墨遊 俳句
白内障の手術後、眼帯を外したときの印象を句にしました。
眼帯のとれて眩しき稲穂かな
いつも散歩の道すがらぼんやりと眺めていた田園風景が文字通り霧が晴れたような鮮明な
世界に一変しました。足元に広がる田圃には見事な籾粒を豊かにつけた稲穂が重たげに
頭を垂れてそよ風に揺れていました。
日本の原風景がこんなに美しく くっきりと鮮やかだったとは! 感動一入です。
こんなにも紅かったのね秋あかね
夕焼け小焼けの赤とんぼ の懐かしいメロディーが聞こえて来そうな季節になりました。
畑の棹に羽を休めている秋あかねにそっと近づいて驚きました。
普段気にしなかった胴体の茜色に夕陽に輝いていました。
目が良く見えるようになって見えていなかったものが見えるようになり新たな日々が楽しみです。
ここ数年、新聞や雑誌が読み辛くメガネのせいだと思い何度も眼鏡の量販店 で度数を
調整してもらいその都度新調していたのですが、最近また見にくくなったので原点に戻って
遠方ですが随分以前しっかり診ていただいた眼鏡店を20年ぶりに訪ねました。
ふた昔も前の私のカルテが保管されていたことに先ず感激しました。
当時の眼鏡士が丁寧に診てくだっさたところ両目とも白内障が進んでいるとのことで
ショックを受けました。メガネ以前に白内障を治すのが先決といわれ、紹介していただいた
眼科医で手術をしていただきました。
眼帯を外したとたん世界が変わったようで何か元気が出てきました。
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