ロシア投資&ビジネス情報

日本の投資家よ、外国投資家に乗り遅れるな!人生とビジネスに役立つ本も紹介します!

■お知らせ/金曜日のMICEXの結果/ロシアは吸収・合併ブーム!?

2007-04-08 19:40:05 | Weblog
 

■皆さん、ご無沙汰しております 。

■「3月20日に更新します 」、と書きつつも 、長らく更新できずにすみませんでした 。

■この間、ロシアの2つの地方を訪れましたが、外資やモスクワから流出する資金で盛り上がっており 、その勢いを実感してきました 。

■特に、石油の街・スルグトにはビックリです 。人口20万強の都市ですが、皆さんご存知のように石油大手「スルグトネフチガス 」があるこの街は、現地の方によると人口の50%が「ネフチャーニキ」(石油業界関係者 )だそうです。

■ウラル山脈を西に越えたチュメニ州にあるこの都市は、現在石油で盛り上がり 、街はホテル・オフィスビルなどの建設ラッシュで、モスクワでみるようなハイパーマーケットもたくさんありました 。しかも物価はモスクワより高い  

■ネフチャーニキにとっては全然痛くもないでしょうが 、一般人はたいへんのようで、「モスクワよりも給料が少ないのに、物価は高いですから大変です 」、と運転手はこぼしていました。

■しかし驚いたのは、そのネフチャーニキのドンと言っても過言ではない「スルグトネフチガス」のバグダーノフ社長さんの話し 。この方は基本的にはモスクワ在住ですが、スルグトでは会社の裏にある質素な5階建てアパートに住んでいるそうです 。

■ソ連崩壊時に、利権を求めてモスクワから流れ込んでくる官僚達をシャットアウトするために都市を閉鎖し 、従業員の株を安値で買い占めて、社長の座に君臨し、会社をここまでデカクした人です 。

■そんな方が普通の5階建て2部屋のアパートに住み、しかも出勤は徒歩だとか (※これはロシアでは通常、有得ない話しです )。曰く、「徒歩で出勤する方が安全 」、だとか。もちろん色んな筋と良好な関係を築いているからでしょうが 、それにしても、大した人物です。はい 。

■一般の方々は、ソ連っぽさが残っているのはご愛嬌ですが、日本人を見るのが初めて 、という方が非常に多く、我々が滞在したレストランには、小さな日ロの国旗を設置してくれ、また無理難題を快く聞いてくれて、とても手厚い歓迎を受けました (しかも、 その料理は、ロシア料理通のM氏もうなるほど美味 。最高でした )。

■この街には中国市場がありますが、中国人は未だに出稼ぎ者が多く、安価な品物を高く売って利ざやを稼いでいるそうで 、イメージは決して良くなく、差別視されてました 。

■一方では、同じアジア人でも、日本人に対してはとても敬意を持って接してくれる 。ありがたいことですよね 。他にも色んなことがありましたが、長くなりますのでここでは割愛します。盛り上がる地方都市、是非、この勢いを保って欲しいものです 。

■ところで皆さん、久しぶりのアップなのに、申し訳ありませんが、現在スケジュール的に非常にドタバタしています 。そのため次回は15日の週にアップする予定です。ここ長らく火~土の帯で掲載できておらず、申し訳なくおもっております 。これに懲りず、また戻ってきましたら、是非応援してくださいネ 。

■さて、久しぶりのMICEXですが、金曜日のインデックスは前日比0.52% の1,727.37でした。売買代金は少なめの約388億Rblで、113社が 、108社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ズベルバンク」・・・9万7,050Rbl / 2.29% / 約61億Rbl
「タトネフチ」・・・124.78Rbl / 2.28% / 約11億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・5,141Rbl / 0.41% / 約35億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・105.3Rbl / 0.31% / 約7,790万Rbl
「ロステルAO」・・・224.05Rbl / 0.25% / 約2億Rbl
「UES」・・・36.56Rbl / 0.16% / 約91億Rbl
「ルコイル」・・・2,183Rbl / 0.14% / 約15億Rbl
「スルグト」・・・31.25Rbl / 0.03% / 約4億Rbl

 下げ組代表:
「AvtoVAZ-3」・・・2,610Rbl / 1.88% / 約1,241万Rbl
「ガスプロム」・・・267.89Rbl / 0.86% / 約47億Rbl
「アエロフロート」・・・75.39Rbl / 0.46% / 約911万Rbl
「ロスネフチ」・・・215.45Rbl / 0.24% / 約3億Rbl

■先週金曜日は、米国・欧州市場が休みだったことから売買額も平均の30% と少なめだったようです。

■またこの両地域がお休みだったことで、原油売買も大人しかったことが、静けさに拍車をかけたようです 。そんな中、銀行部門は良い結果を残しましたが、これはロシア最大手銀行の1つ「対外貿易銀行」のIPOに関するニュースが飛び交ったおかげだろう 、とアナリストはみています。

■同行は、来週より各投資家の株式買付け申請の受付を開始する  と公式に発表しています。

■金曜日に米国の労働市場の統計が発表されましたが、投資家の期待を大きく上回る結果が出ていますので 、少なくとも月曜日は、ロシア市場もプラスに転じるのではないでしょうか  。

■この期間にインデックスは1,700台にまで回復しており嬉しいところですが、各株の株価自体はさほど伸びていません 。引き続き、この辺に注目して市場を追っていきましょう 。

■さて、今日は合併・吸収のお話です 。

■英国紙「Financial Times」が、「Ernst & Young」社のデータを引用して伝えた記事をお届けします 。

■ロシアとCIS諸国における合併・吸収の数は2006年、41%増加し、その規模は710億ドルに達したとか。それではさっそく記事へLet`s Go 

 同紙は、石油・ガス部門で行われた取引価格を超えた金属・鉱業業界における取引が最も規模が大きかったと記載している。また金融サービス、マスコミ、小売にも積極的な動きが見られた。

 合併・吸収の積極化の傾向は、ロシアでここ7年間に渡って平均で6.6%成長している経済成長に連結している、と同紙は強調している。

 外国企業によりロシアで実施された吸収・合併の数は2006年にほぼ倍増し、137億ドルに達した。その中でも大規模だったのは、中国の石油企業「Sinopes」と「ロスネフチ」の「Udmurtnefti」社(ウドムルトネフチ)の共同購入だった。

 また、昨年ロシア企業が海外で実施した買収は、114億ドルと評価される。海外市場で最も積極性を見せたのは、アルミグループ「RUSAL」、製綱会社「Evraz」、そして「ノリリスク・ニッケル」だった。

 ロシア企業も参加した2006年の最も大きな取引は、「RUSAL」社と「SUAL」、スイス企業「Glencore」の事業統合で、アルミニウム・アルミナ製造で世界で最大手となった統合会社「Russiyskiy alyuminiy」である。

■いやぁ~グローバル化の波にもまれ、ロシアでも統合が進んでいるようです 。

■記事中に出てくる「RUSAL」社は、ホールディングカンパニー「RUSAL Limited」の傘下に入っています 。このホールディングは、主にアルミナ・アルミニウム・包装材を扱う会社が傘下にありますますが、「RUSAL」社はそのアルミニウム部門です 。

■同ホールディングのオーナーは、今年の「Finans」誌のビリオネアランキングで、あのアブラモービッチを抜いて堂々の1位に輝いた デリパスカ氏です(資産は5,635億Rbl )。

■この「RUSAL」社は、2006年だけでも、イタリヤのアルミナ製造工場「EurAllumina」の56.2%の株式 、ガイアナの「Aroaima Mining Company」の議決株 、ナイジェリアの「Aluminium Smelter Company of Nigeria (ALSCON)」社の株式77.5%を購入し 、また中国北東部のカソード工場を買収しています (同社HPより)。

■「ガスプロム」も凄いですが、この会社1社を観ても大したものですね~ 。マクロでみると、ロシア経済が成長し、これからますますロシアが世界に進出していく  という構図が目に浮かんできます 。

■しかし実は、こういう動きがみられることが、昨年秋からこのブログでもお届けしてますように、欧米のロシアバッシングの根底にあります  (グリーンスパン元FRB議長が昨秋、資源部門の統合化に関しロシア政府を批判するなど )。欧米、特に米国は自国経済を盛り上げるためには、パワーと情報戦でもって後進国市場を席巻していかなければなりません 。

■しかし、ロシアという国の本質は、米国と同じ 。つまり大国主義ですから、経済という建前で、政治を進める(あるいはその逆)米国の戦略とガチンコになってしまうわけです 。

■普通の国は怖くて米国とガチンコ勝負なんてできないところですが、堂々とガチンコ勝負するところが、ロシアの恐ろしいところです 。はい。

■WTO加盟問題でも、未だに金融・保険・農業の開放を要求する米国に対し、ロシアは抵抗していますが 、このこともロシアバッシングの要因の1つです 。

■しかし最近の欧米マスコミの論調は、一転して「盛り上がるロシア経済 」、「これからはロシア投資 」になってきつつあります。何度も言いますが、こういった背景からは、何となくノリ・ツッコミ(のせて落とす)のような気がするんですが・・・ 。

■それでは皆さん、15日の週にお会いしましょう  

■ではでは 

■MICEX金曜日の結果↑/休刊のお知らせ!

