Three frogs which smile.

酒飲みは奴豆腐にさも似たり
初め四角であとは ぐずぐず

ジャイアンは剛田武。じゃぁ、妹は??

2004-10-09 | 落語
わかってる、落語のレポはあまり読む人がいないって事。
でもねぇ、いいの、いいのよ、少なくっても少しでも興味を持ってくれたらいいなって、
そんな気持ちで書いてたりする。
だから、よい寄席や落語会のレポを書くのはキーを打つのも早い。
ブログの散歩や仕事(仕事はしろよって)、いろんなwebをまわるのも後回しで打ち込みまくります。
だがしかし、もうがっくりっす。って時は後のばし、全部終わってしまってからやっと書き始める。
書かなきゃいいぢゃん、とも思うけどがっくりきたのもやっぱり記憶には残したいもんだったり。

まぁいいっす。

昨日は月に一度のものすごーく楽しみにしてる落語会。
雷門獅篭 新宿獅篭の会

おしながき
雷門幸福さん  長短
雷門獅篭さん  寝床(ジャイアンアレンジ)

お仲入り(幸福さんの歌 ドラゴンズの歌の替え歌)

立川こしらさん  初天神(だんごやまで)
雷門獅篭さん  狸(狸の札)

今回もぐりそむ亭の席亭と観に行く。
雨がぢゃばぢゃば降ってます。でも、うっきうきなのです。

獅篭さんの落語は話し手が落語を楽しんでるのが伝わるんです。
そりゃぁ、真剣でとても大変なことだと思います。
眼のとりかたや仕草ひとつひとつがはっきりと、丁寧なココロが見えて好きです。

話のなかで笑うとほんと一緒になって楽しいんです。
そのぶん、一つの噺のすじ、芯を話し手がしっかりと読んで感じて魅せる。
その芯の受け取り方もあたしは好きだったりします。

幸福さん、
すごーく長い枕でした。小三治師匠には負けますが(笑)
名古屋は今ドラゴンズふぃぃーばー!らしくそこから「名古屋人」とはという解説が始まりました。
なるほど。
うまく説明できません。
損をするっていうのが嫌って事なのかなぁ。
で、そこから短い話ということで「長短」
気の長い長さんと気が短い短七。
なぜか馬が合うのか昔からの仲良し。
この噺、長さんの間延びした感じを短七がすぱすぱと啖呵をきっていくから面白い。
めりとはり。
長さんが残った状態で短七をやると伸びてしまうと思うんですよ。
だからくすぐりが甘めになって面白くない。
うーん・・・
仕草はきれいになっていいのになぁ。
席亭はあれは名古屋流なんだと思うって。
もともと上方落語でしたかね、長短。
幸福さんの啖呵の切り方に江戸っ子ぽさを感じないからなんとなくいやなのかなぁ。
そんなことを気にしなければ面白いのかしらなんて、ぐずぐずと考えてしまう。

で、獅篭さんの「基本に忠実ではない寝床(ジャイアン風)」
ドラえもんのジャイアンの出所はここなんだと言ってた。
うーん、なるほど。わかる気がします。

義太夫好きの旦那さん。もうみんながひきつけを起こしてしまうような歌声の持ち主。
義太夫さえしなければいい人なのに、店子のみんなを呼んで義太夫の会を無理やりする。
店の佐兵衛さんに町内のみんなを呼びにやるけど、無理くり用事を作って断るみんな。
店のみんなも右に同じ。
すっかりへそを曲げた旦那さん。
仕方なしにみんな聴いてあげることにするけれど...

この旦那さんがジャイアンのモデルになったみたい。
基本に忠実じゃないと歌っていただけあって、漫画っぽい寝床。
旦那さん、のどの調子を見るときに
「ぼえぇぇぇぇぇぇぇ」って。
じゃいあんだぁ。
旦那さん。自分ののどの調子を整えて、義太夫に命をかけているような執念が見え、
それが伝わっているからこそ、自分たちの身の安全を図りつつも機嫌を損ねたら大変だと必死になる佐兵衛さんの掛け合いがあるから、面白いんぢゃないかなぁ。
だから最後の落ちも収まる。

その断り方の掛け合いがだらだらで、しまりがない感じ。
ジャイアンにこだわっているなら誰か出してもいいし、こだわらないんだったら寝床の無理くり断るテンポのよさを出さないと何を言いたいんだかさっぱりわからないんです。
個人的には提灯屋と荒物屋で断りいれるなら豆腐屋や棟梁の方がいいなぁ。
こんなに旦那の浄瑠璃は迷惑なのかって言うのがわからないと、面白くない。
で、店のみんなの断る理由もだらだら・・・
へそを曲げて押入れで「ドナドナ」を歌う旦那さん。
仕方がないとみんなを説得して(ここも甘い感じ。気絶するほどやな物を聞かなきゃならない諦め感をすっぱり出すのか出さないのか)佐兵衛さんが旦那の機嫌をとっていく。
だんだん治っていくようすを談志師匠の物まねで。
ここでも、ほんとに機嫌を治してそんなに言うならやってあげよう!っていうのが見えない。

