愛用しているグレンスフォッシュのミニ・ハチェットと言う斧です。
スウェーデン製のグレンスフォッシュ・ブルークス社の斧は1本1本が全て一人の職人の手により手作りされていて、工業製品と言うよりは手作りの“工芸品”といった趣です。
このミニ・ハチェットはグレンスフォッシュのシリーズの中で最も小さい斧で、柄の長さが約26cmで刃渡りが約63mmとキャンプなどで使いやすい大きさです。
斧としては刃が薄いので細かい作業をするのに向いていて、焚火の時に薪を細く割って焚き付けにしたりするのに便利です。
またスウェーデンの樵(きこり)やハンター達は獣を捌くときに、皮を剥いだり骨を断ったりするのにも使っているそうで。
確かに野兎の皮を剥いだりするのには使えそうなほどの、斧としては繊細すぎるような刃の仕上げになっています。
職人たちが各々1本の斧を最初から最後まで個人の責任において作り上げていきますので、このように職人のイニシャルが刻印されています。
特にこのミニ・ハチェットはグレンスフォッシュ社の中でも№1といわれるレナート・ペーターセン(レナート・ペーターソン)の製作による物で、細かい細工と卓越された技術が必要な為工場の中では彼しか作成できないというモデルです。
つまりこのL.Pの刻印が最高の職人の手になるものという証明になるわけです。
そしてこの焼印がなされたヒッコリーの柄。
柄に使われているのは家具用のオイルで仕上げられた最高級のヒッコリー材ですので使い込むほどに手に馴染んでいきます。
またグレンスフォシュ・ブルークス社ではどのタイプの斧であってもしっかりとそのモデル専用の交換用の柄をきちんと用意してくれているので安心なんです。
まぁ、この斧の柄が痛むまで使うのは我々には無理な話かも知れませんが…
日本に正規で輸入されているすべてのグレンスフォシュの斧には銀面仕上げの本皮ケースがついていて、このいかにも頑丈そうなハトメの打たれたケースもこの斧の魅力の一つでもあります。
また正規輸入品の全てには代理店により「斧の本」(もちろん日本語です)がついていますので、使用法や手入れの方法も分かりやすいのもありがたいです。
それにしても男って多かれ少なかれ「刃物」って好きですよネェ?
特にキャンプをはじめとしてアウトドア好きの人種は執着が強いと思います。
自分もやはりその通りでこのグレンスフォシュ・ブルークス社の斧もモデル違いで現在4本持っていて、そのうちの3本までがこのミニ・ハチェットを含めたレナート・ペーターセンの手になる物。
ついついL.Pの刻印を見ると買ってしまうのが悪い癖で…
機能美として美しい物は使ってもいいものだということです。