智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

小学校新学習指導要領 移行期間

2010-01-19 10:53:15 | 受験・教育全般
今年のセンター試験、終了しましたね
年を追うごとに確実に新聞の文字が読めなくなっていっている私
問題を解く以前に問題が読めないのが「問題」…

一方、埼玉県内中高一貫入試は、もう終盤に差し掛かっています
22年度私立小入試において、内進生の「連絡進学」や中受組との「合流」状況が小学受験志願者数に多大なる影響を及ぼしたのは周知の事実
そういう意味でも、中学入試の動向は把握しておきたいものです。

さて話は変わりますが、塾業界では新年度開講に先駆け毎年1~2月にかけて教材・教具の「展示会」が目白押しです
私もちょこちょこ行っているので、結構この時期は忙しい
ココで通年教材を売り込んでおかなければ講習を除いては追加発注しかないため、教材会社も必死なのでしょう

加えて、小学校では平成23年度新学習指導要領完全実施に向け、21年と22年は新指導要領への「移行期間」。
21年と22年とでは移行内容も異なるため、別冊等を作成しなければならない教材会社はさらに大変です
国・公立小でも完全実施までは「移行措置」をとることになります。
こういう段階を踏まずにいきなり新指導要領を実施してしまうと、児童にとって未習内容ができてしまうからです。

今回の「小学校新学習指導要領」の特徴をまとめると…
・年間授業時数の増加
・学習内容の大幅増(前回削除内容の復活や上の学年に移行していた内容を下の学年に戻すなど)
・学年間で学習内容を重複させる「スパイラル学習」
・理数教育の強化
・小5&6での外国語活動の必修化

このサイト、移行措置の内容まで一目でわかるのでGOODです~

http://www.kobun.co.jp/series/revision/

このような国の教育施策に振り回されないで済むのが、私立小のメリットと言えます

ちなみに娘がこの2年間で学習した開智の算数では…

1年生
「数と計算」
・3位数までのたし算・ひき算(現指導要領、新指導要領とも小3内容)
・等号、不等号(現指導要領にはなく、新指導要領で小2に追加された内容)
・1000までの数(現指導要領、新指導要領とも小2内容)
「量と測定」
・長さくらべ(現指導要領、新指導要領とも小1内容)
・時刻の読み方(新指導要領で小2から小1に下りてきた内容)
「図形」
・身の回りの形(現指導要領、新指導要領とも小1内容)

2年生
「数と計算」
・3位数×2位数までのかけ算(新指導要領では小3内容)
・1千万までの数(現指導要領、新指導要領とも小3内容)
・あまりのある割り算(現指導要領、新指導要領とも小3内容、もうすぐこの単元に入ります)
「量と測定」
・長さ,道のり mm,cm,m,km(現指導要領、新指導要領ともkmのみ小3内容)
「図形」
・三角形、四角形(現指導要領、新指導要領とも小2内容)
・長方形、正方形、直角三角形(新指導要領で小3から小2に下りてきた内容)
「数量関係」
・棒グラフと表(現指導要領、新指導要領とも小2内容、これは割り算の後に学習)

こう見てみると、新学習指導要領が開智のカリキュラムに近づいてきたと言えますね。
それでもまだ、特に「数と計算」では1年ほど先取り学習になっています。

これだけ学習内容が学年をまたいでいると、当該学年教材だけではもちろんまかなえません。
自宅学習のためには2~3学年分の教材を予め用意しておいて、学校の内容に合わせた演習・定着が必要となります。
通信教育も「飛び級」しないとなかなか網羅できないのが現実です。
いっそのこと学年枠を超えた中学受験用教材を学習するのも良いと思います。
でもそれは、学校の勉強だけでは物足りない、それ以上こなせるお子さんの場合に限るでしょう。

開智のカリキュラムも今後さらに改良が加えられることと思います。
ただ学習指導要領がどう変わろうとも、今後も一貫教育の中で合理的に算数・数学の力を身に付けさせるカリキュラムであることに変わりないでしょう。

そして、これからも開智の売りである「考えさせる授業」を実践し、中受組の一貫部と合流する中3時、もっと言えば大学進学時にその成果が表れることを、保護者としては大いに期待するところです



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 開智のFW その2 | トップ | ついかんばん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

受験・教育全般」カテゴリの最新記事