2007-03-10 18:10:06 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。気温は1度。今日は4度まで上がるそうです 。

■まず最初にお知らせがあります 来週は仕事でロシアの地方都市にいくため、このブログはお休みさせていただきます 。盛り上がろうとする地方都市の現状は 色んな意味でとても楽しみです。はい 。また今月の20日から再開致しますので、その際はよろしくお願いします 。

■またその準備のため、今日は株コーナーのみお届けしますが、ご了承下さい 。

■昨晩は某新聞社の方々から妻共々ご招待を受け、美味しいイタリア料理をご馳走になりました 。結婚祝いということでしたが、こちらこそ以前地方のパートナーを記事にして頂き、とても感謝しております 。

■話が盛り上がり、あ~っという間に時間が過ぎてしまいました 。色々と勉強になるお話をお聞きしましたが、ここではその全てを書くことはできません 。

■私はブログという媒体で好き勝手に自分の思うことを書いていますが、新聞記者となるとそうはいきません 。記事は社会的な影響力が強いため、自分の思い込みで決して書かない・書けない  。

■そういう鉄則に基づいて書かれている新聞記事は一見地味ですが、今の情報が氾濫する社会にとっては、とても重要な存在だと思います。はい 。こういう職業気質とプライドを持つ方々にお会いすると、非常に素晴しい刺激を受けるものですネ 。感謝・感謝です 。栄転地でのご活躍を期待してます そしてこれからもよろしくお願いします 。

■さて、金曜日のMICEXのインデックスは前日比2.83% の1,609.71でした。売買代金は約682億Rblで、168社が 、66社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金/先週金曜比)
「ノル・ニッケル」・4,512.2Rbl/4.57% /約66億Rbl/1.86% 
「タトネフチ」・112.03Rbl/4.53% /約6億Rbl/1.74% 
「ガスプロム」・264.84Rbl/4.23% /約175億Rbl/1.51% 
「UES」・29.789Rbl/3.05% /約196億Rbl/0.71% 
「ロスネフチ」・217.95Rbl/2.56% /約9億Rbl/3.03% 
「ルコイル」・2,100Rbl/2.34% /約72億Rbl/2.69% 
「ロステルAO」・216.5Rbl/2.24% /約4億Rbl/2.61% 
「スルグト」・29.032Rbl/2.01% /約24億Rbl/3.72% 
「アエロフロート」・71.85Rbl/1.53% /約2,356万Rbl/2.64% 
「AvtoVAZ-3」・2,300Rbl/1.32% /約8,748万Rbl/4.59% 
「ズベルバンク」・9万2,500Rbl/1.31% /約58億Rbl/1.37% 
「モスエネルゴ」・6.248Rbl/0.77% /約3億Rbl/3.17% 
「ガス・ネフチ」・102.9Rbl/0.52% /約9,935万Rbl/1.07% 

 下げ組代表:
昨日も無し (2日連続  )

■昨日もスタート時はドカーンと 。水曜日との違いは、その後は僅かながらも確実に に向かったことと、米国市場開始後のモスクワ時間16時以降に、2回目となるドーンという があったことでしょうか。

■ロシア市場が休みだった木曜日の結果は世界的に良かったですから 、溜め込んだエネルギーが爆発するかのようなスタートを切っています 。

■原油先物もバレル当たり61$~62$で落ち着いていますし、ニッケルも史上最高値を付けるなど資源系の先物市場が上向いていることも要因ではないか とアナリストはみています。確かに「ガスプロム」、「ノリリスク・ニッケル」が特に好調な1日でした 。

■またモスクワ時間16時以降に、米国の労働市場の情報が流れましたが(雇用者数が増加)、このことが昨日2回目になる大きな買いを演出したようです 。はい。

■先週の金曜日と比べると、インデックスは1,591.32⇒1,609.71と1.16%の 。久しぶりに 基調となりましたが、金曜日1日で取り戻したような気もします。はい 。この日の により、多くの株が先週の終値よりも上がっています。好調な時はお伝えする側も嬉しいものです 。

■今週を振り返って、アナリストは次のようにコメントしています:

 英国銀行と欧州中央銀行は、まったく投資家の予想通りの1歩を踏んだことは重要な出来事の1つだろう(英国銀行は金利を据え置き、一方の欧州中銀は0.25%の利上げ)。米国で発表された経済統計は、米国経済に対する悲観的な怖れの支えとはならなかった。多くの専門家達が危険性を呼びかける労働市場は、何の驚きももたらさなかった。石油市場に関しては、石油価格は高水準を維持し続けており、これがロシアの石油株の大きな支えとなっている。

■「RTS」のインデックスは1,808.65、そして「MICEX」は1,609.71と、何れも高値水準に戻りました 。ようやく回復基調ですね 。この動きをプロはどう分析しているのか 、もう1つアナリストのコメントをご紹介します;

 円の急落を背景にした中国株の上昇は、投資家達が経済発展国市場からの資金の大量引き上げを停止した、ということを伝えているように思う。

■つまり、外国系ファンドや投資会社が、再び金利の安い円を買って海外の投資に当てる(円安)⇒以前と同じ構図に戻る⇒回復か 、とまぁ~簡単に言えばこういうことです 。

■世界同時株安を受けた米国の焦った“火消し ”を見ると、イラン戦争突入時期も少しズレてきているようですので(私の勝手な推測ですがっ )、一時期までは回復路線をひた走るかもしれません 。

■まぁ~株は水物 。先はプランニングする人々にしか分かりません。現時点でいえることは、インデックスは高水準ですが、各株の株価自体は以前よりも下がっているということでしょうか。ここに注目して、我々一般投資家はまだ気を抜かずに、買うとしても短期決戦を心掛けた方が賢明かもしれませんネ 。

■それでは皆さん、楽しい週末をお過ごし下さい 

■次回は3月20日(火)にお会いしましょう 

■ではでは 

■家族の役割分担はどうでしょう?~ロシア編/水曜日のMICEX↑

2007-03-08 17:13:29 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。うっすらと明るい朝を迎えています。

■今日はロシアは国際婦人デーで休日です 。「国際」といっても元共産圏の意味ですので、日本には関係のない日です 。しかし日本人の女性の方は、この日にモスクワにくれば、女王様の気分を味わうことができるかもしれませんヨ (言いすぎですかっ )。

■さて木曜日のMICEXのインデックスは、前日比で若干ながら0.22% の1,565.39でした。売買代金は落ち着きを取り戻し約504億Rblで、119社が 、91社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「モスエネルゴ」・・・6.2Rbl / 4.22% / 約5億Rbl
「ロスネフチ」・・・212.5Rbl / 4.12% / 約10億Rbl
「タトネフチ」・・・107.18Rbl / 1.74% / 約3億Rbl
「ロステルAO」・・・211.76Rbl / 0.74% / 約3億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・102.37Rbl / 0.59% / 約3,714万Rbl
「ガスプロム」・・・254.09Rbl / 0.22% / 約100億Rbl
「ルコイル」・・・2,052Rbl / 0.2% / 約50億Rbl

 下げ組代表:
「ノル・ニッケル」・・・4,315Rbl / 1.15% / 約45億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万1,300Rbl / 1.08% / 約42億Rbl
「アエロフロート」・・・70.77Rbl / 0.63% / 約245万Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,269.99Rbl / 0.53% / 約691万Rbl
「スルグト」・・・28.46Rbl / 0.14% / 約15億Rbl
「UES」・・・28.908Rbl / 0.13% / 約175億Rbl

■昨日はスタート後の1時間にグーン と株価が上がりました。その後は緩やかに、かつ確実にダウン していきましたが、米国市場開始後のモスクワ時間の17時過ぎから「上げ組」の株は上昇し 、「下げ組」の株は盛り上がりに欠け そのまま終了しています。

■昨日はこれと言って下げる要因がありませんでしたので、まぁ何とかインデックスも前進したという感じでしょうか 。

■しかし前日の米国市場の結果、そして先物市場も、欧州市場も好調でしたので、もう少し上がっても良さそうな1日でしたが 、今日はロシア市場以外は取引があるため投資家達は資金を市場においたままにしておきたくはなかったのではないか 、とアナリストはコメントしています。

■またアナリストは今後をこう予測しています:

 今後は、その多くが、水曜・木曜・金曜に発表される米国の経済指標や英国銀行と欧州中央銀行の金利確定のニュースに依存するだろう。

■さぁ~木曜日はロシア市場がお休みですが、昨日のNY市場は 、ロンドンは 。そして今日の東京は 。これから始まる欧州・米国市場の結果に金曜日は左右されることは間違いないでしょう 。とりあえずは、まだ様子見ですね 。

■さて、冒頭にも書きましたが、今日は3月8日、国際婦人デー でロシアは休日です。

■昨日は、地下鉄や公共交通機関では、花束を抱えた仕事帰りの女性が非常にたくさん見られました 。この日は、1年を通じて男性が女性に最も敬意を示す日 、と言っても過言ではないでしょう。

■その国際婦人デーについては昨年も書いていますので、今日は「世論基金」が実施した「家族の役割分担」に関するアンケート結果をお届けします 。この国では女性が強い というのは本当なのでしょうか さっそく記事へLet`s Go 

 3月8日の国際婦人デーを前に実施された家族の役割分担に関するアンケート結果は、ロシア人はますます平等を掲げるものの、実際には、常にこれが実行に移されているわけではない、ということを伝えている。

 夫婦平等に関しては、何よりも家事に話題が及ぶとホットになるようだ:73%の回答者がこのプロセスは夫婦が仲良く参加しなければならないと答えている。女性の中でこの意見を支持するのは78%で、男性は68%だった。

 家政は女性の義務と答えたのは男性が27%、女性が18%だった。男性に家事の全ての困窮と重荷を背負わせることを認めたのは、男性は僅か2%、女性は1%だった(この数字は2003年と比較すると、双方とも半減していることは興味深い)。

 しかし実践では別の構図がみえる。回答者によれば、多くの知り合いの家庭では家政の平等な参加は42%が行っており、48%は妻が行っていると答えている。

 男女の家計への貯金に関しては、平等の理想を持つ人々は少ない。ロシアでは以前通りに、「男性は狩りに出かけ、女性は住処を守る」という原始的な社会モデルが優勢を極めている。家にお金を持ってくるのは男性の義務であると答えたのは回答者の60%だった。

