シュウカイドウを見かけるようになりました
「市立ノアの方舟」(佐藤青南・せいなん)を読む
ノアの方舟?
と思ったら野亜(ノア)市にある動物園を舞台にしたお仕事ものだった
動物園に異動して来た園長の磯貝は
職員たちの冷たい視線の中で就任の挨拶をする
職人気質の職員たちから見れば園長はシロウトのお飾りに過ぎないのだ
でもシロウトだからこそ見えるものもあった
来園者の少なさに意欲を失いかけている職員たち
お年寄りの来園者が多いのにベンチが少ない
食堂の食事が不味い
累々たる赤字・・・・
解決策を考えはじめる磯貝に職員たちの反応は冷たい
そんなある日
毎週決まった時刻に老象のノッコが暴れる原因
を推理して取り除いた磯貝に
職員たちの見方も変わってくる
磯貝は動物園の改革には
職員たちが充実感を持つことが第一歩だと考えるようになる
そこで
「動物たちを幸せにする取り組み」園内コンテストを開くことにする
ホッキョクグマを楽しませるために
餌を氷の中に閉じ込めて与える作戦は成功するのか?
ドール(イヌ科の動物)の餌をラジコンカーに載せて動かして
狩りの本能を発揮させる作戦は成功するのか?
シマウマ舎に鏡を設置して
たくさんの仲間がいるとシマウマたちに思わせる作戦は成功するのか?
職員たちが懸命に知恵をしぼる陰では
動物園の廃園の話が着々と進んでいた
・・・・
すっきり爽快です