紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

初春企画 ’07シーズン選手寸評 投手編(4)

2008-01-03 12:00:01 | 野球
43 北篤 F
 ファームで順調に育成中。

45 吉原道臣 F
 ホンダから即戦力の中継ぎとして入団。投球回数3回防御率6.00、冴えない成績に終わる。ボールはそこそこだが、コントロールがままならなかった。

46 佐久本昌広 F
 シーズン中は一度も1軍昇格することもなく、シーズン後解雇。もともと前牛島監督に認められて、入団した経緯があることもあり、大矢監督的には当初から戦力外であった。
 打撃投手として採用される予定。

47 工藤公康 B
 シーズン序盤はボロボロで、早々にノックアウトという試合が続き、もうダメなのかなあと思ったが、オールスター以降巻き返し、ほぼローテを守り、終わってみれば投球回数103回2/3、7勝6敗防御率3.91。負け数の2・3敗はシーズン序盤。中継ぎで失敗で負けがついたゲームや中継ぎ、那須野あたりが抑えられず勝利を逃したケースもある。それを考えると実質10勝5敗程度の貢献度はあった。大投手の貫禄を披露した。
 あらためて、工藤のすばらしさを知ったシーズンだった。

48 後藤伸也F
 5月6日にファームの試合を見に行ったが、球場について時には既に大量失点で降板していた。入団後2、3年はファームのエースとして活躍し、期待していた。が、肩だったかの故障後は低迷し、精細を欠いていた。このシーズンも数少ないチャンスをもらったが、結果は出なかった。
 シーズンオフ後、解雇。また一人、高卒期待の投手が去って行った。
 球団職員として採用される予定。

54 橋本太郎 F
 牛島監督時代は牛島氏の高校の後輩というこもあってか、ファームでは先発としてよく起用されていたが、当シーズンは若干出番が減ったがチャンスは十分に与えられた。目下、育成中。
 ただし、新シーズンは高卒ルーキーが3名入り、大社の2名もファーム中心だと思われ、外国人投手も大量に補強したためあぶれた選手がシーレにやってくる。このため、橋本の登板機会も激減することが予想される。
 数少ないチャンスで期待に応えられるよう、万全を期したい。

56 チアソン D-
 登板機会なく、早々に帰国。

58 ホセロ C-
 シーズン序盤は150キロの重い速球を武器に中継ぎとして活躍した。来る日も来る日も投げていた。登板過多で当初の勢いも無くなり、コントロールに問題があることが、他チームに知られるようになると、成績も急降下した。素材としては悪くなかったので、投手コーチ連中の手腕が問われたのだが…
 シーズン後、再契約は微妙な成績であったが、結局結ばなかった。

60 飯田龍一郎 F
 未完の大器も結局ものにならず。ファームで1試合登板したのみでユニフォームを脱ぐこととなった。彼の場合は、育成以前に指名に問題があったと思う。つまり、指名レベルの選手では無かったということである。


64マットホワイト C+
 シーズン途中で入団。ファームの調整登板は散々であったが、即1軍登録。時期尚早ではあったが、実戦の先発ではそこそこ投げて周囲をホッとさせた。左の中継ぎ不足により、先発から中継ぎにまわると、本職ということだけあって、十分に役割を果たす。中継ぎにまわったばかりのころは打たれていたが、徐々になじんでくる。
 横浜は開幕当初こそ首位に立ったが、CS圏内はおろか、シーズン終盤は広島と5位争いをする状況であったため、マットホワイトの加入は4位確保の原動力となった。その功が認められ、契約更新。

99横山道哉 B-
 日ハム解雇後、テスト入団。5月終盤、中継ぎが崩壊した時に、救世主のように登場。当初はたまたまのように思われたが、しばらく防御率0を維持した。最終的には投球回数38回、勝ち負け無し、防御率3.32の立派な成績を残した。ベイスターズのカンバック賞。再び横浜に戻って、良い仕事が出来た。ファンとしても嬉しい。
 シーズンを振り返ってみると、横山が中継ぎで踏ん張って、中継ぎの再構築がなされたからこそ4位に位置した点も見逃せない。


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