豆ちゃんの大原野だより

 映画、音楽、本、お気に入りの場所、食べ物等々……。感動したこと、体験したことを大好きな大原野の風景と共に発信

出世魚

2010年05月30日 | 日記

一昨日、帰宅したら、食卓にでかい発泡スチロールがどーんと置かれてあった。

入っていたのがこれ。

木曜日に夫が、私の生まれ故郷、三重県の南伊勢町の海の釣り堀で釣ってきた釣果だ。

3本釣りあげ、2本は帰りに実家に寄って、そこでさばき、1本だけ持って帰ると言っていた。結構でかい、とも聞いていた。

ホントでかい。70センチくらいある。

でもたぶん、ブリ…にはちょっと小さい。

ハマチかワラサ。

どっちでもいけど、肝心の夫が仕事でいない。

どーすんの、これ!

何時に帰ってくるのかもわからんし、わしゃ、何もできんぞ…とひとまず、箱ごとテラスへ。

魚は担当外と決め込んで、夕食のおかずを作っていると、嬉しそうに日本酒と白ワインを買い込んで、夫が帰ってきた。

うちのキッチンの許容量上限ギリギリの食材。

それを夫がバツバツさばいていく。

いくつか切り身を近所におすそ分けし、大量の刺身を前にして、ようやく、夕飯にありつけたのが8時頃。

食後は、これまた大量のアラを家で一番大きな鍋で煮る。

昨日は、アラ煮とカルパッチョを食べ、今日はマリネ。

とても美味しい。(まだいっぱいある)

…が。

今の私の生活のスケールやリズムには、ワラサ(測ったら70センチ少々でした)はちょっと負担が大きい。

次はツバス(35センチ以下)にして。

 

 

 

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アリエスの乙女たち

2010年05月28日 | 日記

一昨日、帰宅したら下駄箱の上に、里中満智子の『アリエスの乙女たち』のコミックスが!

…と思ったら、友人がくれた絵葉書だった。

「豆ちゃんなら知ってるはず?」と、友人。

知ってます、知ってますとも!

幼なじみのお姉さんが里中満智子ファンで、いくつかコミックスを持っており、その家に遊びに行くたび読ませてもらっていた。

ア、リ、エ、ス~

南野陽子主演のテレビドラマも見てましたがな。

主題歌を歌っていたのは柏原芳枝でしたね。

が、あれ? 最終回ってどんなやったっけな?

始まりの方のエピソードは結構思いだせる。

あと、ドラマの方のお相手が松村雄基っつーのも、私にしては珍しく覚えてるのに。

あぁ、この放映も、もう20数年前にもなるのか。

マンガを読んでいたのは30数年前だし。

で、ネットの力を借りたら、ドーンと思い出しました。

おぉ、そうそうそうそう、そうやった。

お金持ちのお坊っちゃんお譲ちゃんたちが、最後は現実にまみれ、しかし、本当の愛を見つける…というハッピーエンド…なんだけど、その言葉での形容はふさわしくないくらい大感動の最後でした。

里中満智子曰く「テーマは愛」…確かに。しかも、かなり哲学的な内容だわ、こりゃ。

当時の小学生は、これをフツーに読んでいたんよね。

でも、もし今、自分に小学生の娘がいて、これを読んでいたら、ちょっとビビるかも。

 

 

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給料日

2010年05月25日 | 日記

今日はお給料日。

20数年前、離島で保母として社会人デビュー。

最初の年のお給料は、手取りでおよそ10万5000円だった。

今思えば安いのだが、その頃は寮に住んでいて、生活費が1・5万円~2万円くらいしかかからなかったので、半分くらい貯金にまわせた。お小遣いは2~3万。

20年近く前に今の仕事に入ったときは、手取りで15万円弱。生活費が寮暮らしの5倍はかかるようになったが、まぁこれが普通だろうと、そう不満もなく、それなりに安く京都の街を楽しんでいた。

