雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

木目込人形の干支の寅(トラ)の製作の様子

2009-07-30 11:45:37 | 人形業界情報
      木目込人形の干支の寅(トラ)の製作の様子です。


木目込人形の着せつけの際、ヘラなどの道具もありますが、私は目打ちを使い、ヘラは使いません。




木目込みのヘラは主として手芸用に広まったようです。

私もそうですが、一般的に、プロの木目込人形職人は皆、ヘラは使わず、目打ちを使うようです。

目打ちは布地と、とても仲良くなれます。様々な技法も可能です。




木目込人形を作るときには、この糊を使います。
寒梅粉という、米の粉です。

木工ボンドを使われる方も多いようですが、私としては、寒梅粉のほうが木目込人形の技法を活かせると思います。




溝(筋)に練った寒梅粉を入れていきます。
寒梅粉は糸を引くようによく伸び、ゆっくり乾くため、様々な、木目込独特の複雑な加工が可能です。



はみ出た布はハサミで切ります。



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