 多かれ少なかれ、これを女性の義務という回答はゼロパーセントだった。しかもこれは絶対的なゼロである:これは男性も女性も許さないようだ。

 「妻が旦那よりも稼ぐ場合もある。ある人はこれをよくないことと思い、他の人は普通に受けいれている。前者と後者、どちらの意見にあなたは近いですか?」、という意地悪な質問に対する答えは極めて興味深い。

 男性の中で「女性がスポンサー」という役割を全く悪くないとみている人は58%で、女性はこれより少し多く64%だった。

 結論は明白だ:女性は、男性の「住居を守る」という役割以上に、「大黒柱」の役割を積極的に担っている。女性が男性よりも稼いでいるという家庭は、回答社の63%にあたる一方、男性が家事を行ってる家庭は僅か48%だった。

■“理論”では平等を叫ぶものの、“実践”では必ずしもそうではない 。まぁ~ロシアに限らず、これはどの国でも一緒でしょうかねっ 。

■この結果を見ると、「女性が強い 」というよりは、「ロシアの男性って、情けないんだねぇ~ 」と思ってしまいそうです。はい。まぁ~私の周りをみると、確かに女性の方が稼いでいるという家族が3割くらいはいます 。

■しかしその中で、女性の方が稼いでいるから男性が家事を 、というパターンは、まだまだ少数派のようです 。ほとんどが、男性は好き勝手に生きており、また女性も好き勝手に生きているというパターンですから。。。 

■ロシアの離婚率は50%と非常に高いんですが、1回目の結婚、2回目の結婚で心底男に呆れ果てて 、女性一人で前向きに子供と暮らしていく女性も、ロシアは日本と比較すると多いと言えるでしょう (私の見聞きした情報からですが )。

■まぁ~今日は女性の日ですので街を行く女性は皆、スターにでもなったかのように笑顔を輝かせています 。

■昨晩乗り合いタクシーで移動していたところ、仕事帰りの女性のおばさん3人が、それぞれ花束を抱えたまま途中で乗り込んできました。しかし席が2つしか空いていなくて、1人の女性は立つ羽目に 。

■シャンパンでも飲んだのか、その中の1人の女性が、車内で大きな声で「こんなに男性が乗っているのに女性に席を譲らないなんて、ひどいものよね~ 。男諸君、聞いてる  女性は赤ちゃんを産み、子供を育て、そして旦那も育てているのよ 。今日くらいは女性に優しくしてもいいんじゃない 寝たふりをしないでよ 」と男性をからかい始めたので、車内の女性陣からはドーッと笑い声がおき 、男性陣は、1人の勇敢なおじいさんしか、まともにやりあう(=ユーモアで切りかえす)ことが出来ませんでした 。

■女性は強いなぁ~ 、とおばさん連中に見つからないように、そっと隠れた自分が情けなかったです。はい 。

■まぁ~とは言いつつも、日々殺伐とした1000万都市のモスクワで、こういう光景が見れるのは実にたまにしかないので、少し嬉しい感じがしましたがっ 。私も今日は女性陣に尽くさねばなりません。はい 。

■それでは皆さん、次回は土曜日にお会いしましょう  

■ではでは 

■2008年はホテル開設ラッシュ!?~モスクワ編/火曜日のMICEX↑

2007-03-07 16:01:31 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。

■明日の「国際婦人デー」を前に花屋さんは大忙し 。この祝日前が1年で一番儲かる時期でしょうネ 。

■さて火曜日のMICEXのインデックスは、前日比1.49% の1,561.93でした。売買代金は約594億Rblで、181社が 、46社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「モスエネルゴ」・・・5.949Rbl / 5.29% / 約6億Rbl
「ルコイル」・・・2,048Rbl / 2.4% / 約72億Rbl
「ロステルAO」・・・210.2Rbl / 2.34% / 約3億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,282Rbl / 2.33% / 約1,152万Rbl
「アエロフロート」・・・71.22Rbl / 1.47% / 約2,098万Rbl
「タトネフチ」・・・105.35Rbl / 1.44% / 約4億Rbl
「UES」・・・28.945Rbl / 1.42% / 約176億Rbl
「ガスプロム」・・・253.53Rbl / 1.41% / 約123億Rbl
「ロスネフチ」・・・204.1Rbl / 1.29% / 約7億Rbl
「スルグト」・・・28.5Rbl / 1.25% / 約21億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万2,300Rbl / 0.87% / 約59億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・101.77Rbl / 0.61% / 約8,818万Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,365Rbl / 0.58% / 約57億Rbl

 下げ組代表:
昨日は無し  

■昨日はスタートがドーンと反発  。久しぶりに嬉しいカーブを描きました 。その後欧州市場開始後は一部の好調な株以外は横ばいで、米国市場開始後には伸びる株、ダウンする株に分かれています。

■東京市場を含むアジア市場が好調だったことが、この反発のキッカケを作ったのではないか 、また昨日のチャートの動きは欧州市場のチャートの変動に連動(スタート時は若干のプラス、その後は横ばい)、欧州市場の影響があったのでは 、とアナリストは分析しています 。

■やはり、RTSのインデックス1,700、MICEXは1,500、というところを越すかどうかが投資家心理のポイントですので  、とりあえずテクニカルに戻ったようですネ (この数字を下るとパニック売りが生じ、更なる下降線を描き、プランニングをコントロールできなくなりますからね 。仕込みをかける人々にとっては、それじゃぁ~意味が無いわけで )。

■まぁ~ロシア市場に限らず、東京・ロンドン・米国など世界的に反発の1日でした 。やはり“世界は1つ屋根の下”ですね~ 。

■アナリストは以下のようにコメントしています:

 もし外的な背景が安定するなら、原油価格の安定によりロシア市場の時価総額回復の継続を待てるだろう。しかし今のところ、変動はテクニカルな反発のシナリオに融合している。

 原油価格は60ドル以上を維持しているものの、今日の反発はトレンドを変更するものと確信してはいけない。おそらくこれはテクニカルな調整のみであって、今後下落の更新が待ち受けているかもしれない。

■さぁ~ロシアは8日(木曜)は「国際婦人デー」でお休みです。今日はその祝日前 。どういう結果になるでしょうか 昨日の結果からは、回復の兆候が見られますが  、まだまだ油断はできませんネ 。

■さて、今日はモスクワのホテルに関するお話しをお届けします 。

■モスクワ市のヨセフ・オルジェニキーゼ副市長が、市の観光業に関する評議会で語ったことを記事では取り上げています。なんとっ「2008年には、3日に1軒の割合でホテルがオープンする 」とか 。「ホンマかいな~  」、ということで、さっそく記事にLet`s GO 

 モスクワ市のヨセフ・オルジェニキーゼ副市長によると、昨年モスクワのホテルの料金は上昇し続けたという。様々なランクのホテルが揃う「イズマイロボ」では、昨年30%~100%値上がりしているという。

 「ホテルビジネスにおける競争のみが、価格上昇を止めることが出来るのです。今年、我々は15の新ホテルをオープンし、来年は100軒のホテルを開設します。これは事実上、3日ごとに開設するということです」~とオルジェニキーゼ副市長は語った。

 また同副市長は、外国人観光客は1週間の観光旅行費用は500~600ユーロと見ているが、現在モスクワにおける平均的な観光旅行の費用は1,300~1,500ユーロであり、これは高過ぎるという。これに関し副市長は、この意味では、モスクワは観光の中心地として自らの競争力を失っていると語った。

 副市長は、観光の中心としてモスクワに関する情報を海外に促進することに力を注がなければならないと補足した。西側企業の数々の調査によれば、外国人はモスクワのことを余り知らないという。「この寒さや、敵意に満ちたモスクワっ子達が彼らを怖がらせているのです」~副市長はこう語った。

 また副市長は、ある調査ではモスクワは“最も非常識な都市”として第1位にランクインしたという。これに関しモスクワ市政府は、外国人観光客に対し、彼らのロシアの首都のイメージ促進に対し前向きに対応するためのアンケートを独自に実施する予定である。

■昨年、世界一物価の高い都市に選ばれたモスクワ市 (もちろんこの調査は、正確には“非居住者にとって 一番物価の高い都市”と言うべきものですがっ )。まぁ~モスクワでは、レストラン、ホテル、ゴルフ場など、外国人が行きそうなポイントは大体が高いんですよね~ 。

■ホテルに関しては、あの欧州一の巨大ホテル「ロシアホテル」や「モスクワホテル」の解体などにより、大きな供給不足が生じているため宿泊料金はバカ高くなってます 。

■日本の主張者の方々も、「あれで一泊400ドルは高いよねぇ~ 」とこぼしてますし、実際値段の割には部屋のクオリティ・サービスの質共に、顧客満足度が低いのが現状です 。

■記事中の「イズマイロボ」には、一区画に高級ホテルから割安のホテルまで数軒が集中しています 。一番高い「デルタ」ホテルは、日本人観光客がよく宿泊するホテルですのでご存知の方も多いでしょう(しかし、このホテルのサービスレベルは、ソ連時代そのものですので、余りここはお勧めできませんがっ )。

■オルジェニキーゼ副市長が言うように、2008年には「3日にホテル1軒がオープン 」するのなら、この状況も解消され、値段もリーズナブルになってくるでしょう 。

■まぁ~とはいえ、実現するかどうかは甚だ疑問ですが 、副市長さん自ら、こういうインパクトのある表現を使い、海外に向かってアピールする姿は素晴しいですネ 。

■ところで、この副市長さんは2000年頃に、帰宅途中に公用車を何者かに狙撃され 、瀕死の重態に陥ったこともある人です。

■この襲撃の裏で糸を引いていたのはチェチェン人で、当時のモスクワの不動産王、そして元「ラディソン・スラビャンスカヤホテル」のオーナー、ウマール・ジャブライーロフ氏(チェチェンマフィアとの関係も噂されました)ではないか との噂が飛び交っていました 。

