私がRC造の多い沖縄で木造住宅にポジティブなのは、
木造瓦葺き平屋+RC造に住んでいた経験があり、
昔の造りの木造住宅の耐久性を知っているからです
実家は、床下は割と高く通風は良いが、床下は土間になっていて、
チャーギ(イヌマキ)などの材料を使用しているわけでもなく
(雨端の柱はチャーギかもしれない)、
30年は全くシロアリ対策をしませんでした。
30年目に軒下からシロアリの大群がわんさか飛び出してきたのを見て、
ようやく駆除したものの、その時点では床下から天井裏まで食害されていたようでした。
壁は杉板張り(たぶん・・)で、
これも防腐塗装などのメンテナンスは全くなし、
これで最終的に40年は持っています
これが現在では、鉄筋コンクリートベタ基礎、基礎パッキン、
乾燥木材(杉、ヒバ、檜)、補強金物の使用で、
耐久性、耐震性、耐風性は向上するなど、建築技術が発達しており、
適切なメンテナンスを行えば100年は、きれいな家に住めるものと思っています
現在の日本の建築基準法に則り適切に設計、施工された木造住宅は、
地震、台風に強いものだと確信しています。
もし戦後の沖縄に現在のような木造建築技術、シロアリ防除・駆除技術、
木材の流通システム等があれば、
木造とRC造のシェアは逆転していたのかもしれません。
要は、駆体の強さにどれだけお金をかけるかでしょうか。
駆体の強さを考えると、
RC造は公共施設、オフィスビル、アパートなどに良いのではないか、
2階建ての戸建住宅に鉄筋コンクリート造は、頑丈すぎると思います。
確かにRC造は核シェルターのようでもあり、
ターミネーターやシュワルツェネッガーのショットガンの銃弾も貫通しないし、
裏山があり土砂災害が起こりそうなところならRC造なのか。
RC造ならではのデザイン、間取りというのもありますが、
私は家には温もりを求めました。
木の温もりに惹かれた私は、
ローコストとは言え内部までコンクリート打ちっ放しの家は考えられないですね。
倉庫の中にいるようなものでしょう。
(RC造の体育倉庫の匂いは好きでした)
仕事で、街で、コンクリートジャングルに浸かった後は、
木の家で、ウッドデッキでビール
が最高です。
低予算から始まった家づくりですが、
予算が豊富にあったら、なおさら、高級木造の家を造ります。
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