全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

東海労弁通信より 2

2006年04月30日 18時01分20秒 | Weblog
3 組合員たちは、長年少数派の運動をやってきました。その間も、過労死した労働者の家族から相談を受けたり、うつ病になった労働者の支援をしたり、更新拒絶を告げられた労働者の相談に乗ったりしてきました。しかし、労働組合がないため会社と直接交渉できない、労働者の闘いの支援も十分できないことに苛立ちを感じてきました。そして、自らも高齢になってきた現在、このままでは職場に闘う人々がいなくなると考え、労働組合を作って、この酷い職場の実態を変えられないのかと考えるに至りました。

  新しい労働組合をつくるのに最も大きな呪縛となっていたのが、ユニオンショップ協定でした。最高裁の判例では、別組合をつくりそこに加入したことを理由に脱退や除名を受けても解雇されないことは認められていますが、活動家といわれる人たちにもその知識はありませんでした。労働組合を結成しても解雇されないこと、労働組合を結成すれば、会社に団交が要求でき、対等な交渉の場ができることを学習してきました。様々な反対意見や1年に及ぶ準備を経てようやく労働組合の結成に至りました。

  結成大会は、トヨタの研究者である中京大の猿田正機教授をはじめとする複数の研究者の方も来賓として参加され、熱気あふれるものとなりました。



4 3月22日にはトヨタ自動車との間で第一回の団体交渉が開かれ、無事終了しました。団体交渉開催前には録音機の持ち込み等の条件でやりとりがありましたが、それも認めさせるなどの前進がありました。組合員が存在するその他の各社とも順次団体交渉が予定されています。

  職場の反応は現在のところ好意的であり、管理職を含む労働者から歓迎されているようです。会社からは社宅へのビラ配布について警告がされるなどの動きがあり、他労組からは組合の名称について抗議文が届くなどの動きが出てきました。

  新たにできた労働組合ということで今後も困難はあるでしょうが、労働組合としての権利を行使して団体交渉ができることに組合員は確信をもってがんばっています。

  この新労組(全トヨタ労働組合)が本当の意味で職場の労働者を守って闘う労働組合になるよう東海労弁の皆様にもご支援をお願いします。組合結成まで、高木輝雄、石塚徹、川口創、田巻紘子、地元豊田市の梅村浩司の各団員と私の6名で対応してきました。今後、広く弁護団を募り、できたばかりの組合をバックアップしていきたいと思います。是非、ご協力下さい。








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