日曜日に自宅アパートから錦市場まで散歩して、お漬物やお惣菜を買って帰り、夜にサザエさんやさんまのカラクリテレビを見ながら、それで一杯やるのが、最高の楽しみだったなー。今思うと単身赴任のおっさんみたい。

そして今、その頃から見たら給料は多くなり、特に不満はないが、満足感は10万円時代の方が大きい。

持っているものも増えて、必要で買わなければならないものは減ったのに…。

ちょっと、初心を思い出そう。

 

 

 

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組曲『雨』

2010年05月23日 | 音楽

 雨の音がきこえる  雨が降っていたのだ

 あの音のように  そっと世のために働いていよう

 雨が上がるように  しずかに死んでいこう

   (『雨』 作詞・八木重吉 作曲・多田武彦)

 http://www.youtube.com/watch?v=DLWdz4VR-10&feature=related

 

多田武彦の男声合唱組曲『雨』は、結構好きな作品。

男声合唱なのにしっとりしていて、雨の日のほの暗い感じがとても伝わってくる。

その最後に収められているこの曲は、とてもシンプルで味わい深い。

通勤のとき、職場が近付いてくると、アップテンポの曲やドラマチックな曲を聴いて、気持ちを盛り上げていく。

その中では異質だが、この曲も時々聴く。

聴くと心がシンと落ち着いて、「真摯に働こう」という気になる。

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森田りえ子

2010年05月21日 | 和物

今、大丸京都店6階で、「東方彩夢 森田りえ子展」というのをやっている。

夫の荷物の中に招待券があったのを見つけ、それが舞妓さんのきれいな絵だったので、興味を持って、先日行ってきた。

森田りえ子は、日本画家。

最近、すごく注目を集めているらしい。

全然知らなかった。

金閣寺にある鹿苑寺方丈本堂の杉戸絵の制作を任され、07年に献納している。

椿、菊、花菖蒲、牡丹を描いた、絢爛な杉戸絵だ。

得意とするモチーフは花鳥画と現代女性。

会場の入り口から出口まで、華やかな色彩にあふれていて、ちょっと少女マンガの世界に通じるものがあった。

わび・さびは、ない。

少し前に行った、長谷川等伯展に展示してあった水墨画とは、対極の世界だった。

客の入りも対極で、等伯展は人の少なそうな時を狙っていっても30分待ち。中に入ってからも人、人、人、人…で、作品の良さをどうこう言う前に、とにかく落ち着いて鑑賞できるような状態ではなかった。ホンマ残念。

その点、この展示会は、ゆったりと見ることができ、近づいたり離れたりと、一枚一枚の絵を時間をかけて鑑賞することができ、絵の美しさを十分に堪能することができた。

特に印象に残ったのは、茶髪でロリロリや奇抜なファッションを身をまとった原宿の今どきの女の子3人を描いた作品「KAWAII」。

日本画にしてはかなり珍しいモチーフ。

これを選んで描いた画家の自由な発想やチャレンジ精神に、軽い衝撃を受けた。

期間は今月24日まで。

 

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うつ

2010年05月18日 | 日記

先週末、うつになった。

うつ「病」ではなく、うつ「状態」。

仕事が思うように進まず、「あー、もうやだ、もうやだ」ばっかり思っていたら、前頭葉あたりが、重いような雲がかかったような感じになり、マイナス思考モードに切り替わってしまった。

ハッ!あかんあかん!どうにかしなければ…と思うのだが、ぶつぶつグチを言うだけで積極的に動こうとしない。

「うつ」を免罪符に、週末はダラダラ過ごしてやろうかと思ったが、たまたまそこにあった雑誌を開いたら、いきなり「心を元気にするコツ」というページだった。

そこには「セロトニン不足が原因かも」と書かれていた。

セロトニンとは、覚醒時に分泌される神経伝達物質で、脳を目覚めさせて爽快な気分を引き出すはたらきをする。

その不足を予防するためには、朝日を浴びたり、リズムのある運動をしたり…がいいとのこと。

大豆製品を中心にした和食も。

特に目新しい情報でもないし、簡単なことばかり。

「ふん、そんなん知ってるもんねー」とこれらの情報をちょっとバカにしながらも、こういうときこそやってみるか、と早速、太陽の光を浴びながら散歩した。

帰ってきたら、平常心が戻りつつあった。

休日はいつもよりしっかり掃除もできた。

簡単なこと、って大事かも。

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コンデジ購入

2010年05月16日 | 写真

コンパクトデジカメを買った。

PENTAXのOptio Ⅰ-10。(オプティオ・アイ・テン)