■ジャブライーロフ氏は、2000年の大統領選挙にも立候補した人物で、マスコミへの露出度も非常に多かったのですが 、この事件を境に、まるで“運が尽きた ”かのように、急に露出しなくなりました (きっと裏で話しがつけられたのでしょうね )。

■まぁ~それはともかく、過去に瀕死の目にあいながらも、対抗勢力を恐れることなく業界にメスを入れるオルジェニキーゼ副市長さん 。外国人のために、そしてモスクワのためにも、この運動を盛り上げて欲しいところですね 。

■ではでは 

■「AvtoVAZ」に強力な助っ人!!/月曜日のMICEX↓

2007-03-06 17:57:25 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。気温は0度。暖かくなってきました 。

■さて、注目のロシア株式市場、MICEXのインデックスは、先週金曜比で3.29% の1,538.98でした。売買代金は、またも多目の約827億Rblで、26社が 、208社が となっています。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「AvtoVAZ-3」・・・2,230Rbl / 1.41% / 約2,841万Rbl
「ズベルバンク」・・・9万1,505Rbl / 0.28% / 約134億Rbl
「アエロフロート」・・・70.19Rbl / 0.27% / 約4,516万Rbl

 下げ組代表:
「モスエネルゴ」・・・5.65Rbl / 6.7% / 約2億Rbl
「スルグト」・・・28.148Rbl / 6.53% / 約34億Rbl
「タトネフチ」・・・103.85Rbl / 5.69% / 約5億Rbl
「UES」・・・28.54Rbl / 4.87% / 約206億Rbl
「ロスネフチ」・・・201.51Rbl / 4.75% / 約9億Rbl
「ガスプロム」・・・250Rbl / 4.18% / 約168億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・101.15Rbl / 2.74% / 約5,659万Rbl
「ロステルAO」・・・205.4Rbl / 2.65% / 約4億Rbl
「ルコイル」・・・1999.99Rbl / 2.2% / 約82億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,340Rbl / 2.03% / 約77億Rbl

■いやぁ~昨日のスタートは、休み明けにしては精神的に悪いほどの急降下  。それからお昼までは、まさにナイアガラの滝状態でしたっ 。その後横ばいになりますが、米国市場スタート後に、盛り返しています。下げ組の多くは、午前中は上記の数値よりも3~4%は落ちてましたっ 。

■やはり何といっても米国市場、そしてロンドン市場を含めた欧州市場の金曜日の結果が悪かったこと 、そしてアジア市場もほぼ3%台の下落だったこと 、それに加え原油先物市場の結果も悪かったこと が重なっての急降下だったようです。

■「RTS」は1,737.71と何とか1,700台をキープ。そして「MICEX」も1,538.98と1,500台をキープしてますが 、今日の結果次第で、この心理的なラインを突破する可能性も出てきましたね~ 。しかし逆に、このラインを超えないようにするテクニカルな動きも出てくるかもしれませんがっ 。

■アナリストはこうコメントしています:

 「上昇変動時に取引額が多いということは、明日(今日)の反発調整の継続を期待させるものである。それと同時に、我々は下落が止まるとも、今のところは言えない。現在の米国市場の伸びは、今までの急落への反発の枠内であり、より低い水準への移行も例外ではないだろう。従って、ロシア株に関して長期的投資を行うには、まだ時期尚早と見ている」。

■最近の暴落は、昨年の5月暴落を彷彿とさせますが、あの時も売買代金は急増し(一時700億Rblまで)、インデックスは1,500を切っています 。

■まぁ~この世界同時株安、その理由の推測は色々と報道されていますが、株・投資のエキスパートでさえ、この状況を見事に分析し言語化できる人は今のところいません  (こういったものは事後報告が相場ですしネ )。

■まさに今や金融界は、“世界は1つ屋根の下状態”。これは良くもあり、また悪くもある。それだけはハッキリ分かりますネ 。果たして大資本の仕込みは終わったのか  今のところ昨日の結果に反発し、大きく となっています 。

■さて、今日はロシア最大手の自動車会社「AvtoVAZ」社のお話しです 。

■改革が一向に進まない同社。しかし最近気になるのは、株価は不気味に上がってきているところです (気が付いたら2,000Rbl台に )。そして昨日も でした。今日お届けするニュースにその答えが隠れているようです。一体何が起きているのでしょうか さっそく記事にLet`s Go 

 昨晩(金曜)、「トロイカ・ディアログ」が「AvtoVAZ」の株式(国家保有分)を3,000万ドルで購入した。本紙情報によれば、この取引は工場を運営する「ロシア武器輸出公社」の関心のもと行われた。「武器輸出公社」の次の一歩は、「AvtoVAZ」の資産に関わる各機構の閉鎖である。

 昨晩、ロシア連邦資産基金は、「AvtoVAZ」社の国家保有株売却のオークションを実施した。オークションで勝ち残ったのは3,060万ドルで落札した金融コンサルティング会社(株)「トロイカ・ディアログ」だった。「AvtoVAZ」の「RTS」における国家保有株の時価総額は3,200万ドルだったので、「トロイカ・ディアログ」は割安で購入したことになる。

 このオークションの初値は、購入金額よりも僅かに低い値段だったが、「トロイカ」の他にオークションに参加したのは、(有)「Norma Invest Grand」(モスクワ市)の僅か1社のみだった。「トロイカ」はこの取引に関してコメントを差し控えた。

 「トロイカ」は以前、「AvtoVAZ」の議決株64.4%を所有する子会社機構「AVVA」と「AFK」の株式を購入すると伝えられた。この2社は、すでに1年以上「武器輸出公社」がコントロールしている。「トロイカ」は「武器輸出公社」の関心に基づき、これら2社の株を購入したのだ。

 「AvtoVAZ」グループのブラジーミル・アルチャコフ代表は、既に2006年の夏に議決株がその子会社機構に属するスキームは廃止されなければならない、と語っていた。「トロイカ」はこのプロセスにコンサルタントとして参加するのである。

 同工場の情報提供者によると、“交差する”株式所有を如何にして廃止するのか、それは最終的にまだ決定されていないそうだが、この過程は1年以上要するという。この期間は、「AvtoVAZ」の発展に強烈なブレーキをかけるかもしれない。

 以前同工場の社長は、資産の“交差機構”が、同社株の売却や融資の誘致に関して問題を起こすということを認めている。ちなみに、ロシア連邦産業庁の長官で同社の取締役ボリス・アレーシンは昨年の12月に、現在の製造の発展のために「AvtoVAZ」には“戦略的パートナー”が必要で、将来の投資家には同工場の議決株が売却されるかもしれない、と公言していた。

 その他、本紙の情報源によれば、「AvtoVAZ」と「Renault」の間で交渉中の技術提携は(この提携は主にエンジンに関するものである)、まさに「 「Renault」が工場の株式購入に関する問題を迫れば迫るほど」ブレーキがかかっているという。

 従って、「AvtoVAZ」は“交差所有”の問題を解決しない限り、新たなパートナーは現れないというリスクを負うことになるのだ。

■「トロイカ・ディアログ」社は、1991年1月に創設されたロシアで最も老舗の投資会社  で、2005年の売上げは740億ドル。「RTS」や「MICEX」における取引量のシェアは、「ADR」、「GDR」の扱いも含め14%以上(同社HPより) 。世界でも評価の高い、バリバリの投資コンサル会社です 。

■一方トリヤッチに本社を置く「AvtoVAZ」は、ロシアで最大手の乗用車製造メーカーで、「ジグリ 」(輸出向けはラーダ)という昔ながらのシンプルな自動車のラインナップや、世界初の大衆向け4X4「ニーバ」などの製造・販売を行っています。

■以前にもお伝えしましたが、この会社を根本的に改革しようとした社長さんはインタビュー放映後に射殺されてますし 、ソ連崩壊後も乗用車の製造台数ではロシアNo.1なのに、一向に本格的な設備投資を行わないですし(曰く、「資金不足のため」 )、どうも経営が不透明というか霧の中にある会社で、「闇の世界と繋がっているしょ  」、と思わせる会社でした。

■しかしプーチンさんの指令により、「AvtoVAZ」改革が実行中で、「対外貿易銀行」や「武器輸出公社」などのプーチンさんの息のかかった国営会社から経営陣が送り込まれています  (これをもって“独裁”と呼ばないでっ )。

■しかし残念ながら、一向に改革は進んでおらず 、外国メーカーのロシア現地生産に押されっぱなし、ということは以前お伝えしました 。「国が介入したのに、やっぱり現地のマフィアを押しのけるのは難しいのか 」、などと考えていましたが、今日の記事を読んで、何となく霧がはれたような気がします 。

■国の狙いは外資と結びつけることで同社の改革を行うこと。結びつけるとは、“提携”という意味で、売却ではありません 。産業復活を目指すロシアに、この自動車界のマンモス会社の売却は有得ないでしょう 。

■そのためには財務状況をスッキリさせ、経営水準も西側レベルに持っていく必要があります(=「トロイカ」の役目  )。そして重要なのは、ソ連時代から延々と続く土着(マフィア)のしがらみを取っ払う必要性ですが、それが子会社の株式の“交差保有システム”の解消  というわけです。

■準備が整ったところで、西側のパートナーと技術提携をし、ノウハウを吸収しつつ、独自の製造能力を高め、将来的には自立する 。とまぁ~こんなスキームがあるのでしょう 。

■「AvtoVAZ」はMICEXにも上場していますが、株式は目立たないところでジワジワと上がっています 。ただし、上述の内情があるため、まだまだ外資は少ない  。それは取引規模や、他の資源・電力・通信株とは違った動きを見せることからも一目瞭然ですネ(↑の昨日の結果がその良い例です )。

