前回の続きです。
片田舎の12月30日、19:00。私は車でいっしょに見知らぬ外国人を迎えにいくことになりました。話によれば、一軒のアパートの前に彼は待っているそうです。
まもなく、車はアパートの前に停車しました。息をこらして緊張していると、暗い物陰からひとりの男が後部座席に乗り込んできました。
A君「今晩は、Aデス。インドのデリーから来マシタ」
インド人?!外人って言われると、白人を想像してしまうこの固定観念ってなに?そんなことはどうでもいいですが、とにかく、浅黒い顔をした45歳くらいの男が、流暢な日本語で私にほほ笑んできました。
私「こ、今晩は。よしひこです」
私が車内でインド人A君とぎこちない会話をかわすと、カズオがA君に言いました。
カズオ「A君さあ、こいつオレの同級生。東京でライターやってるんだよ」
A君「ああ、ライターですか」
A君が曖昧に答えるので、私は気になりました。ライターで火をつけるカチカチの仕草をして、「こっちじゃないですよ。こっち」と、ペンを走らせる仕草をしてみます。
すると、A君、「ああ、それはちがいマスネ!」と正しい発音で言い返します。
A君「ロァイトー!」
おお、さすがに、いい発音!
私「ああ、そうそう、ロァイトー!ロァイトー!」
さっそく基本的すぎる発音練習に明け暮れる私。
片田舎の12月30日、19:00。私は車でいっしょに見知らぬ外国人を迎えにいくことになりました。話によれば、一軒のアパートの前に彼は待っているそうです。
まもなく、車はアパートの前に停車しました。息をこらして緊張していると、暗い物陰からひとりの男が後部座席に乗り込んできました。
A君「今晩は、Aデス。インドのデリーから来マシタ」
インド人?!外人って言われると、白人を想像してしまうこの固定観念ってなに?そんなことはどうでもいいですが、とにかく、浅黒い顔をした45歳くらいの男が、流暢な日本語で私にほほ笑んできました。
私「こ、今晩は。よしひこです」
私が車内でインド人A君とぎこちない会話をかわすと、カズオがA君に言いました。
カズオ「A君さあ、こいつオレの同級生。東京でライターやってるんだよ」
A君「ああ、ライターですか」
A君が曖昧に答えるので、私は気になりました。ライターで火をつけるカチカチの仕草をして、「こっちじゃないですよ。こっち」と、ペンを走らせる仕草をしてみます。
すると、A君、「ああ、それはちがいマスネ!」と正しい発音で言い返します。
A君「ロァイトー!」
おお、さすがに、いい発音!
私「ああ、そうそう、ロァイトー!ロァイトー!」
さっそく基本的すぎる発音練習に明け暮れる私。