LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

テーブルフラワー 南米チリ

2013-09-29 00:13:54 | flower lesson





9月、秋のテーブルフラワーレッスン、両日ともにたくさんのご参加ありがとうございました。

「秋の」というタイトルから、もっとシックで秋らしい色合いのアレンジを想像されていた方も多いかと思いますが、今回のお花は、鮮やかな赤!というのは、テーマを「南米チリ料理のテーブルフラワー」にしたからなのです。

お食事の席に添えるフラワーアレンジを考える時、お食事のテーマに合ったお花をコーディネートしよう!と考えると、デザインしやすいかと思います。
そこで、まずはお料理のテーマを決めました。
イギリス料理でも良かったのですが、今回は、いつもレッスンに来て下さるLさんが、ちょうどその週に南米チリ料理のクッキングレッスンをされることになっていたので、それに因んで、南米風のテーブルフラワーアレンジを提案させて頂きました。実は私もそのレッスンに参加させて頂いたのです。(その時の様子は、後ほどご紹介致します。)

季節のお花、ダリアや実物を使って、旬の花材を生かしつつ、多肉種やパプリカ、ペッパーなどで、南米のイメージを出してみました。「燃えるような赤」と言われた方がいましたが、鮮やかな赤に、秋らしくちょっとシックな濃い赤も交えて、今回はちょっと個性的なアレンジをお愉しみ頂けたかと思います。






レッスン会場は、いつも本当にお世話になっている、ノッティンヒルのデリカフェ、Haminados。
今回はレッスン開始前から、作りたてのワカモレを披露しに来られた店主Josephさん。
南米がテーマだと知っていたのでしょうか?


そして、レッスン中には、またまた出来たてのクルトンの差し入れ!これ、揚げていなくて、オーブンで焼いてあって、うちの子どもたちも大好き!皆さんの「いいにおい~!」という呟きが聞こえたのでしょうか?それとも、夏休み明けで、久しぶりのレッスンだったから?いずれにしても、とっても有難く頂きました~。




皆さんの作品、今回は大きめで、テーブルに全て載らなかったので、一部ですが…。まとめて見ると、赤がより一層鮮やかに見えました。

今月も2回のレッスン、それぞれで、また新しい方が参加して下さいました。ブログを見てご連絡を下さる皆様に、本当にいつも励まされています。そして、繰り返し来て下さる方々、皆さんがとっても良い雰囲気を作って下さるからこそ、新しい方も、楽しいレッスンだったと言って下さるのだと思います。こうして新しい季節を迎えた今、改めて、感謝しております。どうもありがとうございます!



さて、続いてこちらが、Lunitaさんのクッキングレッスン。


写真のかぼちゃの揚げパンや、トマトのサラダ、優しいお母さんの味のスープなど、色鮮やかなお料理に、赤い色がとても良く映えていました。実は、私、クッキングレッスン、生まれて初めての参加だったのです!きちんと鶏肉からとったチキンストックの美味しさに、すっかり魅了され、以来毎回ちゃん作るようになりました。


食後のデザートタイムには、カモミールティー。お花のティーです!この黄色が本当にキレイで、赤い花ととてもよく合っていました。いつものお花のレッスン後の、ランチタイムもそうですが、クッキングレッスンの後の試食タイム、最高に楽しい時間でした。

おいしそうなお料理は、それだけでも魅力ですが、そんな幸せなお食事のひと時を、お花でより美しく演出すると、より一層楽しくなるのではないでしょうか。特に私のような、お花が好きで、食べることも好きな人には尚更です!これからも、食と結びつけたテーマ、レッスンの中で、もっともっとご紹介してみたいと思っています。


秋のテーブルフラワーレッスンのご案内

2013-09-05 23:58:35 | flower lesson
イギリスに戻って、早二週間。
もう夏は終わってしまっているだろうと思っていましたが、このところ珍しいくらいお天気続きです。

この時期のロンドンの青い青い空が、たまらなく好き。
もう確実に秋の気配がして、ちょっと寂しい感じもするけれど、
日差しはまだまだ暖かくて、もうちょっと、このままでいましょうか、と
夏の終わりをゆっくりとゆっくりとしてくれている、そんな太陽の優しさを陽だまりに感じる頃です。

秋からは、また気分一新。
お料理も頑張るぞ!という自分自身のこの秋の抱負にも因んで、
この秋のフラワーレッスン第一弾は、テーブルを飾る秋の花、をテーマにしたいと思います。


「秋のテーブルフラワーアレンジ」レッスン

    具体的なアレンジの形は未定です。お楽しみに!

日時: 2013年9月17日 火曜日 *10:30~12:30  または、
    2013年9月25日 水曜日 *10:30~12:30   
    
*レッスン後、軽くランチをしようと思っています。ご一緒できる方はぜひ!