■「トロイカ・ディアログ」が本格的に参加してきたことは、「AvtoVAZ」にとって、これから大きなプラスになるでしょう (金融市場対策、財務健全化という意味で)。

■しかし記事にもあるように、スキームばかりに目を取られると、本業の製造面で更に外国メーカーに遅れを取り、シェアを奪われ、取り返しのつかない状況に陥る可能性も無いとは言えません 。

■改革には時間がかかるものです。ひょっとしてプーチンさんの任期中には終わらないかもしれません 。これは次の大統領の仕事になりそうです。はい 。

■ではでは 

■モスクワの暖冬は歴代何位!?/金曜日のMICEX↑

2007-03-03 20:54:27 | Weblog
 

■今日のモスクワは  そのおかげで積もった雪がドンドンとけ、路上にはいたる所に水溜りができてます 。はい。

■さて、時間が無いので、さっそく今週最後のMICEXのコーナーです 。

■インデックスは前日比0.51% の1,591.32でした。売買代金は月平均の+40% の約835億Rblで、111社が 、125社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金/先週木曜比)
「アエロフロート」・70Rbl/2.26% /約1,453万Rbl/5.07% 
「スルグト」・30.113Rbl/1.73% /約25億Rbl/10.25%  
「ルコイル」・2,045.01Rbl/1.64% /約114億Rbl/3.86% 
「ガスプロム」・260.9Rbl/1.61% /約167億Rbl/8.09% 
「ロステルAO」・210.99Rbl/0.76% /約2億Rbl/2.56% 
「UES」・30Rbl/0.33% /約304億Rbl/9.3% 
「ロスネフチ」・211.55Rbl/0.26% /約12億Rbl/11.74%  

 下げ組代表:
「ガス・ネフチ」・104Rbl/2.77% /約9,402万Rbl/13.75%  
「タトネフチ」・110.11Rbl/0.35% /約7億Rbl/6.89% 
「ズベルバンク」・9万1,250Rbl/0.12% /約70億Rbl/6.3% 
「ノル・ニッケル」・4,430Rbl/0.11% /約65億Rbl/10.16%  
「モスエネルゴ」・6.056Rbl/0.1% /約2億Rbl/10.91%  
「AvtoVAZ-3」・2,198.96Rbl/0.05% /約966万Rbl/4.14% 

■昨日のスタート時は、ほぼ全ての株が でした。その後欧州市場開始後にアップダウンを繰り返し、米国市場開始後には から に転じています。はい。

■原油先物の値段はバレル当たり62ドルを超えており、これが救いとなったのでしょうか、石油大手の株は上がっています 。

■各株個別の情報は、世界がこういう状況ですので、何も参考にならないと言っても過言ではありません 。異常事態時には、投資家心理の分析の方が重要なようですね 。

■1週間でインデックスは1,728.44から1,591.32と8.62%の 。主要銘柄をみると当然のことながら、全ての株がこの1週間で大きく値を下げてます 。まさに昨年5月の暴落を彷彿とさせた1週間でした 。

■それゆえ、今が買い時とみている投資家もいるのか 、昨日は買いと売りのバランスが取れており、チャートをみても売りが出ると、買いが入る状態で、この動きはプラスに捉えていいのではと思います。はい 。

■さぁ、来週はどうなるのか  アナリストの予想を2つお伝えしましょう:

 我々は最近の大きな調整後に、市場には到達した水準での安定が待ち受けているとみている。今後のロシア株の動向の方向性は、今のところ全く不安定な世界全体の対策により確定されるだろう。

 我々は、新たなトレンドの形成において、その重要な役割は非居住者(Non resident)が担うとみている~その大多数にとって、決定を下すポイントとなるのは4月15日となるだろう(米国の税務申告書提出の最終日)。この日に向けて、大手ファンドのロシア株への出資リミットが確定されるだろう。我々は、もし海外の投資家達がロシア株を安く購入したいのであれば、今後の展望のシナリオは、下方調整となる確率が高いと予想している。

■今週お伝えしました「S&P」のロシア株購入の推奨情報は、やはり落として買うというパターンにもっていく狙いがあるのかもしれないですね 。今、そしてこれからが仕込みということか  。

■しかしまぁ~世界市場は全く不透明ですので、今しばらくは様子見した方が賢明です 。来週の復活を期待しましょう 。

■さて、今日は土曜日ということで、少し柔らかいお話です 。

■モスクワは今では2月に入ってからようやくまともな冬が到来しましたが、昨年の年末、今年の年初は異常に暖かい日が続きました 。このブログでも少し触れてきましたので、皆さんもご記憶のことかと思います 。

■今日の記事には気象局のデータが載っています。さぁ~この暖冬は歴代何位だったのでしょうか  それでは記事にLet`s Go 

 通信社「リア・ノーボスチ」が伝えたところによると、モスクワ市・州の気象局によれば、過ぎ去った暦の冬(2006年12月~2007年2月)は、長年の平均気温よりも4度高いということが判明した。

 同局の対談者によれば、この暦の冬は、モスクワ地方でこの130年間で観測された異常に暖かい冬の中で第3番目となったそうだ。

 今までに最も暖かかった冬は1960年~1961年で、この年には平均気温よりも4.9度気温が上がっている。その他、1988年~1989年にも気温は4.5度上昇した。

 ちなみに、昨年の12月と今年の1月のモスクワは、観測史上最も暖かい冬だった:12月は平均気温より7.3度暖かく、1月は同じく7.6度暖かかったのだ。

 昨年12月~今年2月の間で、モスクワでは気温の記録が15回更新されている。

 対談者によれば、この3ヶ月間の降水量はほぼ平均並みだったが、その内の65%は雨だったという。「モスクワの積雪の結果は、例年よりも少なく、25センチ~30センチを超えることはありません」~と気象局では伝えられた。

■昨年12月~今年2月という暦の冬で区切れば、歴代3位 。思っていたよりも余りインパクトがないですね・・ 。

■しかし異常だったポイントは、「12月に雪がない 」、「大晦日に雪がない 」、「正月に雪がない 」、「クリスマス(1月7日)に雪がない 」ということでした。

■こんなことは今まで無かった、とうちの奥さんの両親も言っていましたから、かなりの異常なのでしょう 。

■ですから記事にもありますように、12月と1月は「観測史上最も暖かい冬だった 」ということに納得です 。

■しかしまぁ~暖冬と言うと、直ぐに「地球温暖化 」に結びつけたくなりますが、冷静に見ればこれは1つの説であって、結論ではないわけです  。

■昨年もこのブログに書きましたが、この地球温暖化ブーム(もうブームは過ぎましたかっ)の背景には、「環境ビジネスを促進 」というトレンドがあるわけですから、そういう側面も無視は出来ないのです。はい 。

■もちろん、実際に数値は上がっている場合もありますが、この記事にもあるように、平均気温というのは対象とする期間次第でどうにでも変わりますし 。

■暖冬の原因は、地球温暖化も立派な仮説ですが、その他に、地球自体に異変が生じている、あるいはこれから生じる前兆ではないか  という説も幅を利かせてもよさそうに思います 。

■地軸の傾斜角度(23.4度~23.5度)に変化はないか  、地球が収縮活動を起こし始めてるのではないか 、地球を覆う電離層に異変が生じてないのか もし生じていればその原因は など様々な視点から研究し、またそれを平等に取り上げることが必要だと思います (だって、もし温暖化説が実は全く的外れで、別の理由があるとすれば、対策も全く異なるのですからねっ。気が付いたら、時既に遅しではね・・・ )。

■もちろん、中国やロシア、インドなど新興国の経済がますます発展することで、環境破壊も増加するでしょうから、環境に目を向けることはとても重要です  その真偽はどうであれ温暖化対策運動が進めば、これはこれでプラスになるのでしょう 。

■それよりも驚かされるのは、帝政ロシア時代にあたる130年も前から観測してたという事実ですね~ 。果たして今のように正確に観測してたのでしょうかね  

■それでは皆さん、楽しい週末をお過ごしください  

■ではでは 

■プーチンさんの安部さんへの親書/木曜日のMICEX↓

2007-03-02 15:26:05 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。外は依然銀世界ですが、気温はマイナス1度と暖かくなっています。

■さぁ~注目の木曜日のMICEXのインデックスは、前日比4.35% の1,583.28でした。売買代金はこれまた月平均80% の約1,069億Rblで 、48社が 、220社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
昨日は無し・・・・ (今週2度目 )

 下げ組代表:
「ズベルバンク」・・・9万1,360Rbl / 5.53% / 約127億Rbl
「スルグト」・・・29.6Rbl / 5.43% / 約32億Rbl
「ロスネフチ」・・・211Rbl / 4.74% / 約14億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,435.01Rbl / 4.58% / 約94億Rbl
「タトネフチ」・・・110.5Rbl / 4.49% / 約6億Rbl
「ガスプロム」・・・256.77Rbl / 3.98% / 約200億Rbl
「UES」・・・29.9Rbl / 3.58% / 約363億Rbl
「ルコイル」・・・2,012Rbl / 3.36% / 約130億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・106.96Rbl / 3.2% / 約8,146万Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.062Rbl / 3.1% / 約3億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,200Rbl / 2.22% / 約2,946万Rbl
「アエロフロート」・・・68.45Rbl / 1.51% / 約3,165万Rbl
「ロステルAO」・・・209.4Rbl / 0.28% / 約5億Rbl

■昨日は、スタート時から昼過ぎまでは上昇傾向でしたが、モスクワ時間で14時以降から に転じています。しかし米国市場スタート後の終了前には、これでも若干の買いが入ったようです 。

