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魔女のよせなべ

気の向くままに。

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?

2012年03月01日 | 読書
図書館で予約した本がやっと届きました。

私の後に更に23人の予約者が待っているので、早く返そうと思い、
借りたその日に読了。(図書館利用者の鑑だ、我ながら)

結論…。

筆者は「お金を大切にするために長財布を使え」と訴えながら、
“「新札しか使わない」「古いお札しかないときは『ごめんね古くて』という」
それが知人の金持ちの共通点だ”とのたまっている。

それって、古びたお金を見下してません?とプチむかっ。

「金も人と同じで大事にすれば、金から大事にされる」と書いているけど、
本気でそう思うなら、新旧のお札をわけ隔てなく大事にしなよ!

若くて綺麗な子を接客に出し、老残の人間を出すときには
「すみませんね、こんなしわくちゃしかいなくって」
なんていうオーナーだったら、「客を大事にしている」と思うどころか
不快が先にたちますね、私なら。

読んだことで、1000円二つ折り財布の自分に自信がつきました。
私はこの路線でいきます。

というわけでこの本は、明日とっとと図書館に返却します。
待っている人がいますしね。

土曜日は灰色の馬(恩田陸)

2012年01月24日 | 読書


今日、職場から撮影した富士山です。コンデジの望遠が故障しているので
これが精一杯。


さて最近「土曜日は灰色の馬」(恩田陸)の本を読み出したのですが、
あまりに自分と共通項が多くびっくりしました。

・ビートルズが苦手  
・お笑いが苦手
・奈良・京都へ新幹線で行くのが好き(車内で本を紐解くのが好き)
・出不精。歩くのは好きだけど人ごみがキライ
・懐疑的で刹那的な人間なので、スピリチュアルに嵌りすぎた人をみると寂しくなる
・高橋留美子がデビューしたとき衝撃を受けた


恩田さん、あなたは実は私なのでは?
と思うくらいシンクロしています。

ただ新幹線の中で呑むビール最高!とは、思いませんが(私下戸ですので)。


ビートルズの声は、恩田さん同様、聴くと何だかとても気分が暗くなる。

一言でいうなら、「乾いた泥沼」というイメージ。
表情にはそれほどの力はこめておらず、むしろ淡白な歌い方なのに、
その内面がマグマのような情念でグツグツしているというか…。

これを他の人が歌うと、そんなに気落ちしないんですよ。
だから歌詞でもなく、曲調でもなく、彼らの声質(キャラ)が耳に合わないのでしょうね…。

和田慎二さんの訃報

2011年07月06日 | 読書
風邪の症状をこのひと月ほど、引きずっています。
喉、鼻、胃がやられていますので、今日はとっとと寝よう…。

と思って夕刊をさっと読んだら、和田慎二さんの訃報が!



「スケバン刑事」「明日香シリーズ」「ピグマリオン」などなど、
大好きでした。

小学生の頃、一番好きだった漫画家でした。
和田さんの描いた作品は、殆ど読んだなあ…。
設定は破天荒で奇抜なんですけど、ストーリーが本当に面白かったんですよね。


まだ61歳と聞き、びっくりしています。
関連サイトでも「実感がわかない」と発言している人が多数。

なんか、自分の中のピースが一個消えていった気分。
ご浄福をお祈りします。



※冥福は、冥土<=地獄>での幸いを祈る…という意味と聞いてから、
私は「浄福」という言い方をしています。

苦役列車

2011年03月01日 | 読書


これは近所の梅です。
早いものでもう3月ですよ。
花のつぼみも、鼻のまわりもムズムズする季節です。

昨日、芥川賞の『苦役列車』(西村賢太)を読みました。

作者ご本人のキャラは非常に興味深いのですが、
作中の主人公がそれを凌駕していない、
そんな印象を受けました。

うん、ご本人がテレビで喋っている姿…
尊敬する作家のお墓参りをしている姿のほうに
感慨を覚えたわけです。

何度も読み返したいとか、元気が出るという本ではないですね。
また、西村さんも本人がいうほどダメ男じゃないですし。


島地勝彦さん(編集者で大の読書家)が、

「還暦過ぎたら、小説を読む気がしない。
 現実生活の方が面白いから」

のようなことを書かれていましたが、還暦にはまだ遠い私ですが
既にその境地に達しています…。