本体2万5千ちょい、ケース3千ちょいで、計2万8800円。

なぜ、買ったか?

鞄にしのばせ、気軽に持ち運べるサイズのカメラがなかったから。

なぜ、これにしたか?

デザインがかわいかったから。…そんだけ。

実はこれ、夫が惚れこんだデザイン。

「コンデジ買おうかなー」と言ったら、「これこれ、これが超かわいいねん!」と写真雑誌やネット画像を見せられ、勧められまくった。

「いややっ、そんなん!自分で決めるもーん!」と最初は拒否していたのだが、ビックカメラに下見に行ったら、これがダントツで可愛かったのよ。

愛称・ペンタくん

さっそく、お散歩のときも首からぶら下げて、ウロウロしている。

これからペンタくんでたくさん写真を撮って、ブログへのアップに再挑戦だ!

 

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⑦あの鐘を鳴らすのはあなた

2010年05月14日 | マイ・ベストテン

1972年、「和田アキ子がレコード大賞をとれるような曲を」との注文を受けて、作られた曲。

作詞・阿久悠、作曲・森田公一というこれも黄金コンビで、和田アキ子は見事、この年のレコード大賞最優秀歌唱賞に輝いた。

ゆったりとしたメロディで、紅白では壮大に歌わせているが、私のデジタルウォークマンに入っているものは、メロディはそのとおりだが、リズムは8ビートを効かせたノリのいい編曲になっている。ゴーゴーって感じ。

そのリズムを担当しているのが、ドラムとベース。

特にいつもは縁の下の力持ちのベースが、ウォーキング奏法というのか、忙しそうに動いていて、それが超カッコいい。

終わった後いつも、「ご苦労さん!」と心の中で、ベースに労いの言葉をかける。

歌はシンプルに見えて、結構難しい。

音の運びも言葉も、難解なものはないのだが、後ろに300人くらいの合唱団を引き連れて、自分が主役で「歌い上げる」というくらいの気概が必要なのだ。照れてちゃ歌えない。

も一つ難しいのが、手話表現。

普通の人は、歌を聴いたり歌ったりするときに、手話表現など考えないと思うが、手話を知ってしまうと、どうしても詞を手話に訳してしまいたくなる。

だからカラオケに行くと、他人が歌っているときも、その歌詞を手話で表して遊べるので、2倍楽しめる。ついでに手話通訳の技術も磨けるので、3倍お得なのだ。

阿久悠の曲は、映画のワンシーンのように場面が思い浮かぶので、訳しやすいものも多いのだが、こういう何かを象徴する詞は、上級編。

とくに、一番メインの詞「あの鐘を、鳴らすのはあなた」の表現が難しい。

ここをどうするかで、手話通訳の技量がわかると言っても過言ではない。

ある人は、大急ぎで梯子段をよじ登り、鐘を叩く表現をした。

……八百屋お七?

時代に警鐘を鳴らすという意味では、半鐘は外れではない。

けど…笑える。ここで笑わしてどうする!

ある人は、悠々と鐘を突いていた。

……ゆく年くる年?

これも意味的には大きく外れてはいないけど、もうちょっと俗世寄りの方がいいような…。

悩んでいたところに朗報が。

阿久悠の故郷・淡路島は洲本市五色町にあるウェルネスパーク五色というところに、「阿久悠顕彰モニュメント・愛と希望の鐘」というのが設置されたというのだ。

おぉ!これで悩み、一挙解決!

