よしひこさんはプールにお迎えです

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白髪染めでザビエルハゲに!

2017-02-10 16:37:05 | 日記
半年ほど前ですが、ドラッグストアで特売していた白髪染めをためしに買って使ってみたんです。その結果、恐ろしいことに……。

頭頂部から前頭部にかけて、「ザビエルハゲ」が一気に進みました。

染めた翌日、髪の毛がたった1日でやせ細ってしまい、糸みたいに頼りなく、シナシナになったので驚いたんですが、その後、コシがなくなってペタンコに……。同時に一気に抜け毛が進みました。

鏡を見ると、つむじから前頭部にかけての前髪の分け目が何箇所もできて地肌がパックリ……。ゾッとしました。

まわりに聞くと「そんなこと、聞いたことないけどなあ」なんて言われましたが、行きつけの理容室で聞いてみると「そういう例はある」とのことです。

私のように「髪が細いタイプの人は、刺激の強い白髪染めが向いてないんだよねえ……」と哀れみの目で見られました(泣)。当時、仕事も忙しくてストレスもあったからでしょうか。

母方の祖父も晩年になって急激にハゲが進行したので、自分もいつかはなる可能性が…と思っていましたが、まさかこんな早いなんて(泣2)。

このまま一気にツルツルなのかなあ、と思いながら、それでも少しずつ、髪にいいと言われている納豆やビタミン類などを注意してとるようにして、なるべく早寝早起きをするように心がけました。

マッサージのやりかたも覚えて、毎日髪を洗うときにやってきました。それから半年。完全復活にはまだ遠いんですが、最初にハゲたときからはだいぶましになってきたのでホッとしています。

私はすわり仕事なので、運動不足もあったのかもしれません。「髪の毛 薄くなってきた」のサイトを読んでから、ときどき仕事中にわけもなく立ち上がるようにして(笑)、毎日ウォーキングもしています。

白髪染めはほかのメーカーのものに変えました。できれば使いたくないんですが、やっぱり月一回くらいの頻度で染めないと目立ってしまいますよね。とくに人前に出る機会には男といえどもやっぱり気にはなります。

でも、ハゲたら元も子もないので、今後は注意して使っていこうと思います。



インド人A君の災難12

2017-02-06 17:44:31 | 日記
前回から続いています。私はA君の文章の間違いをなおしていきました。

「ほら、こっちのほうが丁寧な感じになるんじゃないの?で、締めくくりに【昨夜は最後にごめんなさい】って入れればどう?」
「最後?!最後という日本語、きらいデス!すべての最後、人生の最後!きらいデス!」

「そんなにこだわる言葉でもないと思うけどなあ……」
「きらいデス!」
「わ、わかったよぉ、じゃ、最後はなしね」

ともかく文章のまちがいをなおし、とりあえず送信完了。すると、A君にようやく安堵の表情がもどりました。

コーラを飲みながら、しみじみとつぶやくA君。

「ワタシ、このところ、おなかをこわしていて一昨日からなにも食べていませんデシタ。人ともあまり会えず、さびしい思いをしていマシタ。でも今日はお2人にこのようにしてもらって、とてもうれしいデス」

「そうか……なんだかんだあったけど、オレたちもうれしいよ」

A君はなにげなく焼きネギに箸を伸ばし、口に入れました。そのとたん、顔が苦痛に歪みました。

「うっ!これはなんデスカ?!」
緊張感がゆるんで、とうとう本音が出たようです。

「フフフ、これはネギ。日本のネギだよ」

私は自分も口に入れながら説明しました。ところが、「うっ、生だ!」とうめいて、吐き出してしまいました。

宴の最後は、中まで火が通っていなかった、辛~い焼きネギの味。私とカズオはワインを3本、ビールを3缶。A君がひたすら飲んだコーラ、1.5リットル。

その後、A君に彼女から返信はとどいたのでしょうか。いまA君はインドにいるはずです。



                 The End



インド人A君の災難11

2017-02-04 18:05:26 | 日記
前回から続いています。「ふたりともやめてくだサイ!」

インド人A君が2人の会話に割って入りました。思わず、黙るふたり。

A君が荷物のポケットからスマホを取り出しました。そして、私たちの前に見せて意を決したように言います。

「ワタシ、彼女にあやまるメールをこれから出そうと思ってイマス……うまく伝わるように、文章を見てもらえまセンカ?」
「ああ、見てもらえばいいじゃん、こいつライターだからね」

