全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

思想まで統制するやっかいもの

2007年06月20日 20時12分16秒 | Weblog
「人間関係がうまくいってない」これが、経営者の認識のようです。
 トヨタ自動車の職場では、昨年('07)6月から「8万人総職場コミュニケーション活動」を展開し12月で終了するはずだったのですが、それが、今年に入っても引き続き行われ、「総」をとって「8万人・・・・・・」を推進中である。
 会社の説明では、目的は、「円滑なコミュニケーション」、「良好な人間関係」に一層磨きをかけ、「仕事の成果」につなげて行くためだそうです。推進のポイントは、「取り組みの職場への定着」活動支援のため「全社的なサポートの推進」を、具体的には、「場所つくり」、「機会つくり」、「人つくり」を検討すると言うものです。
 さて、職場を見てみよう。
職場では、4割近い不安定就労者(非正規労働者)が激増している問題と正社員とのチームワークがうまく言っているかといわれると疑問が残るものの、むしろ問題は、会社と従業員間に様々なことでズレ(矛盾)が生じており、不安と不信感が増幅していることです。
 それは、仕事への達成感、技能的或いは技術的満足感への不満、健康不安、仕事一筋、賃金抑制による将来不安などが上げられよう。なかんずく、長期安定的賃金と言われてきた賃金体系は、今や競争賃金になり、「ひとつの仕事をやりあげる上でチームワークが最も重要視される」と言いながら、しっくりいかないのが心境だと思う。お互いに仕事を教えない、後輩を育てない、自分の身(処遇)を守ることに必死になることで、ゆがみを生じさせているのかもしれない。
 それでもどうだろうか、会社の意図する「コミュニケーション」の本音は違うところに有るのかも、それは、昨年('06)1月に新しく出来た労働組合を意識しているようです。労務対策の一環として、締め付ける役割を果たそうとしている一端がうかがえる。ご承知のとおり、労働者は生活を得るため「労働力」を提供しているのであって、心身まで提供しているわけでは有りません。
 会社の行っている行為は、あきらかに労働者の意識のなかに土足で入り込み24時間、365日管理下に置いてしまうものです。
 ある方が言っていた言葉を引用させていただきます。
「いけないのは、会社が人の思想や意識を変えようとし、干渉すること。内面は人間として最後の聖域ですよ。」
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