■いやぁ~しかし、水曜日には持ち直したかに思えましたが、随分と暴落しましたね~ 。アナリストは、「ここ数日は反発なのか?、本格的な調整なのか?判断し辛かったが、木曜日にはこれは全く反発ではなく、昨年の5月と6月の強力な市場調整の再来であることがはっきりとした」とコメントしています 。

■そりゃ~「RTS」が約3.3%以上を失い、MICEXは4.35%を失えば、当然の結論です 。はい。

■原油は上がっているのに 、ロシア市場の今日の株価は明らかに魅力的なはずなのに(=買い時という意味で )、投資家達はその事実に全く目を向けていないようだ 、とアナリストは語っています。

■やはり米国市場、欧州市場、そしてアジア市場が低迷したことなどが遠因になっていますが、本質的な原因は米国のイラン戦争準備による政情不安(新興国からの資金の引き上げ)  でしょう。

■そのためか、バーナンキFRB議長や、グリーンスパン元FRB議長が必死に「米国経済は安心ですよ~ 」発言を繰り返しても、効果は余りありませんね~ 。

■アナリストはコメントをこう締めくくっています:

 「原油は高い価格水準を維持しているが、今のところ先頭に立つのは世界金融市場におけるグローバルな売り傾向である」。

■おいおいっ、投げやりっすか   

■さぁ~まだまだ下げ続けるのか 復活を見せるのか 緊張しつつ今週の最終日の行方を見守りましょう 。

■さて、今日の話題は皆さんもご存知のフラトコフ首相の訪日に関してお届けします 。

■28日に安部総理とフラトコフ首相が会談しましたが、毎日新聞によると「両首相はエネルギーや投資分野で「互恵的な協力」関係を進展させることで一致」したそうです 。外交のやり取りは抜きにして、日ロの首相が会談するというのは実に嬉しい話です 。

■この訪日に関してプーチン大統領が語っている短い記事がありましたのでご紹介しましょう 。それでは記事へLet`s Go 

 ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアと日本は、「ロ日行動計画」に規定された建設的なパートナーシップの構築へ向けて前向きに進んでいると語った。

 ロシア大統領は、両国の関係の展望に関して幾らか評価をしている親書を日本の安部晋三首相に送付した。この親書は日本を訪れたミハイル・フラトコフ首相が手渡した。

 「現在、特別な関心は、貿易・経済の相互関係の質の高い育成、ウラルやシベリア、極東地域を含めた投資の増加に振り向けることが必要だと思います。私達にはこのために必要な客観的前提があります:ロシアと日本の経済は成長しており、2国間貿易の肯定的な変動は維持され、ビジネス界は新たな相互利益のプロジェクトに関心を示しています」~大統領の親書にはこう書かれている。

■安部・フラトコフ会談があった28日には、私が通常目を通すビジネス関係のプレスでも日ロ関係の話題がたくさん取り上げられていました 。その見出しだけでもざーっと書いてみると、

 「フラトコフ首相がロ日投資フォーラムへ参加 」

 「フラトコフ首相、日本のビジネスマン達に、ロシアでの仕事を恐れないように呼びかけ」

 「日本のビジネス界は、ロシア政府に対し汚職と官僚主義と戦うように懇願」

 「ロ日の貿易額はここ3年間でほぼ4倍増 」

 「ロシア経済への日本の投資額は25億ドルに到達 」

■経済の話題が中心で、プーチン大統領の親書にしても、日本とはまずはビジネスで友好関係を構築  、という狙い。これは一環してブレないですね 。

■日ロの貿易額は、日本側発表とロシア側発表で誤差がある 、というのは昨年このブログでお伝えしましたが(ロシア側の方が少ない)、日本のマスコミは「3年間で3倍」と書いているのに対し、ロシアのマスコミは「3年間でほぼ4倍増 」と書いているところが、何となく国民性の違いを表しているようで、微笑ましいというか 、面白かったです 。はい。

■まぁ~「トヨタ」さんのロシア工場建設が、大きな大きなプラスになって 、ようやくロシアに対する心理的障壁が壊れてきたようで、最近は色んな分野の日本企業の方が訪ロされていますし、ホント嬉しい傾向にあります 。はい。

■そして日本企業⇒ロシア進出 という構図にも、今やロシア企業⇒日本進出 というもう1つのベクトルが加わりつつあります。プーチンさんが親書に書いているように、両国の経済成長をベースに、まずは遺恨のない経済協力からお互いにWin-Winな関係を築いていければ  とアルバートも願っています 。

■また対中国、そして特に対北朝鮮問題では、日本はロシアにヘルプを求めるのが一番外交的に効果を発する  ので(パイプライン建設の話題が沸騰していた4年前には、その大きなチャンスがあったのにっ  みすみす逃しちゃって・・・ しかし当時の官房副長官だった安部さんは頑張っていた 。その辺もロシア側は知っています )、安部さんは更にプッシュして良い関係を築いて欲しいところです 。

■ではでは 

■「S&P」がロシア投資を推奨!?/MICEX水曜日の結果↓

2007-03-01 18:12:36 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。いよいよ3月がスタートし、春に一歩前進です 。今月も楽しくきましょう 。

■さて、水曜日のMICEXのインデックスは前日比1.6% の1,655.25でした。売買代金は何と月平均+80%の1,011億Rbl で、50社が 、216社が となっています。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ズベルバンク」・・・9万6,705Rbl / 1.79% / 約122億Rbl

 下げ組代表:
「アエロフロート」・・・69.5Rbl / 4.6% / 約3,162万Rbl
「ガスプロム」・・・267.42Rbl / 3.21% / 約182億Rbl
「UES」・・・31.01Rbl / 2.79% / 約329億Rbl
「ロスネフチ」・・・221.5Rbl / 2.64% / 約12億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,250Rbl / 2.56% / 約2,234万Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.256Rbl / 2.55% / 約3億Rbl
「タトネフチ」・・・115.69Rbl / 2.45% / 約6億Rbl
「スルグト」・・・31.3Rbl / 2.28% / 約34億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,648Rbl / 2.04% / 約101億Rbl
「ガス・ネフチ」・・・110.5Rbl / 2.04% / 約8,586万Rbl
「ルコイル」・・・2,081.96Rbl / 1.72% / 約106億Rbl
「ロステルAO」・・・209.99Rbl / 0.22% / 約6億Rbl

■昨日は、スタート時がドーンと  。このズッコケスタートが後々まで響き、結局は一昨日に続きダウンとなっています。しかしこのスタートの不調がなければ、さほど悪い日とは言えず、特に「ズベルバンク」、「ロステル」などは、米国市場開始後に盛り返しています 。はい。

■やはり前日、米国市場が2001年のテロ以来となる大幅安(ダウが416ドル安 )を記録して終わっていますので 、この結果がロシア市場にも大きく影響したようです。

■しかしモスクワ時間16時以降からは、米国市場は反発でスタートしたこと 、そして原油先物がバレル当たり61ドル付近に止まったことで 、投資家達は買いに走ったようです  。米国の石油備蓄量が発表されましたが、140万バレル増加の3億2,900万バレルでたんまりと溜め込んでます (ガソリンは190万バレル減の2億2020万バレル)。

■ロシアの主要銘柄は、ほとんどが大きく値を下げていますが、主要銘柄以外では、鉄鋼株関連が伸びているようです 。

■「ガスプロム」が下がっていますが、これは独占禁止局のイーゴリ・アルチョムエフ局長が、「ガスプロム」と「SUEK」社の統合を極めて否定的に捉え、この統合は国が進める電力会社改革を妨害するもの という見解を示したことで、同株は大きく値下がりした模様です 。

■やはり米国市場が沈めば、世界が沈む。その定説通りの悪夢の2日間でした 。昨日はその米国市場が反発して終わっていますが、アナリストは、今日のロシア市場についてこう予測しています;

 もし原油が今日の水準に止まり、米国市場がテクニカルに上昇に転じるという条件付きで、木曜日はロシア市場では部分的な復活が見られるだろう。

■米国FRBのバーナンキ議長は、この米国発世界株価暴落にビックリしたのか 、状況を沈めるのに必死のご様子 。

■投資家達は、今後はイラン戦争を視野に入れたプランニングに沿って動いているでしょう 。世界株安にビックリして反発を促す米国の慌てブリを見ると、もう少し戦争突入の時期がズレるのかもしれません 。あるいは仕込みはこの2日間ほどで終わったのかもしれません 。まぁ~それは今後の結果が示してくれるでしょう 。

■さて、今日はロシア投資に関するお話しです 。

■あの「Standard & Poor’s 」(S&P)社が、同社のパートナーに対し、「ロシアには自己資金の10%までを出資するよう 」に推奨したという記事です。このご時世にどういう内容なのか さっそく記事にLet`s Go 

 「S&P」社の経済発展国インデックス局のターベル・ジョンソン局長が伝えたところでは、同社はその投資パートナー達に対し、ロシア株式には投資総額の約10%までを投資するように推奨したという。

 ジョンソン氏は、同社は世界的なパートナー3社にこれらの推奨を発信したという~「Barclays Global Investors」、「State Street Global Advisors」、「Legal and General Investment Management」。

 もし上記の投資会社が、「S&P」のアドバイスを聞き入れるなら、ロシアの有価証券に対する彼らの出資総額は約30億ドルに上るかもしれない。

 しかし、これは最終的な数値ではない。ジョンソン氏によれば、実際のところ「S&P」社のパートナーの総数は、「地域パートナーを加えると、しかもその多くは非公開のパートナーですが、数百社にのぼります」と語った。

 「Alfa Capital」のワレーラ・ペトロフ常務取締役によれば、「S&P」のデータは、ロシア市場にとってとても意義のある出来事だという~「2005年までは、経済発展国全体に割り当てられていたのは約5%程度ですが、今ではロシア単体に約10%まで投資することが推奨されているのですから」。