カズオの言葉に、またもこだわりを見せて言い直すA君。
「ロァイトー、デスネ」

ちょっとうんざりして言い直すカズオ。
「はい、ロァイトー、ロァイトー!ロァイトー、ロァイトー!」

それからA君、なにやらメールを打ちはじめます。英語で打っておいて翻訳機能を使うのでしょうか。

すると、まもなくしてA君が打ったメールを見せられてびっくりです。1年前からこの片田舎に住んでるだけなのに、しっかり日本語で打っています。
しかも、漢字の変換もある程度できているのには驚きです。

インドで日本語学校に行ったのかもしれませんが、ここまでできるとは。カズオが「すげーアタマがいい人だぞ」と言うのもたしかにうなづけました。

こんなインド人ばかりが日本に来たら、日本人は仕事を失うだろうなあ……。




インド人A君の災難10

2017-01-21 18:40:58 | 日記
前回から続いています。インド人A君が言いました。



「彼女に送ってもらったとき、用があって一度、彼女が車のそとに出マシタ。ワタシ、ひとりになりマシタ。

そのとき、車の灰皿を見マシタ。そこにタバコの吸い殻、ありマシタ。もどってきた彼女にワタシ、聞きマシタ。

『この車でだれかタバコ吸ったんデスカ?』すると彼女は『いいえ』。

だから、ワタシ、聞きマシタ。『タバコ吸ってるのはあなたデスカ?』『はい』

ワタシ言いマシタ。『タバコは健康に悪いデス。やめたほうがいいデスヨ』

すると彼女、言いマシタ。『吸うかどうかは私が決めること。私のプライベートに口を出さないでください』

ワタシ、ショックデシタ。彼女の健康を心配したんデス」



A君はいつのまにか涙ぐんでいました。赤い目をして私たちに聞きます。

「言いすぎデシタカ?言ってはいけないことデシタカ?」
「そんなことないよ、オレだって言うかもしれないよ」

ところが、カズオがアホな口出しをしました。

「A君の前で吸ったわけじゃないんだから、迷惑じゃないじゃん。だから、よけいな口出しと言えばそうなんじゃないの?」

ここですっかりA君に感情移入している私ととカズオがもめはじめます。

「おまえこそ、よけいな口出しするんじゃないよ!A君は彼女の健康を心配したんデス!」
「ばかやろう、そんなものは本人の意志じゃねえか!」



インド人A君の災難9

2017-01-11 18:50:07 | 日記
前回から続いています。カズオがコーラの2リットルボトルをA君につごうとします。

「ほらA君、どんどん飲んで!」
「いえ、コーラはそんなにどんどん飲めまセン!」

しつこい人たちだ、という困惑がA君の顔に現れます。怒らせてしまったのでしょうか。窮地に陥る国際交流!

私とカズオが勝手にふたりの会話をはじめると、A君はおもむろにスマホをとりだして、自分の世界に入りました。怒っちゃったのかなあ。まあ、いいか。ちょっとほおっておこう。

ところが、携帯の画面を見ていたA君が、やがてぽつりとつぶやいたのです。

「ワタシ、実は気になっていることありマス……」

おっ、きたきた!インド人A君の秘密がいよいよ暴かれるのです。でも、ここはちょっと心配してるような顔しとこうっと。

「どうしたの?」
「昨日の夜デシタ。知り合いの女性の車でワタシ、送ってもらいマシタ」

「だれ?つきあってる子?」
「そうじゃないデス!仕事の関係の友達デス!」

「好きなの?」
「そうじゃないデス!好きかきらいかは、好きデス!」

ややこしいぞ、A君。

「ああ、じゃ好意をもってるってことね?」
「好意?」

「好きってこと」
「ハイ」
「じゃ、好きだね」

A君はムキになって言いました。

「好きデス!」

そこはムキになるとこじゃないけどね。

「フフフ、まあいいよ、それで?」

そこから、A君の告白がはじまり、私たちは耳を傾けたのです。