asayanのブログ

趣味を中心に、感じたことを書いていこうと思います。

朗読「ふらんす物語」

2018-10-07 20:55:07 | 日記
永井荷風さん作「ふらんす物語」の朗読が明日から始まる。

これはすごい!

番組ホームページの解説『作品』を読んでさらに驚いた。

「発表になった初版本が一般に読めるようになったのは1992年(平成4年)の岩波書店版「荷風全集第5巻」から。
今回の放送では、(中略)本来の姿としてのこの作品の初版本を紹介したい。」と書いてある。

この朗読で初版本を紹介するのだ。

これがすごいことだ。

なにがすごいかっていうと、「ふらんす物語」の出版のいきさつと初版本の値段を知っていると、そのすごさが分かると思う。

「ふらんす物語」は出版寸前に発売禁止になり、当局が印刷した本を全部差し押さえたと言われていた。しかも初版本は一冊も書店に並ぶことさえなかった。

僕が学生時分、講義で聞いた話では、世の中に残っていた数が、4冊しか残っていないと言うことだった。

残った本は出版関係者が秘密裏に持ち帰り、ひた隠しにしていたので、本が存在することさえ誰も知らなかった。

それが奇跡的に4冊だけ存在すると伝えられていた。

その初版本の値段が、何と何と何と金400万円と聞いた。

初版本としては最高金額だ。

その初版本が平成4年全集で収めら見ることができるようになったとは、上記の記事を読むまで全く知らなかった。

岩波文庫に収録された以降は、もしかしたらこの値段は下がったかもしれないが。

その作品が朗読で、聞けることはかなり貴重なことだと思う。

朗読を聞く時は、“初版本400万円” を頭の片隅に入れて聞いたなら、作品の味わいが違ってくるかもしれないと感じる。(^^)
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