場所:    HAMINADOS
        78 Chepstow Road
        London W2 5BE
        tel: 020 7229 5204最寄り駅は、Notting Hill Gate, Westbourne Park

バス 7,28,31,70,328 すぐ近くに停まります。

参加費 £45  (作った作品は、もちろんお持ち帰り頂きます)

募集定員 両日とも、各5名様程度

*当日は、花ハサミ、必要な方はエプロンをお持ち下さい。

上の写真は、実際に作って頂く作品とは異なります。


お申し込みは、e-mail: asukayamanaka@hotmail.com 又は 携帯 07903 187 237にお願いします。



レッスン会場は、いつもお世話になっている、ノッティンヒルのデリカフェ、Haminadosです。
これまでのレッスンの様子は、ブログ内の前の記事でご覧頂けます。


私のフラワーレッスンは、単発レッスンですが、フラワーアレンジの経験がない方でも、少人数制で、基本を押さえてご説明しますので、安心してご参加頂けます。フラワーアレンジの基礎を学ぶカリキュラム等は、特に設けておりませんが、続けてご参加頂くことによって、1年を通して、四季折々の花に触れていただき、なるべく多様なアレンジの形式を学んで頂ける様に心掛けています。経験のある方にも、新たな発見をして頂ければ幸いです。

単発レッスンにもかかわらず、定期的に毎月来て下さる方が増えてきて、とても有難く思っています。
皆さんでテーブルを囲んで、和気あいあいとした雰囲気で、制作して頂きますので、
お一人で初めて参加された方も、楽しかった、また参加したいと、言って下さることが多く、
これからも、この雰囲気を大切にして行きたいと思っております。
初めての方も、どうぞお気軽にご連絡下さい。


伊豆高原 フラワーレッスン

2013-09-01 16:54:13 | flower lesson
伊豆高原での夏のフラワーレッスンのご報告です。

いつもは、真夏でも過ごしやすい伊豆高原ですが、今年は例年にない暑さで、草木も夏バテ気味。
それでも、可憐に咲く花や、日差しを和らげてくれる木々に優しく迎えられて、まずは目星を付けていた、近郊の花生産者を訪れてみることに。

ところが…思わぬ緊急事態が発生!

どこへ行っても、目当ての花がないのです。

伊豆の川津は、花の産地で、季節ごとに様々な種類の花を生産販売している、とのことだったのですが、何と、今の時期は、暑いので何もないというのです。前情報では、トルコ桔梗が旬の時期なので、それならば豊富にあるとのこと、さらに、多様なイングリッシュローズを栽培している農園もあるとのことだったので、それならば、現地の伊豆で育ったバラを使って、イギリスから出向いた私が、イギリス風のフラワーアレンジを提案できたら良いな、などと勝手にイメージを膨らませていたのですが、うかつでした…。

というわけで…
メインで使うつもりであった、華やかなバラなどは、注文することに。

でも、農園の花だけが花材ではありません。
そもそも、帰国のたびに訪れる伊豆高原で、散歩をするたびに、そこに自然に生えている草木の可憐な美しさに魅了され、それがきっかけで、この地でレッスンが出来たらな、と思い始めたのです。だから、むしろ、メインの花に添える花材こそが、本当の意味で伊豆らしさが出せるもの。そちらは思う存分使えるのだから、と気を取り直して、花材を探しに行きました。

こちらが、伊豆散策で手に入れた植物、山ごぼう、くさ木。


さらに、ツツジの枝や、母の庭からのミモザの葉なども加えました。ようやくレッスンの準備完了。



会場として使わせてもらった、アトリエ「布の樹」は、伊豆に住む夫方の母がキルト制作発表の場として使っている空間で、こんな作品が壁に掛けてありました。毎年5月に伊豆高原で行われるアートフェスティバルの時期には、たくさんの方が訪れてくださるそうです。こんな素敵な場所を提供してくれた母に感謝です。

伊豆高原にある、古書カフェ「壺中天の本と珈琲」さん。モダンな空間に、アート関係の本が壁一面に並べられている素敵なお店で、洋書もたくさん置かれています。ご好意で、花関係の本をたくさん貸して下さいました。どうもありがとうございます。




いつものように、デモンストレーションの後に、皆さんに実際に制作に取り掛かって頂きました。フラワーアレンジは初めてという方も多かったのですが、皆さん丁寧に、上手に仕上げられていました。

こちらが、完成した作品です。


レッスンの後は、手品をお愉しみ頂きながら、イギリスアンティークのティーカップで、ティータイム。
I

皆さんと、もうちょっとゆっくりとお話できたらという思いはありましたが、皆さんそれぞれが立派な作品を仕上げられて、私も達成感のあるレッスンでした。翌日に都心へ帰られるので、お花はそちらに飾ります、という方もいらっしゃいました。伊豆での休日の余韻を、都会に戻っても味わって頂けたら、素敵だなと思います。

初めての帰国レッスンは、こうして皆様に支えられて、無事に終了致しました。
ご協力いただいた皆様、ご参加頂いた皆様、本当にどうもありがとうございました。

この経験を生かして、次回に繋げていけたらと思っております。