あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

7月19日一宿一晩の大冒険、お泊り保育

2018年12月30日 | 日記
 毎夏恒例の年長さんのお泊り保育。毎度のことながら生活に慣れた園ですることに意味がある、と改めて実感。お金をかけて郊外の施設等で非日常体験も楽しいには違いないが、お客様気分にしかなれない。園だから子どもたちの力でできることがいっぱい。

 例えば、晩御飯作り。
 スタッフがそれぞれのグループにつくが、どうも子どもたちはレシピを用意したり、事前に試作を創ったりして、子どもたちだけで作れる、という自信に満ち溢れている。先生はおまけに近い、そんな自信あふれる姿が準備と作業中にも見て取れる。

  
  
 それから近所の銭湯体験。
 温泉やスーパー銭湯ではなく、昔ながらの網籠に服を入れて着替え、赤と青のカランを操作してお湯を桶に入れて洗う銭湯。銭湯への道順などもそうだが、迷って周りの人に道を訊くのもいい体験、銭湯という公共の場の風呂使いもいい機会。自分なりになんとかするもので、大人に頼らず髪の毛の長い女の子もしっかり髪留めを自分で外して洗っていたのに驚き。(シャンプーが残っている事だけ伝えるとそれもしっかり洗い流していた。)

   

 夜のお楽しみ探検。
 昔の子どもたちに比べると先生たちの脅かし方は相当ソフトになっている反面、子どもがお化け役で隠れる・・・というのも、園ならではの光景。勝手知ったる園の空間構成を知ってるからこそのお化け役。そしてこっちのほうが結構度胸がいる役どころ。今回それもめちゃリアルなお化けシーンを演じていたようで(先生たちの弁)、これは見たかったなあ。
 ちなみにお泊りによく現れる「コウモリ男「」さん、今年は楢の木(ツリーハウス)から舞い降りてきていたそうだが、途中で羽根が絡まり空中で留まるハプニングも・・・笑。木の途中でバタバタうごめく巨大コウモリ男を、何事かと心配そうに興味津々凝視する子ども達。怖いモノ見たさの子どもたちもそれぞれの姿が垣間見えて面白い。

 そして寝床作り。
 フツーはゴザに布団。でもテントもあれば、積み木のベットもあり、ベランダのベンチをベット代わりにするグループもあれば、星形になって寝る、というグループなど様々な寝方をグループごとにレイアウト。グループの個性も結構出て面白いのと同時に分散しているため、寝付かれない子があちこちに出ても大きな騒動にならずに済む。えらいのはそんな子も一人でトイレに行ったり、お茶を飲んだり、やりくりを自分でして大人を頼らないところがえらい。



 さらに早朝の幼稚園の風景を体感。
 早い子は夜明け前から。夜が白々と明けていく中で見慣れた園のいつもと違う風景。特に屋上でのテントやベランダで寝た子らには、空の色と空気の肌合い、お寺や協会の金の音色などを耳に、五感で感じながら迎える新しい朝。夜の寝入りぱなとこの朝の時間帯の子どもたちの顔を突き合わせている時間帯がうれしいようだ。



 最後は幼稚園の雑巾がけ。
 広さと仲間とそして幼稚園へのちょっぴりと感謝の気持ち。そんな風情を感じさせる、これまた恒例の雑巾がけ。ホールがピカピカに磨かれたような気分で終わることの気持ちよさ。さあ、気持ち晴れ晴れ最後のお楽しみ(今年はサッカー対決)・・・。



 子どもたちの冒険と挑戦が子どもたちの発想でできる一宿一晩の物語。お疲れ様、まつさん、そして先生たち。



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