鶏
2010-03-30 | 世界
鶏の顔は哲学的だと,どこかに書いてあったように思うが思い出せない.ボクはチェンマイのナイトバザールで,たまたま手にした小さなウッドカービングの鶏の表情に少し驚いた.作者が意図したかどうかはわからないが,その目は遠くを見据えているような鋭さがあった.思わずいくつも並んだ同じ鶏の木彫りを手に取り,一つ一つ確かめてみた.なるほど手造りらしく少しずつ表情が違うが,どいつもどこか知性のある眼付なのだ.すっかり感心したボクは,鶏の木彫りをいくつもまとめて買ってしまった.
手元に残った彼は今日もボクをじっと見め,おまえはちゃんと生きているのか,と無言の問いを発している.
手元に残った彼は今日もボクをじっと見め,おまえはちゃんと生きているのか,と無言の問いを発している.