アンを探して Looking for Anne

「赤毛のアン」の島、プリンスエドワード島でオールロケ!第5回AFFF(シンガポール)で最優秀監督賞、グランプリを受賞!

『赤毛のアン』にまつわる二つの講演会

2008年12月10日 | プロデューサーより

まずカナダ大使館で行われた「モンゴメリとアン」と題された講演会。モンゴメリのお孫さんであるケイト・マクドナルド・バトラーさんと村岡花子さんのお孫さん、恵理さんのお二人。『赤毛のアン』出版100周年記念事業の締めくくりとして行われたのですが、それに相応しいお二人の孫の再会と言う、ユニークな企画でした。我々もケイトさんとはシナリオを読んでいただいて賛同を得ていたものの、直接お目にかかったのはエクゼクティブ・プロデューサーのクロード・ガニオンとプロデューサーのサミュエル・ガニオンで、私も監督もこの日が初対面でした。カナダでの撮影が無事に終了した事を報告すると大変喜んでもらい、もう旧知の仲のような感じになりました。

写真はケイトさんを挟んで、カナダ大使館の文化担当官の中山多恵子さんと宮平貴子監督。



そしてもう一つは京都で行われた講演会。

京都外国語大学の学生と教員で作られた実行委員会主催の『赤毛のアン』シンポジウム。

一部のパネルディスカッションは東京と同じ顔ぶれで、ケイトさんそして村岡恵理さん、加えて赤松佳子さん(ノートルダム清心女子大学准教授)の3人。それぞれ「なぜアンはカナダで愛されてきたのか」、「なぜアンは日本で愛されてきたのか」、「永遠の赤毛のアン」と題してのお話でした。

2部は松本侑子さんの「『赤毛のアン』の英米文学~秘められた愛と謎」と題した講演でした。

いづれの講演も素晴らしく、興味深いもので700名の聴衆はノートを取りながら熱心に聞き入っていました。
松本侑子さんは数日前の大使館での講演にも観客として参加されていて、実は我々とはその日の対面が初めてでした。著書は随分前から読ませてもらっていましたが、お目にかかるチャンスを逸してました。この日京都での講演では、松本さんは優雅な友禅染の着物姿で際立っていました。

また同時開催で、『赤毛のアン』俳句コンテストがあり、沢山あった応募の中から選ばれた数点の英語の俳句と日本語の俳句がデイビット・マクマリーさんと坂本季詩雄教授によって読み上げられました。
その中の一つにブログを通しての知り合いであるトロント在住の方の俳句があり、嬉しくて思わず拍手をしました。

実行委員長である若い可愛い女子学生が挨拶に立ちました。
「アンの生まれ変わりと自称する母に育てられ、、、」とスピーチが始まり、小さな思いつきから始まり、とても苦労して実現したこの企画が多くの参加者を得て、おもわず舞台袖で涙した事等を素直に語りました。実際参加した我々もこれほどの人が来るとは思いもよらず、『アンの人気』を新たに感じる事になりました。

そして最後に、この京都外国語大学はなんとこのブログを更新してくれている藤本紀子リポーターの母校なのでした。来年の映画の公開時には応援して下さいとお願いして紫紺色に染まる京都の街を後にしました。


追記:「あしなが育英会」の募金活動の一環として『アン』の可愛い人形が販売されていました。5センチ程のミニ人形です。



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