豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

海の博物館(下)

2022年05月15日 | ミュージアム

カツオの一本釣りの展示に感心しつつ歩みを進めていくと…、

木から落ちた鬼太郎の家が!

海女小屋。

これまで自分の海女小屋の認識は、三匹の子ブタの次男が建てたような木の小屋だったが、

これは長男のわらの家。

というか家はもとより小屋とも言えんなー、竪穴式住居っぽくはあるけどなー、

と該当する言葉を探しながら観察していたら、

建物(?)の横に説明があり、この展示は実際に海女さんたちが作ったもので、制作者の写真もある。

写真に写っている海女のおばさんたち、みんな嬉しそう。

あぁ、基地かー!

海女小屋って海女さんたちの基地なんだー! と納得。

↑ これが中の様子。

これは絶対楽しいわ!

ちなみに、この囲炉裏(?)の真上は穴が開いていて、煙が逃げるようになっている。

換気もばっちり。

所蔵庫には世界各国の木造船が収納されている。

形や装飾が芸術的!

これは和舟の舵。4~5メートルくらいあって圧倒される。

これは入口にあるプロジェクションマッピング。

海女さんが海面から海底に一気に降りて来て、漁をしてまた浮上していく様子が見られる。

カッコイイ。

大漁旗の展示は、実物がたくさんはためく様子を見て来た者としては、やや物足りなかった。

でも、それがきっかけでここに来れたので良かった。

見学が終わったころ、ちょうどお昼の時間になったので、カフェで牡蠣カレーを食べる。

大きくふっくらとした牡蠣が3つと野菜がたくさん入っていて美味しかった。

博物館を出たらパールロードもあと少し。

さらに車を走らせて賢島へ。

志摩観光ホテル・クラッシックでティータイム。

2016年のサミットの展示もあった。

ケーキも紅茶も美味しくて、建物はシックでエレガントでハイソ感を味わえて、これはこれで良かったけど、考えていたのは海女さんや漁師の生命力のことばかり。

サミットに出席した各国の首脳は、海の博物館を見学したのだろうか?

してなかったらすごくいいチャンスを逃してもったいないと思った。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海の博物館(上)

2022年05月14日 | ミュージアム

GWに実家に帰ったついでに、志摩半島をドライブ。

一人でパールロードを走るのは約20年ぶり! 月日が経つのは早いわ、ホント。

そしてこんなところに行ってきた。

前からあるのは知っていたけど興味がなく、

今回、実家de新聞を読んでいたら、こんな企画展をしているという記事を見つけて、興味をそそられ行ってみた。

なかなか渋い建物。展示棟A。結構大きい。

奥にB棟もあり、他に体験学習館、収蔵庫が3つある。

右側ののぼりがはためいている平屋はカフェ。

入場したら「今、始まったばかりです」と、入口すぐ右にある映像ホールを案内される。

促されるままに入ると海女漁を紹介するビデオが上映されていた。

若いときは何とも思わなかった海女漁だが、身体にガタがきはじめた今見ると、海に潜って、貝や伊勢エビを採って、それを売ってお金に替えるなんて、なんてすごい人たち!!!と感動もんだった。

終了後、思わず拍手! 

ホールから出て博物館のスタッフに「いやー感動しました!」と感想を述べたら、笑われた。

ホールを出ると、いろんな魚の模型が並んでいる。

よく見たり食べたりしていても名前を知らない魚もあったので、それを確かめることができた。

そしてB棟へ。

志摩から熊野灘沿岸で行われていた漁法やそのしかけの模型が、ダイナミックに展示されている。

これは昔(明治時代くらいまで)のカツオの一本釣りの様子。

オールが8本あり、走力があって小回りが利く「八丁櫓(はっちょうろ)」という和舟に乗った漁師が、返しのない針でカツオをガンガン仕留めている。

釣りというと「待つ」イメージがあるが、これは餌に近づいて行ったら知らない間に針でひっかかけられていた=仕留められたという感じ。狩りに近い。

誰が考えたか知らないが、この展示、海の中のカツオ目線から見られて、臨場感、躍動感があって素晴らしい!

釣った後のカツオがどう処理されて鰹節になるのか、その製造工程も詳しく展示されている。

一つひとつが見ごたえたっぷり。

そしてほかにもワクワクする展示が…。

つづく

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする