遠くへ
行くためには
足を、
重いものを
持つためには
腕を
鍛えなければ
なりません。
幸せは
あなたの
心に
宿るものです。
条件や
環境に
振り回されたり
引きずられるような
弱い心では
苦しみ悩みを
乗り越えることは
できません。
どんなに
地位や財産、
学問や知識が
あっても
役立ちません。
幸せに
なるためには
慈しみの心、
感謝の心、
怒りや慢心の無い心を
育てなければ
なりません。
あの人や
この人の
過去や
現在や
未来について
どんな
考えや
思いをもっても、
それは
すべて
妄想です。
悪意は
なくても
妄想は
自らの
心の成長の
妨げと
なります。
妄想に
気づいたら、
すみやかに
彼や彼女の
幸せを
祈り念ずるのです。
慈しみは
妄想と
真逆で、
心を
育てる
もっとも
尊い行為
なのです。
達成感とは
必ずしも
長い年月を
かけて
努力した末に
味わえる、
というものでは
ありません。
むしろ、
今日という
一日、
今という
一瞬に
味わうべきもの
なのです。
上手に掃除や料理ができた。
無事に帰宅できた。
人を喜ばせた。
怒らなかった。
愚痴らなかった。
こうなれば、
一生、
達成感を
味わいながら
生きることが
できます。
「人格を高める」
ためには
「人格を低める」
自分の
思考や言葉や行為に
気づき、
その害を
よく知るべきです。
なぜなら、
「人格を高める」
ことより
「人格を低める」
ことのほうが
多いのが
普通の人間の
姿だからです。
人格を低めることの
害に
気づいたとき、
人間の心は
清らかに
なります。
清らかに
なれば
自然と
人格も
高まり、
幸せに
なれるのです。
あなたの
体の皮膚に
できた
腫れ物は
あなた
そのものでは
ありません。
因果の理法に
よって
あなたの
肉体に
現れ、
やがて
消えていく
自然の現象です。
あなたの
怒りや憎しみ、
落ち込みや不安も
それと
まったく
同じです。
あなたの
心に
現れては
消えていく
自然の現象に
過ぎません。
あなたは
怒りでも憎しみでも
なく、
落ち込みでも不安でも
ありません。
あなたが
皮膚の腫れ物
ではないのと
同じです。
どんな感情も
少しの間
じっとしていれば
通り過ぎ
消えていって
しまいます。
動物や
魚や
昆虫の
生きる目的は
”生き残る”
ことです。
その目的を
果たすために
食べ
生殖します。
人間は
単に
”生き残る”
ためだけではなく
”幸せになる”
ために
生きています。
そのためには
”よく生きる”
ことを
目指さなければ
なりません。
人間は
”よく生きる”
ことで
はじめて
個人や
家庭や
社会の
幸福が
実現できるのです。
人は
みんな
カメラの前では
笑顔を
つくります。
でも、
みんながみんな
悩んで
生きています。
苦しみや
恐れを
いだいて
生きているのです。
それを
表に
出さないで
いるだけです。
だから、
すこしでも
他人を
哀れみ
慈しむように
生きるべきです。
人間の
感覚は
本来
”快”と”不快”
だけです。
”快”から
好感という
感情、
そして
”不快”から
嫌悪感という
感情が
生まれます。
さらに、
好感をもてば、
対象を得ようとし、
嫌悪感をもてば
対象を避けようと
します。
最初の
”快””不快”
という
苦しみの
”種”の
の段階で
止めないと、
苦しみは
増殖していく
ばかりです。
あなたの
目の前の
物体は
その
９９．９９９・・・
パーセントが
真空空間
です。
あなたに
見えるものは
反射した
光だけです。
あなたには
物体そのものは
見えていません。
ちょうど
太陽の光が
反射して
透明な
池の中が
見えないのと
同じです。
あなたに
見えるもの、
聞いているものは
見ているもの
聞いているもの
そのものでは
ありません。
真実とは
目を
開けば
見失い、
目を
閉じれば
見出すことが
できるのかも
しれません。
生きている限り
何が
起こるか
分かりません。
来世
生まれ変わっても
何が
起こるか
分かりません。
人間に
とって
再生再死する限り
その先に
何が
起こるか
分からないのです。
再生再死することの
ほんとうの
恐ろしさを
人間は
知らないで
生きているのかも
しれません。
