何を書こうか迷っていて、それに掲載する写真がないと、いつも振り返っては、この書棚とランプの写真を撮るクセが、僕にはあるようだ。だから以前に掲載したものの中には結構重複してるものが多々あると思うので、読者の皆さんにはすみませんです。と言いつつまた掲載しました。僕にリラクセーションをもたらすモノたち。七月最後の今夜の三日月は赤い。明日から八月。
君もいつか
この河辺にきただろう?
河は黒い絹を張りつめたようだ
やっと涼しくなった夏の夕暮、
君とはなした夢について
私はもう一度考えていた。 ( 矢沢宰詩集 『 光る砂漠 』 より 「 河を見つめて 」 )
矢沢宰の16歳の日記に 「 考えないということは、自分を失うことではないだろうか 」 という言葉がある。今、この岸辺には 君はいないが、君もあの後きっとここに来たのだろう。夜の河は、君と僕の夢を乗せた黒く美しい絹である。