鉄腕アチョ

先天性心疾患の長男(2003年4月7日生)の闘病と成長日記

お墓参り

2005年11月27日 22時43分10秒 | 子供
2004年のお盆の時期に、私の実家の父方の先祖代々のお墓にお墓参りしに行きました。

場所は、東京都台東区の山手線日暮里駅の近くにある谷中霊園です。

東京のド真ん中なのにウッソウとした林の中で、かなり広い敷地内に多くのお墓があります。
ちょっと東京都内とは思えないような、自然の残ってる静かな場所です。



この霊園はなんでも徳川家最後の将軍慶喜とか横山大鑑とか渋沢栄一とかのお墓があるそうです。もっとも私はいつも自分とこのお墓しか行かないので、どこにあるかも知りませんが・・・

私が大学生くらいの頃に、東京に住んでる親戚の兄ちゃんたちと夜中にここに来て、ちょっとした肝試しみたいなのをやってました。
その兄ちゃんたちは父方の親戚なので、ここのお墓には共通のご先祖様たちが眠っています。
霊園の入り口からお供え物をもって我が家のお墓まで持っていって戻ってくる。
墓地は照明など何もないので、月明かりしか道を照らすものはない、というほとんど真っ暗な状況になります。
夜の8時くらいだったと記憶してますが、それでも何にも見えなくてものすごくビビリまくってました。もう怖くて怖くて行きも帰りも猛ダッシュで駆け抜けましたね・・・

そんな夜には怖い場所ですが、昼間に行くとほんとにのどかで、都会の喧騒から離れた場所、という言葉がピッタリです。

春先には沿道に桜並木が満開になるので、花見客もけっこうくるそうです。墓地の脇で花見宴会、というのはいかがなもんか?とは思いますが・・・


話を戻して、その日はアチョ・カミさん・私と私の父・母・妹の計6人でお墓参りしました。
お盆なので夏真っ盛りで、とにかくメチャクチャ暑い!!!

前回書いたように、アチョは非常に汗っかき&暑がりなので大丈夫かな?と心配しましたが、見慣れない普段と違うところにお出かけということでとても機嫌がよくて、体調のほうも痰の出る回数もそんなに多くないし悪くない状態に見受けられました。汗はかいてましたけど。


このお墓には我が家のご先祖様が眠っていますが、私が生前の在りし姿を知っている方は2人くらいしかいません。その内の一人が私の父のお母さん、つまり私のおばあちゃんです。

おばあちゃんは私が中学生の頃に亡くなりましたが、小さいころには相当かわいがってもらってました。
私の父の一つ上のお兄さんのところに同居していたので会えるのは一年の中でも盆とか正月とかほんの数回でしたが、会うたびに色々オモチャを買ってもらったり遊んでもらったり、子供心に会うのが楽しみで楽しみでしょうがなかったです。

そのおばあちゃんも、ガンにかかって亡くなってしまいました。

そのおばあちゃんに、アチョを始めて見せてあげることができました。
曾孫です。

その日はお線香あげてお祈りをするときに、かなり長いことおばあちゃんにお願いというかおねだりをしました。

アチョの病気が治るように力を貸してください、と。

困ったときの神頼み、などといいますが、その気持ちはすごくよくわかります。
普段は信心など持ち合わせていないこの私でも、アチョの病状のことではあまりに絶望的な見通ししか聞かされていないので、何かに祈りたくなる気持ちが自然に湧き上がってきます。
ご先祖様たちにもぜひ見守ってほしい、という感情が、ここにアチョを連れてこようという考えにつながったのでしょう。
ホント、藁にもすがるような思いです。


その後、父のお兄さんの家(豊島区なのでわりと近い)に行き、親戚一同にアチョを初お披露目しました。
あらかじめお墓参りのあとに寄るといってあったので、大勢集まってくれてました。

ただ、アチョは人見知りが強いころだったので、親戚が近づくたびに泣きまくってましたが。

その家には先ほどのおばあちゃんの位牌があるので、そちらにもアチョのご挨拶をしてこれで完璧。お墓参り完全達成です。

携帯酸素が6時間くらいしか持たない関係で早々に引き上げましたが、家に着いたころには私もカミさんももうグッタリ。密度の濃い一日でありました・・・・


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