ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

終わりなき協奏曲

2005-11-13 16:14:36 | 音楽・コンサート・バレエ・オペラ
土曜日。夜7時、トヴェルスカヤ通りマヤコフスカヤ広場。
今日はここチャイコフスキー記念コンサートホールに音楽を聴きに来た。
'02年3月にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴きに来て以来、
約2年半ぶりの来場。
その時は前から3列目という破格の席だったため、実はホール内の様子が分からない。
初めて後ろの方(場所は1-йアンフィテアトルという250ルーブルの席)から眺めたら、
改めてコンセルバトーリヤにも劣らぬ素晴らしいホールだということを実感した。

この日の演目は「若き天才達」
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番、ソリスト=ロジオン・ペトロフ
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、ソリスト=エフゲニー・ミハイロフ
指揮アレクサンドル・スルツキー、ロシア国立アカデミー交響楽団の演奏。

はっきり言って、モーツァルトのこの曲には全く関心が無かった。
やはりこのレパートリーなら皆の注目はラフマニノフでしょう。
実際、演奏は素晴らしかった。3番を生で聴くのは3回目だが、
今回の演奏は中でも際立って素晴らしかったように思う。
第3楽章の冒頭部分、第2楽章のラストで盛り上がりそのままカデンツァへ。
恐ろしいまでの音の洪水に溺れそう。バックの演奏も金管が力強く良い。
当然弦楽隊も主旋律部分で情熱的に弾いて盛り上げてくれる。
最後の盛り上がり部分まで一度も気の抜けることなく聴かせてくれた。
まさしく突き抜けた。
この日は同じ寮の留学生仲間が数多く行っており(出所は全部俺です)、
その中の1人M嬢は、感動に打ち震えてソリスト・ミハイロフのファンになっていた。
5年前、ペテルブルクで始めてこの曲を聴いた俺と同じ現象だ。
予備知識が無くても(むしろ無い方が)、この協奏曲は衝撃を与えてくれる。
この日は本当に行って良かった。250ルーブルが1,000ルーブルでも安いくらいだ。
こんなことがあるからコンサート通いはやめられない。

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1 コメント

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本場。 (れふこ)
2005-11-16 20:33:01
本家本元は違います。



「ロシア物」は特にそう思います。

「息が長い」と言うか、友人談では

「弦が長いらしい」。



「想い」が込められている。

「自国の作曲家」を誇りに思っている。



私が今、一番足りないものかも・・・。
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