ボントンブランジュリー

2010-02-28 | 日記
市内の信号を曲がって、ブーンと車で行くと視界の左隅に、暖かい灯りの店が見えました。ブランジュリーです。店内には bon ton なご婦人方が何人かおりまして、もうパンはあまりありませんでしたので、 AUGUSTE ROGIN ( 1840-1917 )の彫刻 「 花子 」 のような “ マドモワゼル店員 ” に聞くと、仏蘭西麺麭は 「 もう売れ切れです 」 でした。そこで僕は薄いビニール袋に入った、割りに小さめの、でも見た目重量感のあるクリームパン2個を購入したのでした。その時の紙袋です。

絵の雰囲気が15世紀的で、二人はとぼけた王宮晩餐準備係を思わせます。どなたのイラストでしょうか。それにしてもこのパン、担架で運ぶようなでかいパンですね。たくさんのパンをつなげたようなドーナツ型のパンで、これはパン、なの?

DELICIEUX BOULANGERIE
DELICIEUX Bonton Bakery NAGAOKASHI・KESAJIRO

ところでこの Bonton で気になったのですが、仏蘭西で “ Gazette du Bon Ton ” という大変に美しいモード誌が1912年に創刊されています。上品な雑誌、という意味だそうで、、色彩の印刷といい、レイアウト・造本といい、当時のモードがとても綺麗で誰もがウットリする本ではあります。以前、東京の古書展で拝見しまして垂涎でした。

単に紙袋の印刷に過ぎませんが、デザインは 「 適切で誠実につくられたものであるべきです 」 ( アルヴァー・アアルト ) ですね。
この紙袋、捨てがたいな…。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