お仲入り。
来月の会11月22日良い夫婦の日の記念離婚落語会の案内と、
獅篭さんが12月名古屋でディナーショーが決まったそうで。
あとは12月4日のStar大須in高円寺に
11月13日姫企画 福助系統の全ハグレ雷門ついに大須集合
THUNDERBIRDS ARE GO!の案内。
獅篭さん、そのほかにも
11月25日~28日で旅行便乗の韓国で落語会。
12月11日にはワッハ上方4F小演芸場で2回目のOsaka(大阪)Nagoya(名古屋)交流会
『雷ONハート』。

いそがしいっすねぇ。
そのほかにも雑誌に漫画書いてたり。
離婚記念落語会のことは何にも言いませんよ。
それはおふたりの問題ですから。

こしらさんの「初天神」
出てくるだけでお客様が笑う、笑う。
ひょうひょうさ加減が面白いんでしょうねぇ。
ギャルと悪がきをやらせるとなんで光るのか、この人は。
間合いや仕草はやっぱり合わないんだけど。
いるよな、こういうケチなとぉちゃんと駄々をこねたり屁理屈こねたりの悪がき。
こしらさんらしさが出てましたね。
無理やりさ加減はあるけど、こしらさんの落語なんだし、それが良さにもなっていて面白い。
飴の選び方、飴の舐めかた、だんごの蜜のしゃぶり方も見せ所つかんでいていい。
子供がおとっつぁんに買ってくれてねだる目つきも話し方もどんな悪がきなのか見えてくる。
こういう親子、あほらしいが愛らしい。
席亭は今日の会の中では聞けてよかったと。
あたしも気持ちが和んでよかったですよ。

獅篭さん「たぬき(たぬきの札)」
子供に捕まった子ダヌキを助けたオトコ、自分の懐にあるお金をだして子供から子ダヌキを買い取って逃がしてやる。
子ダヌキは恩を返そうとオトコのところにくる。

このオトコがどんなオトコなのか、子ダヌキはどのくらいの歳なのか全く見えない。
談志師匠のやり方ですよねぇ。と席亭は言ってた。
子ダヌキ助けたんだからきっとやさしいんでしょう。
でも、子ダヌキとのやりとりは心意気も見えないし、面白がってる様子もないし、ただただ噺が過ぎていく感じ。
子ダヌキも入り方はすごく幼いのに、オトコにお礼を言ったり説明したりしてる様子はなんか青年っぽい。
小僧に化けてもそこに小僧が見えない。
お札に化けてぐるぐる回すけど、声が張ってないからなんだかわからない。
お札が動くのはいいんだけど「しゃべったりしないでちゃんとしてた」ってセリフとの兼ね合いがずれてる気がしてわからなくなっちゃった。

お楽しみ抽選会。
幸福さんがドラゴンズ優勝の時にどう名古屋ではテレビで放映されていたかビデオで撮っていたらしく、そのテープをいただく。
獅篭さんに「野球のチームはどこがすきか?」聞かれたけど・・・
あたい、野球嫌いなんっすよ、ぢつは。
ルールがさっぱりわからないし、説明してもらってもわからないし;;
それを伝えると、幸福さんがっかりしてました。

ごめんなさい。
ちゃんと観ます。

席亭が獅篭さんの姫企画チラシ生原稿を当てました。

有意義でしたが、もうがっくりと来てるあたしに生原稿譲ってくださいました。
すみません、もろに顔に出るにんげんで・・・
飲み屋で落語談議。
モツ鍋おいしかったっす。
席亭ありがとうございましたっす。

あぁー、何が言いたいのか何を伝えたいのか芯がはっきりしない落語聴くのは辛いんですよぅ。
スランプということを聞いてたし、高座でも謝ってた。
繊細なひとなんだろうなぁと。
感性が豊かで繊細でいろんな才能を持ってるのだろうなぁと。
ココロの芯をもって声の張る、眼差しのキッっとした切れのある仕草。
楽しそうな笑顔で落語をかける獅篭さんをみたいなぁと思います。

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うわ。今日なげーなー。
興味がある人しか読まないだろうと思うけど、
これは興味があっても読まないな・・・・
反省。
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