猫好きエンジニアの呟き

車好き、猫好きのエンジニア『シン・レオ(元あうでぃ猫)』の日記です
食べ歩記、ドライブ写真、神社仏閣、植物写真など

塩釜、『塩竈神社』

2009年09月12日 08時05分31秒 | 神社・仏閣
仙台旅行の二日目は、まず
陸奥国一ノ宮『鹽竈神社』(しおがまじんじゃ) からです。

塩竈神社は古くから東北鎮護・陸奥国一之宮として、朝廷を始め庶民の崇敬を集めてきました。
創建の年代は、平安時代初期に編纂された「弘仁式」に記載があることから、
奈良時代には既に信仰されていたと考えられます。

武家社会となってからは平泉の藤原氏・鎌倉幕府の留守職であった伊沢氏、そして特に伊達氏の崇敬が厚く、
歴代藩主は大神主として務めてまいりました。

現在の社殿は伊達家四代綱村公から五代吉村公に亘り9年の歳月をかけ宝永元年(1704)竣工されたものです。

幕府から日光東照宮の改修を命ぜられた綱村は自らも現地に赴くなどして力を注ぎ、
その事業が済むとその職人を呼び寄せ鹽竈神社の社殿以下の造営を行いました。
建物の様式や彫刻は東照宮のそれと大変よく似ているのはそのためです。

平成14年12月、本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門以下14棟と、石鳥居1基が、
国の重要文化財の指定を受けました。


 
「猿田彦大神」の碑
ここから昔の参道が始まります。
天保六年と書かれています。
↓境内マップ
「七曲坂」
ここが昔からの参道です。

 
「表参道(表坂)」
随神門の前から見下ろしたところです。
ここが現在の表参道になります。



 

 
「随神門」

随神門をくぐると四足門(唐門)・廻廊があります。

 
左右宮拝殿
唐門をはいって正面の社殿。
・左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)(茨城県鹿島神宮主祭神)
・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)(千葉県香取神宮主祭神)を守る。

左右宮の右手に主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)を別宮で祀(まつ)る。
別宮は塩の神・安産の神として庶民の信仰を集めてきた。

通常の神社は鳥居ないし門を入った正面に主祭神を祀っておりますが、
鹽竈神社は正面に左右宮(鹿島・香取の神)が南向きに、
門を入って右手に主祭神たる塩土老翁神を祀る別宮が松島湾を背に西向きに立っております。
これは伊達家の守護神たる鹿島・香取の神を仙台城の方角に向けて建て、
大神主たる藩主が城から遙拝出来る様に配し、
海上守護の塩土老翁神には海難を背負って頂くよう海に背を向けていると言われております。



 

 
「文化燈篭」(銅製灯篭)
周りの竜や動物の彫刻がとても精密で素晴らしいです!
 
「日時計」
林子平の設計によるものと言われています



 

 
松尾芭蕉も眺めたという「文治の燈篭」


 
小池曲江筆「芭蕉翁見文治燈図」
『塩竈・松島-その景観と信仰-』(瑞巌寺発行)より

実物の灯篭とは形が違うようですが、
この絵の作者は実物を見ずに描いたのかな?



 

 
開運・商売繁盛の「撫で牛」
とてもひょうきんな表情をしています!

 
「巨杉」



 

 
志波彦神社より見た松島の風景

・ 見し人の けふりとなりし ゆうべより
                        名もむつまじき 塩がまの浦 (新古今集・紫式部)

と、紫式部にも歌われた塩釜~松島の風景。
古今集などの多くの和歌集に、松島・塩釜の風景を詠んだ歌が多くあるそうです。

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