勝ち続けるのは難しい。5連勝のチームと7連勝のチームの差といえるかもしれない。
今日の試合では、打線は相変わらず低調であったが、数少ないチャンスの中で、ヒットと送りバントで得点圏にランナーを進め、佐伯が11回タイムリーヒットで決めるといういい形での得点だった。投手陣の踏ん張りに4番がこたえ、雰囲気的にもいい形で前半戦を終了することが出来たようだ。
1引き分けで、2敗で終わるのと1勝1敗で終わるのは全く意味合いが違うし、また昨日の12回ドローの意味合いも違ってくるだけに、この1勝は価値はきわめて大きい。
オールスター明けもまた気を引き締めて優勝戦線に絡む展開に期待したい。

追記;
TB下さった皆様へ。
誠にありがとうございます。
現在PHSが私の通信環境であるのですが、いかんせん中津川の在住地での電波が弱く、ブログへの投稿とコメントくらいが精一杯です。TBお返しできず大変申し訳ありません。今後もしばらくTBお返しできなくなると思いますのでご了承ください。(尼崎に戻ったときには電波状況が良いので活発にTBやコメントが出来るのですが、ごめんなさい)

クルーン日本最速速球記録

2005-07-20 00:09:03 | 野球
クルーンが夢の161キロ プロ野球史上最速をマーク (共同通信) - goo ニュース
クルーン、天性の身体能力が源 投球フォームに特長も (共同通信) - goo ニュース

クルーンがすでに時間の問題と思われていた160キロの日本最速スピードの速球を大観衆の甲子園スタジアムで披露した。
当初は速いだけで慣れられるとどうかとも思われたが、高速フォークを楯に結果を出している。
この記録により日本の野球にも慣れて心にゆとりができるはずだろうし、せっかく日本に来たということもあり、これを機会にピッチングの幅をさらに広げて、ただ速いだけのピッチャーから一皮向けて欲しい。すなわち、コントロールされたストレートと肩が開かず打者には打ちにくいフォームに少しずつ修正して、ワンランク上の投球術を身につけてくれればと思う。