 しかしながら、「S&P」の推奨後、直ぐにロシアに著しい規模の資金流入を期待するのは間違っている、とペトロフ氏はこう強調しつつ語る~「これは徐々に生じるでしょう。そしてこれは、直接的には、この2年間で5倍~10倍成長するかもしれない金融市場の取引量に影響を与えるかもしれません」。

■いやぁ~正直言って、「なぜ「S&P」はこの時期に推奨したんだろう  」という疑問の方が直ぐに出てくる記事の内容でした。はい 。

■しかもこの記事が出たのは今週の月曜日 。火曜日の下落の前でした(しかしいつ推奨したかどうかは不明です 。先週・先々週とロシアの各電力会社へ外資がドーッと流れ込んできていますが、今思えばこの筋の資金だったのかもしれません )。

■このリコメンデーションは、「ロシア経済は順調な成長を見せているから」、という理由であれば、余りにも世界情勢に無知な素人過ぎる 。これは「ロシアが好きだから推奨する」というのと同じ意味ですからね。「S&P」がこんな理由で推奨するわけがない 。

■しかも自分のパートナーに対する儲け話しをマスコミにリークする、その心は  投資の儲け話しは「こっそり伝える」ものです 。ですから、このニュースは既に伝達済みの、情報価値の薄いものだと言えるでしょう  。

■また、「投資資金の10%まで」という表現の“10%”とは、ユダヤの「収入の10%は寄付しなさい」という教えと瓜二つ  。そういう意味では、「寄付しなさい」=「戻ってこない」という暗示なのかな  、なんて勘繰りたくもなりますネ 。

■何度もお伝えしていますが、ここ1・2年は、ロシア、いや世界が非常に難しい時期です 。

■どうもこれは、ロシアへ資金を誘導させておいてバブルを演出し、一気に金融危機を起こすというシナリオに沿った戦略の1つではないか と思えてならないんです(何となくですよ )。つまり、あの“ハゲタカ”の戦略です。はい 。

■うがった言い方かもしれませんが、ロシアという国は、歴史的にも、地政学的にも、軍事的にも、資源的にも、世界の主導権を維持したい米英にとっては脅威に変わりはないわけです 。そういう意味では、余り経済が成長してもらっては困ちゃうんですね~ 。

■さて、ここ2日間の暴落前に、既にこの“パートナー達”は仕込みを済ませたのか あるいはこれから(=更なる値下げへ誘導)なのか またはガセネタか 今日以後のロシア株式市場の動きから答えは自ずと分かってくるでしょう 。

■まぁ~何れにせよ先行きが不透明な時期ですから、「なぜ  」を常に心がけましょう  

■ではでは 

■ドル下落、いつまで続く?/火曜日のMICEX(ロシア株式市場)

2007-02-28 17:13:48 | Weblog
 

■今日のモスクワは ですが、太陽の日差しはかすかに届いています。

■時の経つのは早いもので、2月も今日で終わりです 。今年も残り10ヶ月。張り切っていきましょう 。

■さて、火曜日のMICEXのインデックスは、前日比4.14% の1,682.12でした。売買代金は月平均の+40%となる約775億Rblで52社が 、220社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
昨日は無し・・・ 

 下げ組代表:
「モスエネルゴ」・・・6.42Rbl / 5.27% / 約3億Rbl
「UES」・・・31.9Rbl / 5.05% / 約216億Rbl
「スルグト」・・・32.029Rbl / 4.96% / 約21億Rbl
「ロステルAO」・・・210.46Rbl / 4.25% / 約6億Rbl
「ルコイル」・・・2,118.5Rbl / 4.13% / 約116億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万5,000Rbl / 4.09% / 約101億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,745Rbl / 4.08% / 約87億Rbl
「アエロフロート」・・・72.85Rbl / 4.02% / 約1,665万Rbl
「ガス・ネフチ」・・・112.8Rbl / 3.57% / 約2億Rbl
「ロスネフチ」・・・227.5Rbl / 3.13% / 約8億Rbl
「ガスプロム」・・・276.3Rbl / 3.04% / 約119億Rbl
「タトネフチ」・・・118.6Rbl / 2.97% / 約9億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,309Rbl / 1.24% / 約3,553万Rbl

■昨日は前日の反動からか、スタートから大きく  。その後も悲しいかな、ほぼ最後まで右下がりのチャートを描きました 。

■前日比4%強のマイナスは、さすがに大きいですね~ 。これで記録更新も1日天下で終わってしまいました 。

■対外要因としては、米国は前日若干の で終了。欧州は少し 。アジアも 。そして何よりも、原油先物がロシアの取引時間を通じて下がり続けたことが痛かったようです 。はい。

■モスクワ時間16時以降も、米国市場のスタートが悪かったことで、盛り返すことはできなかったようです 。

■注目すべきは中国市場で、1日にして8.8%下落 しています。アナリストは、中国政府が金融市場経由による資金の出入調整を検討していることで、機関投資家達が資金を引き上げる利益確定に走ったのではないか  と見ています。

■まぁ~これもそれも、全てはNATOがトルコに対し、対イランの軍事行動のために領空を提供するように呼びかける 、という米国のイラン戦争への第一歩を伝えるニュースが世界中を飛び回ったからでしょう  。

■アナリストはこう語ってます:

 「これはロシア市場にとっては、多くの意味を持つニュースである。つまり地政学的な不安定期間には、投資家達は資金を呼び戻すことを好むものの、その一方では“戦争の報奨金”は、徐々に、且つ確実に石油価格に入ってくるのだ。ロシア市場では近い将来、強い石油と地政学の綱引きが見られることは間違いないだろう」。

■売買代金は40% ですし、BRIC`sのトップ2=中国・ロシアから資金が逃げた、まさに余剰資金・投資資金の本国やオフショアへの引き上げが見事に見られた1日と言ってもよさそうです 。はい。

■それもこれも米国の戦争準備のおかげでしょう。お金持ち投資家や大手投資会社などの情報源は深く、そして幅広いですからね~ 。

■まさに株式市場は、国際政治の動向を映し出す鏡です 。

■ということで皆さん、戦争開始の動向を知るには、一般の政治・経済などのニュースよりも、金融市場のニュースに注目してくださいネ  。

■さて、今日のニュースは、ロシアの通貨ルーブルの為替レートに関するお話しです 。

■昨年からこのブログで、「対ドルでルーブル高が続く 」、とご報告していますが、昨今の状況をみると、今後も当分続きそうです。それでは、さっそく記事にLet`s Go 

 今週は大きなドル下落でスタートした。「モスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)」の平均レートは、昨晩7カペイカ減の26.18ルーブルにまで落ち込んだ。この下落の数日前にクドリン財務相はこの下落を予告していた。専門家によると、この数値は、まだ限界ではないという。

 金融アナリストによれば、ドルの対ルーブルの為替レートの下落は、世界市場におけるドルの下落によりもたらされたという。「MICEX」分析運営局の主任アナリスト、ビクトリア・ミーシナによれば、「一方ではロシア市場は世界的変動に反応を示したといえますが、他方ではこういった変動は祝日後に特徴的な動きともいえます」。

 「ドルの対ユーロでの下落は、原油価格(「Brent」価格が61ドル以上)、貴金属価格の上昇や、イランの核プログラムの削減拒否による政治的緊張が強化したことで呼び起こされました」~とミーシナ女史は語った。

 ロシアにとって、世界における原油高は、当然のことではあるが、ルーブル高を呼び起こす。

 ドルの展望については、アレクセイ・クドリン財務相が数日前に、経済高等学校の講義で学生達に対しこう明言している~「ドルは下落するでしょう。問題は、その速度です」。

 クドリン大臣は、その原因を、米国FRBの米国経済の競争力支援政策に見て取っている。ルーブル高については大臣は、ロシアはその経済の競争力という視点からは、既に“危険ゾーン”に突入したと語った。

 「MICEX」の専門家の予測によれば、ドル高は全く有得ず、3月末にはその為替レートは26.10ルーブルになるという。モスクワの銀行や両替所では既にそれ以下のレートになっており、ドル購入価格は26ルーブルの水準をギリギリ維持しているものの、中には25.9Rblや25.8Rblで米ドルを購入しているところもあるということは明記するに値する。

 何人かの専門家達は、この傾向は両替所から取引所に素早く伝わると見ている。何れにせよ、調査会社「Prospect」の専門家によれば、3月末にはルーブルの対ドル為替レートは25.7Rblの水準に達し、今年半ばには25Rblにまで上昇するという。

■米国の通貨で、世界の基軸通貨ドルは、世界的に値下げしてきています 。ルーブルも対ドル為替でドンドン強くなっています。

■中央銀行のデータによると、今年の2月28日は1ドル=26.15Rblですが、1年前のこの日は28.12Rbl、2年前は27.77Rbl、3年前は28.51Rbl、4年前は31.57Rbl・・・2000年は28.7Rblとなっており、プーチンさんの2期目がスタートした2004年からルーブル高が開始したのが分かります 。ルーブル高は、もう3~4年にもなるんですね。驚きです 。はい。

■まぁ~大体2004年頃までは、ロシアでは、ドルはまさに優良株のようで、時間と共に価値が上がっていくため、重宝されたものです 。しかし今や、ユーロの成長の影に隠れてしまい、ドルの時代は終わりを告げつつあります 。

■余談ですが、モスクワの街中の両替所では、例えば、「1ドル=26.10Rbl」という表示が出ており、「おおっ、中銀のレートに近いねぇ~ 」と、お得な両替所を見つけたことに満足してさっそく両替しようとすると、レート表示の看板の上部に小さな文字で「1,000ドルから 」と書かれており、小額を換金する場合のレートは25Rbl・・・ 、というのもザラにあります(たまに24Rblというところもあります )。

■これって、一種の詐欺だと思うのですが・・・ (窓口で文句を言っても、「私が決めたんじゃないですから・・ 」と言われてしまうだけです・・)。

■在モスクワの皆さんや、旅行者の皆さんは、街中の両替所よりも、ホテルやショッピングモール内にある両替所、または「ズベルバンク」でドルは両替してくださいネ  。その方がリスクが少ないですので。

■以前は国営最大手の銀行「ズベルバンク」での両替=為替で損、という方程式( ?)があったのですが、今や、街中の両替所の方が損をする時代です。

■まぁ~この対ドルのルーブル高については、「来年まで続く 」、「いや2010年まで続く 」と、ロシア中銀や経済発展貿易省、財務省など組織により予測が異なっていますが、ロシアの内部要因に、米国経済の悪化という対外要因が加われば、文句無しにルーブル高は継続されるでしょう 。

■でもこちらに住む外国人としては、このルーブル高、あまり嬉しくなんですよね~ 。ということで、自国通貨が強くなるのは、大人の独立国家としては確かに嬉しいことですが、 私もクドリン大臣同様、これ以上のルーブル高は歓迎しません・・・。はい 。

■ではでは 

■月曜日のMICEX / 盛り上がるロシア株式市場!!

