この世の
すべてが
一瞬一瞬
現れては
消えて
います。
人は
残像を
見て、
感じて
いるのに、
それが
実像だと
誤解して
います。
すべてが
幻（まぼろし）
であり、
陽炎（かげろう）
です。
何を
得ても
結局は
失い、
何を
為しても
結局は
消えて
行きます。
だから、
人生、
”ガンバル（頑張る）”
ものなど
何ひとつ
ありません。
それが
心底
理解すれば、
すぐにでも
苦しみは
消え、
自由に
なれる
のです。
影は
その人から
離れる
ことが
ないように、
大きくても
小さくても
人が
なした
善の
行い、
悪の
行いの
結果は
決して
その人から
離れる
ことは
ありません。
地上の
どこに
逃げても
その人に
善には
楽の結果、
悪には
苦の結果が
ついて
回ります。
たとえ
今世に
受けなくても、
生まれ変わった
次の世で
受けなければ
なりません。
世間では
人生の
競争に
負けて
落ちぶれて
しまった人に
「落伍者」
という
レッテルを
貼ります。
でも、
ほんとうの
「落伍者」
とは
せっかく
人間として
生まれても
真理を
知らず、
真理を
実践しようと
しない
人
です。
そのために
自分中心の
生き方を
して、
ほんとうの
幸福を
得られない
人が
「落伍者」
です。
ブッダが
「解脱する人は
少ない」
と言い、
キリストが
「天国に入る人は
少ない」
と言って
います。
そんな
意味において
地上の
ほとんどの
人々が
「落伍者」
かも
知れません。
「可愛さ
あまって
憎さ
百倍」
という
言葉が
あります。
家族や
友人に
対する
愛情が
時と
場合に
よっては
憎しみに
変わる
様を
表して
います。
愛も
憎しみも
その
根っこは
一つで
人への
執着
です。
愛する
ことに
エゴが
入ると
憎しみに
なって
しまう
のです。
そこには
激しい
苦しみしか
ありません。
現れた
ものは
消えて
いく。
生じた
ものは
滅して
いく。
これが
「大自然の法則」
です。
それを
理解できない、
理解しようと
しない
から、
人間は
自分の
肉体に
執着し、
老いや
病や
死を
苦しむ
のです。
すべては
大自然の法則
による
大自然の
もの
です。
肉体に
執着が
なくなれば
老いや
病や
死の
苦しみ、
ありと
あらゆる
苦しみが
消滅
する
のです。
あなたが
前世に
善行を
積んで、
今世
その結果
として、
人類に
対して
偉大な
業績を
残すことが
できた
とします。
それでも
あなたは
苦しみの
輪廻から
解放される
ことは
ありません。
輪廻する
限りは
地獄や
餓鬼や
畜生の
世界を
経験しなければ
ならない
のです。
ほんとうに
輪廻から
脱出する
ためには
”私心”
すなわち
エゴを
捨てなければ
なりません。
世間は
「業績ありやいなや」
を
見ますが、
"神・仏"
すなわち
本当の
あなたは
「私心ありやいなや」
を
見ている
のです。
あなたの
心が
業力（ごうりき）
として
あなたを
無数の
前世から
今世へ、
そして
今世から
無数の
来世へ
輪廻
させて
います。
その
業力
によって
あなたの
今世の
苦しみ
悩みが
生じて
くる
のです。
でも
業力は
同時に
仏力に
転換される
可能性を
秘めて
います。
仏に
成る
可能性、
すなわち、
”仏性”
です。
その
仏力を
発揮して
苦しみの
輪廻から
自他ともに
解放され
自由と
至福を
実現できる
のです。
どんな
分野に
おいても
だれでも、
絶対に
向上する
道が
あります。
それは
毎日
休まず
続ける
こと
です。
人間が
神や
仏に
近づけない
のは、
能力や
素質が
無い
というのでは
ありません。
神や
仏に
近づく
努力を
怠ける
ことが
唯一の
理由
なのです。
怠けは
最大の
成長阻害要因
です。
世界も
社会も
人生も
すべて
客観的な
実体
では
ありません。
あなたの
心の
経験
そのものが
世界であり
社会であり
人生です。
つまり、
すべては
主観的で
あなたの
心の
現れ
であり、
あなたの
心が
作りだして
いる
のです。
幸福も
不幸も
天国も
地獄も
調和も
不調和も
すべて
あなたの
心の中に
あります。
それが
すべての
世界、
社会、
人生の
実相
です。
あなたの
心と
体を
通して
世界を
見ている
あなたは
言わば
”仮のあなた”
です。
変化して
止まない
あなたの
心と
体そのものが
あなたの
世界
であり
あなたの
人生
です。
そして
その
自分の
心と
体を
見ている
あなたが
”真のあなた”
なのです。
”仮のあなた”は
生老病死を
経験し
輪廻を
繰り返します。
でも
”真のあなた”
は
生老病死も
なく
輪廻も
しない
あなた
です。
”真のあなた”
は
完全なる
自由と
至福を
楽しんで
いるのです。
