ぼくらのありのまま記

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こんな大人になりました。

issy の暇のつぶし方 第7回 「私の捨てゼリフ」

2013-06-03 16:02:35 | ぼくらのありのまま記
第7回「私の捨てゼリフ」

イッシーの暇のつぶし方も
今回で最終回です。
唐突なんですが、
父親の死について聞きました。
死って特別なことのようで
当たり前のことなので
今まで聞いてこなかったことを
ちゃんと聞いて見ようと思ったのです


たら   イッシー、お父さんなくしてるんだよね?



いっしー 父は、私が中3の冬休みに交通事故で亡くなりました。
     父運転の車、単独事故で他人を巻き込まなかったのが、
     せめてもの幸いだったのでしょうか。
     44歳でした。 
     あと4年で私もその歳だと、最近強く意識します。


たら   父親が事故に会った日
     イッシーはなにしてたの?
     覚えてる?


いっしー 1987-12-06日か 13日の日曜日、
     早朝からゴルフに行く矢先の事故でした。
     両足骨折だが命に別条無しとのことで、
     最初に見舞いに行ったのは、2-3日後だったかな。
     学期末で冬休みも冬季講習だし、
     命に別条無しってことで、
     その後のお見舞いもおろそかにしてたら、
     1-6深夜、容態急変。
     7早朝に病院に行くも、危篤、亡くなりました。



たら   一ヶ月たってから、急にかぁ
     なんか話した?入院してから



いっしー 母には、「コレを機に仕事をちょっと減らす」
     と言っていたそうです。定年退職したら、
    「自動車ラリーに出場したい」とか言っていたそうです。
     様態急変、死因になったのは、
     すい臓だか脾臓だかの悪化でした。
     両足の外傷ばかりで、
     内蔵の検査がおろそかだったのでしょう。
     今なら、医療訴訟でしょうが、
     当時は医者はアンタッチャブルでしたから。



たら   家族も本人も、誰も想像してなかったんだ。
     想像というか事故から、回復という希望があったのに
     そこからの急死っていうのはなんか。
     なんていったらいいのか。
     感情がごっちゃごっちゃになりそうです。


いっしー そうなんです。 
     年を越して、回復基調になっていた矢先の急死でした。
     それから、腑抜けた人生がスタートしました。
     それ以前が、やる気に満ちた充実した
     生活だったかと聞かれると、
     それもまた疑問ですが・・・。 笑
    
     一生懸命やってても、 
     こうも簡単に人生終わるものなのか、と。
     人生なんて・・・・、って感じかな~~。


たら  「こうも簡単に終わるのか」って中三で感じたら、
     先の人生すごく長いよね?ほんと。 
     長い暇つぶしの旅



いっしー ホントに、中3から暇つぶしの旅だな~~。
     で、努力しない人生が始まったのですが、
     このままでは、死んだ父に顔向け出来ません。
     死んだ先で、父にどつきまわされた時の、
     私の捨てゼリフとして、
     「オレは親より先に死んでねぇからな!」
      と、言えるようにしたいのです。笑


たら   一生懸命生きてた父、
     努力しないイッシー
     父「てめー、なに人生さぼってんだよ!!」
     いっしー「俺は親より先に死んでねぇからな!!」
     っていうね、捨て台詞を用意してんだ。
     お母さんを一人にしないでくれて
     ありがとうって言ってくれると思うけどな~


いっしー やっと、数年前ぐらいから、
     母に対してはやさしくなれたような気がします。てへ
     そして、誕生日って、
     本人が皆から祝ってもらう日じゃなく、
     親に感謝する日なんだと思う、このごろでございます。
     事故当時、父は、44歳でした。 
     あと4年で私もその歳だと、最近強く意識します。
     まだ何も成し遂げていないまま、
     もうそんな歳まで来たんだな、と。



たら   父はなにかを成し遂げた人だったの?
     イッシーにとって。



いっしー 私と姉を育ててくれました。
     父は、保険屋さんでした。
     朝早く、夜遅く、休日は接待ゴルフ。
     あまり接点はありませんでしたが、
     威厳のある怖い父でした。


たら   いっしーは子育てを
     成し遂げる気はないの?



いっしー 子育ては、もう十分です。
     ほぼ週二で、姉の子供の面倒みています。
     ゴハン食べさせたり、
     お風呂入れたり、オムツ変えたり、
     寝かしたり、厳しくしつけたり・・・。 
     もう、面倒だし、20歳まで責任持つ自信がない。
     20年も、自分の人生設計すら無いし・・・。
     で、父の死んだ44歳まで、
     あと4年のところまで、来てしまいました。
     父の死を言い訳に、「手を抜いた人生」
     を送っているダメなヤツなんです。
     だからといって、これからも
    「手を抜いた人生」を手を抜くつもりはありませんが。笑



たら  「手の抜き方」が半端じゃないから
     もうそれは「本気」で
     真面目に生きてることになるんじゃないか?
     芯がある人生なのではないでしょうか?


いっしー 確かに、ブレずに腹くくって、
     真面目に生きてますよ。 
     ずっと。
     いいんだか、わるいんだか、
     そんな評価以前の問題か。
     スタートラインに、まだ立ってねぇっつうの。笑


終わり。
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