2007-02-27 18:32:09 | Weblog
 

■今日のモスクワは 。快晴です 。

■さて、昨日は今週最初の取引が行われましたが、MICEXのインデックスは前日比1.52% の1,754.75でした。売買代金は平均並みの約560億Rblで、189社が 、78社が でした。

 上げ組代表:(終値 / 前日比/売買代金)
「ルコイル」・・・2,209.73Rbl / 4.04% / 約102億Rbl
「タトネフチ」・・・122.23Rbl / 3.85% / 約9億Rbl
「アエロフロート」・・・75.9Rbl / 3.2% / 約4,160万Rbl
「UES」・・・33.595Rbl / 2.42% / 約132億Rbl
「ズベルバンク」・・・9万9,050Rbl / 2.11% / 約81億Rbl
「AvtoVAZ-3」・・・2,337.99Rbl / 2.1% / 約3,212万Rbl
「ロステルAO」・・・219.8Rbl / 1.58% / 約3億Rbl
「スルグト」・・・33.7Rbl / 1.51% / 約22億Rbl
「ノル・ニッケル」・・・4,946.99Rbl / 1.37% / 約38億Rbl
「ガスプロム」・・・284.95Rbl / 1.05% / 約84億Rbl
「モスエネルゴ」・・・6.777Rbl / 0.89% / 約2億Rbl

 下げ組代表:
「ガス・ネフチ」・・・116.98Rbl / 1.12% / 約1億Rbl
「ロスネフチ」・・・234.85Rbl / 0.65% / 約7億Rbl

■昨日はスタート時がドーンと 。その後は、ほとんどの株が右肩上がりのチャートを描きました 。

■やはり、先週の金曜日のイラン関連ニュース 、そして米国のガソリン備蓄量の減少 などが強い追い風となり 、石油株を押し上げたようです。はい 。

■NY市場の原油先物ブランド「WTI」の4月分の先物契約価格がバレル当たり61.14ドルと今年の最高値を記録してますが 、このインパクトが金曜日を休んだロシア市場に大きなプラスになったようですね 。

■石油株が好調なのに、「ガスプロムネフチ」と「ロスネフチ」だけは下げています。前者は、「ガスプロム・エクスポルト」社が今後原油・石油製品の輸出を手掛けることになったため、独自に輸出が出来なくなったことが、大きく響いたようです 。

■また「ロスネフチ」は問題の「ユコス」を飲み込みますが、そのことが投資家心理に少しマイナスに働いたのかもしれません (一旦利益確定で様子見に、という意味で)。

■しかしまぁ~それにしても、昨日は「RTS」(ロシア取引システム)のインデックスは1,970.77と史上最高値を更新 、そして更に、上記MICEX(モスクワ銀行間通貨取引所)のインデックスも1,754.75と記録を更新 する、ロシア市場にとっては、非常にめでた~い1日でした 。

■今まで足を引っ張ってきていた石油株が浮上してきて、今週の出だしはとても良いスタートを切れました 。さぁ~今週はこれからどう動いていくのか、楽しみに眺めていきましょう 。ちなみに今日のスタートは昨日の反動で大きく となってます 。

■さて、今日のお話は、その盛り上がる株式市場のお話です 。

■週末の記事ですが、盛り上がるロシア株式市場に関する記事がありましたのでご紹介しましょう 。専門家達は、この先をどう見ているのでしょうか さっそく記事へLet`s Go 

 RTS(ロシア取引システム)のインデックスは、この連休前の1週間で1.51%上昇し史上最高値の1,934.26に到達した。専門家によると、その“原因”は原油価格の高騰にあるという。専門家達は、今週の金融市場は、新たな高値域で落ち着くのではないかと予測している。

 多くの専門家は、インデックス上昇の主な要因は、1日でバレル当たり1.2ドル以上高騰した原油価格にあるとみている。金融アナリスト、イリヤ・ギンズブルグ氏が本紙にこう語った~「イランが国連安全保障理事会の核プログラムへの要求を拒否したことが、テヘランとワシントンの関係悪化を呼び起こし、これが必然的に原油価格の上昇を呼び込んだのです」。

 その他、米国エネルギー省の週間情報により、重油とガソリンの備蓄量の減少が予想を大きく上回ったことが伝えられた。このことも、原油先物相場における「Brent」の値段を、心理的に重要なバレル当たり60ドルの水準にまで近づけたと言える。

 そしてその前日に、メキシコ湾とニューヨーク沿岸の石油パイプラインに漏れが生じ、その後石油製品の供給量は日量6万バレル減少している。そのため、アナリスト達は、先週のロシア株式市場で大きく前進したのは石油・ガス会社だったのではと言及している。

 ギンズブルグ氏によれば、戦略的投資家達は近い将来、エネルギーに関心を示すだろうと見ている。「現在この部門は十分な評価がされていないように感じます。戦略的投資家の後に、この部門には投資会社が、そしてその後には投機家達が参入し、大きなRTSのインデックスの上昇を扇動するでしょう」、と専門家は確信している。

 ギンズブルグ氏によると、今週の予測に関しては、「RTSは新たな水準1,980台を試し始めるでしょう。2,000ポイントについて語るのは今は時期尚早ですが、この1年内で見れば、かなり現実的です」。

■やはり、この高騰の要因は、何と言っても米国のイラン戦略に緊張が高まってきたということでしょう  。

■そう言えば、2月9日付けのこのブログに、こういうアナリストのコメントをのせてましたっけ:

 今後の原油相場の変動については、私は、“異常に寒い米国の天候”というアイデアは徐々に功を奏し、それから2月21日に近づくに連れて、イランの核プログラム抑止に関する要求不履行に対する世界各国の決議を活かすアイデアが波及し始めると思う。

■正確には「2月21日に近づくにつれて・・・」、というよりは、2月21日を過ぎてから見事石油株が上がってきていますね~ 。

■やっぱり、プランニング 。戦争に絡めて、大もうけをしようとする一部の大本大投資家が立てるプランニング。

■やはり株で常に勝ち続けるには、この大資本家が考えることを読みぬく、あるいはその先を読むくらいでないと難しいのでしょうね・・・ 。

■しかしまぁ~気になるところは、米国の証券市場はこれに反して、最近元気がないところでしょう  。

■何と言っても、米国は金融の要 。ここが盛り上がれば、世界が盛り上がるし 、沈没すれば、世界も沈没する 。これが常識です。

■ですので、ロシア市場が好調だと言っても、米国の好調さと連動していないと、どうしても不安になってしまいます 。米国株は低迷しているのに、ロンドン、東京、アジア、ロシアは好調 。こんなこと滅多にないっす。だから、不気味に感じるんです 。

■私は暇がある時に増田俊男氏のラジオを聴いています。日本や世界の政治・経済の話しを米国人的視点で(  =この方米国生活が長く、米国にも幅広い人脈をお持ちですのでっ)、単刀直入に解説していて、とても勉強になります 。

■今週月曜日の放送では、タイミングよく、日本の株価上昇と米国の株価が連動していないのはなぜか について解説しています。
「増田俊男の本日の目からウロコ」

■要約すると、バーナンキFRB議長は、金利の利上げを行うか否か、とても苦しんでいるようです 。ここのところずーっと5.25%に据え置きできていますが、米国のインフレ率は着々と上昇しています 。そろそろ上げ時かな、と思いつつ、ここで金利を上げると、不況に陥る可能性も出てくる(リッセッションリスク)ので、中々踏み込めないのだとか 。

■上げるか否か。この決定は世界中に波及しますので、そう簡単には決められない 。

■まぁ~私の勝手な推測ですが、バーナンキさんの立場に立てば、逆に可能な限り利上げ据え置きを引っ張り、イラン戦争の特需による変化を期待する ということもFRBの決断によるリスク回避の1つ、何て思ってしまいます。

■ロシアはといえば、昨年末から、石油株抜きでここまで上げてきています 。これで原油が上がり、石油株が上がれば、株式市場は高騰するでしょう 。その辺までは容易に推測できます。はい。

■しかし上げて落とす。落として買う  。これが大資本(元締め)の観点からは鉄則 。

■10年サイクルで経済危機は起こってます  。前回は‘98年。ロシアでは今年下院選挙、来年は大統領選挙、そして米国も来年は大統領選挙。そういったビックイベントに加え、イラン問題+北朝鮮問題などハイレベルな政治不安要素はたくさん 。

■ですので今は好調とはいえ、ここ1~2年は気が抜けませんネ  。兜の緒を締めていきましょう 。

■ではでは