今年1月半ば頃、胃の具合がどうもおかしい… みぞおち辺りが痛むし食後にムカムカするし。
元々、胃の不調自体はよくある方で、時々胃痛などを起こしておりました。
でも今回は何か変... 普通は常備してある胃薬を飲めば2~3日で良くなるのに1ヶ月してもよくならず、痛みが横っ腹にまで拡大してきていました。
もしかして胃に転移したかな? 2~3日の不調でもそんな疑念が頭を過るのにあまりの不調期間に不安は募るばかり。
ストレスによる胃潰瘍か痛みの部位からして十二指腸潰瘍かも。最悪メラノーマの転移だってあり得る。忙しかったこともあり重い腰をあげて市立病院に行った時には、既に3月になろうとしていました。
血液検査の腫瘍マーカーの値からすれば悪性のものは無さそうとのことだったのですが、不調ならこの機会に胃カメラでよく検査した方が良いのではと医師に勧められ翌週に胃カメラをすることに。
中高年にはかなりの確率でピロリ菌がいるというし、もしピロリ菌がいたら除菌してもらえば胃がんのリスクも減るので胃カメラには抵抗感があったのですが良い機会と捉え受けてみることにしたのでした。
話が逸れますが、昔は離乳食なんて便利なものは売ってなくて、大人が食べるものを柔らかく煮たり潰したりして赤ん坊に食べさせていたんですよ。下手したら親や婆ちゃん辺りがわざわざ咀嚼して柔らかくしたせんべいなんか与えたりしてたわけです。当然抵抗力のない赤ん坊ですからピロリ菌が見事に移ってしまいます。なので40代~にはピロリ菌の保菌者が多いというのは頷ける話です。僕もきっと誰かに咀嚼したせんべいを食べさせられてるハズ。
初めての胃カメラは大変でした。自分の前の順番の人がカメラ挿入されると「ゲーゲー、オエーオエー」始まりまして。「空気を入れるから我慢してねー 入れますよー」「グウェーーー」「何してんだよー!バカヤロー!」みたいな会話が聞こえてきてたもんだから、こっちも緊張がMAX!
自分の番になり胃カメラを飲み込むのですが、直径10mm以上もありそうな管が喉を通るのは流石に苦しくて…自分の胃の中の様子が映っているモニターを確認することもできたんですが全くそんな余裕はなく、固く目を瞑ってひたすら検査が終わるのを祈るのみでした。
二週間後結果を聞きに行くと、多少の食道の荒れはあるものの胃はとてもきれいでピロリ菌もいないとのこと。胃の違和感や痛みの原因になりそうな所見は見つかりませんでした。
ところが胃の入り口付近に胃粘膜下腫瘍なる腫瘍ができていることが発覚。要は胃の内側の粘膜ではなくてその裏っ側に10mmくらいの出来物があるというのです。良性の場合が殆どだけれども悪性でないとは言い切れないらしく胃カメラでの定期的な検査で経過観察するか、心配ならがんセンター等の設備の整った大きな病院を紹介するのでそこで切除してしまうのもアリだと説明されました。
良性の可能性が高いけれど一応CTを撮って腫瘍の表情を見てみるにることになり後日CTを撮ったのですが腫瘍が全く映らないという結果に…
粘膜下腫瘍なんてよくありがちな腫瘍なんだろうし、CTにも映らないくらい小さいなら年に1回胃カメラして経過観察していけばいいやと気持ちは固まっていたのですが、先生にこの腫瘍が見つかる頻度を訪ねると年に数例しかないと聞かされ直近の例では柏のがんセンターで手術した人がいたって言うじゃないですか…
もう面倒だから僕にも柏のがんセンター紹介してください!という流れになり放射線科でCD-Rを焼いてもらって消化器科で紹介状に同封してもらおうと戻ってきたら、「築地に通ってましたよね?築地の方がいいですかね?」
最初からメラノーマで築地に通っている旨話してあるのに柏を紹介したのは築地のがんセンターにはルートがないんだと勝手に理解していたのですが、結果どこでも紹介してくれるんだそう。メラノーマの時もここで築地に紹介してくれたんだしそりゃそうだよね。
皮膚科に通っていてもがんセンターでは他の科で診てもらう時は新患扱いで、予約を取って診察券を通せば他の科を受診できるというわけではないようで、新患受付で住所やら緊急連絡先やら既に登録されている情報を始めから記入させられました。がんセンターに通われている方はご存知かもしれませんが新患患者は生活習慣やら現在の心理状態等の結構な量のアンケートも記入させられます。流石にまたあのアンケートを書くことはありませんでしたがそこそこの時間を要しました。
内視鏡科での問診後、2週間後の超音波内視鏡での検査を予約してその日はお終い。翌週は皮膚科でフェロンだったので3週連続の築地通いとなりました。でも大変ってことはなくって築地通いは良い気分転換になるので逆に楽しみなくらいです。
市立病院で胃カメラした時には鎮静剤なしで検査したのですが、超音波内視鏡は少し太いのでモレナク鎮静剤のオマケ付きらしく、鎮静剤を注射して検査してもらいました。研修生なのか3人程見学者がいて検査の流れや内視鏡の操作方法を熱心に聞いていました。鎮静剤の威力からか太い内視鏡でも苦しさは全くなし。40分程度リカバリー室で休んで検査は終わりになりました。
結果は予想通り悪性の所見はなしで、大きさも6mm程度でした。平滑筋がなんらかの原因で大きくなった平滑筋腫というもので急激に大きくなったり50mmを超えるようにならない限りは年に1回程度の胃カメラで経過観察でよいということになりました。当然ながらがんではなかったのでがんセンターでは経過はみてもらえず市立病院に差し戻しです。
平滑筋肉腫なら悪性、平滑筋腫なら良性で一文字違いでも大違い。ただでさえメラノーマの転移が怖くて定期検査の度にビビッているのだから、今回は検査して良かったです。年初の胃の違和感がなければ胃カメラすることもなく無駄に心配することもなかったのですが胃カメラアレルギーもすっかりなくなったことだし良しとします。
結局2か月にも及ぶ胃の違和感は何だったのかは判らずじまい…
暴飲暴食に気を付けないと大事になるぞ!というサインかもしれませんね。
来週はいよいよメラノーマの治療開始から丸5年経過後に受けた定期検査の結果がでます。
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