どれどれ?とさっそくネットで覗いてみた。

http://www.aqqq.co.jp/top_news/monument2.html

結婚式場用に作られた教会の外に設置するような鐘だった。…ちょっと違うんよなー私のイメージと。

ここは、翻訳的に考えると「鐘を鳴らす」という行為はどういうことかを考え、物体の「鐘」にとらわれずに表すほうがいいのだろうと思う。

イメージとしては、ドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」なのだが、ウーン、うまく身体表現できないよー。

今度、演劇やってるろう者に相談しよう。

 

 

 

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保育料

2010年05月12日 | 子ども

保育料が4000円少々アップした。

3万4500円。

今年は上がりそう…という予感はあった。

それでも乳児の時と比べると1万円安い。

これに主食費が1500円要るから、毎月保育園に支払うおかねは3万6000円か。

1日2000円足らずで預けられるのは、非常にお安いと思わなければならないだろう。

以前、休日出勤のとき、半日ファミリーサポートを利用したときは、保育料とお迎え時間に間に合わせるために使ったタクシー(1000円ちょい)で、6000円くらいかかったし…。

と、頭では分かっているんだけど、なぜか「高っ!」と思っちゃうんよねー。

なんでかなぁ。小・中という義務教育期間は、預けて(?)いるものの体積が大きい割にお金があまりかからず、そこと比べてしまうからかなぁ。

保育料の通知が来てから、私の中で今年から始まる「子ども手当」への評価がアップした。

それまでは、「家は特にいらないよ。もっと必要なところにまわしたら…」と余裕をかましていたのだが、まぁ私のレベルもこんなものだ。

子どもの多いご家庭は、もっと嬉しいだろうと思う。

友人の一人には4人の子どもがいて、そのうち3人が6歳未満。

4人目が生まれたとき、「チャイルドシートが3台必要になった。車も大きめのに買い替えなきゃ…。あー、金かかるー」と言っていたのをきいて、「あぁそうか、そんなところにもお金が要るんや」と今更ながら驚いた。

来月、家には1万3000円の4か月分=5万2000円が振り込まれるが、その友人宅は20万8000円が入る。

友人の喜ぶ顔が目に浮かび、良かったなぁと思う。

子どもがいる楽しさや喜びは、お金には換えられない。

でも、そういうことがわかるのは、子どもを持ってからだし、子どもを持ったら持ったで、より一層お金は大切になる。

「子ども手当」という方法がいいか悪いか、評価はいろいろと思うが、実際にお金が入る、または出費がグンと減る、というのは単純にありがたい。

これから、子どもを産む予備軍の若い人たちのためにも、支出でビビらないような保育事業や子育て支援をしていってほしい。

 

 

 

 

 

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北林谷栄さん

2010年05月10日 | 日記

女優の北林谷栄さんが亡くなられた。98歳。

12,3年前に、彼女が出ている劇団民芸の舞台「蕨野行(わらびのこう)」を観た。

年をとると家を出てそこ行き、老人同士の力だけで生活しなければならない場所・蕨野。

「ヌイよい」

「おばばよい」

決まりどおりそこで生活する姑・レンと嫁のヌイとの会話で舞台は進行する。

そのレンを北林さんが演じておられた。

動きはほとんどなく、舞台の端の椅子に座って、膝の上に本を広げ、語りだけでの演技だ。

その語りが素晴らしく良かった。

蕨野行きの覚悟、嫁への思いやりの気持ち、悟りを持ったものの清々しさ、全てが語りだけで十二分に表現されていた。

その舞台のとき、85,6歳くらいだったのか。

「80は超えていそう」と思ってみてはいたけれど、やはりすごい。

この舞台、私がこれまで号泣した二つの舞台のうちの一つ。(もう一つは、井上ひさしの「父と暮らせば」)

舞台が終わったあと客席で、いつまでも泣いてしまった。嗚咽までもらしながら。

テーマの「生」の表現が琴線に触れたのだが、北林さんのレンの存在がなかったら、あそこまで感動したかどうかわからない。

 

 

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