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ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

さらば、トビリシ

2006-06-01 04:57:42 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その⑦

最終日6日目、早めに(といっても10時くらい)
ホテルをチェックアウトして、中心街へ向かう。

ルスタヴェリ大通り沿いにある国立美術館&博物館へ。まずは美術館から。
1階はペルシア織や敷物、日本の陶磁器などが展示してあった。
外国人(英語でした)を案内しているガイドが家康とか江戸幕府って説明してた。
2階は絵画。ここにはピロスマニという有名な画家の絵があるらしい。
余り大きな美術館ではなかったが、ピロスマニは2つの展示室に渡って
最も大きなスペースを割かれて展示されていた。
日本でも結構有名らしいが、面白い絵だなと思ったくらいで素晴らしさは分からなかった。
最近、絵画を見ても昔ほど心が動かなくなった気がする。年だろうか・・・?
その代わりコンサートは昔よりも好きになってるけど。

博物館は残念ながら改修中で大部分が見れなかったが、地下の宝物館はすごかった。
グルジア中西部の川沿いの町(何川か知らない)バニで、
03年~04年にかけて発掘された金の細工物の数々。
黄金の採れる地域の例に漏れず、古代から文化が発達した場所だったようで、
紀元前20世紀~数百年前までの驚くべき精密細工が並んでいた。
こういう歴史の遺産を見ると毎回思うが、昔の人はいかにして粗末な道具で、
これほど素晴らしい宝物を作ることが出来たんだろうか?まさにオーパーツだ。
部屋を監視しているおばちゃんは東洋人の来訪者を見るとえらく喜んで、
ロシア語でとっても熱心に説明してくれた。
そういえば別の部屋でも、グルジア人の小学生くらいの子が一緒に写真をと頼んできた。
知らない人に一緒に写真撮ってくださいなんて言われたのは初めてだよ・・・。

3時少し前、ホテルに預けていた荷物を引き上げ、タクシーで空港へ向かう。
早く着き過ぎて2時間も時間をもてあましてしまった。
その後は無事にモスクワにたどり着き、税関を抜けたのは10時頃。
12時過ぎ、久しぶりと感じる寮のわが部屋へ。疲れた。充実した旅でした。

運命の前日

2006-05-31 23:45:58 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その⑥

5日目、前日の飲みにやられ、この日も外出は11時過ぎ。
午前中はテレビでモスクワ・赤の広場のパレードの様子を見ながらまったりしてた。
まずは1日目夜にも行ったレストランで昼飯。
「また来る」と約束してあったし、ここが一番安いから。
昼から豪華にサラダ&シャシリク。スープがなかったのが残念。
I氏は卵入りハチャプリを頼んだ。でかっ!!思わず声が出るほどでかすぎ。
でかけりゃいいってもんじゃないことを肝に銘じておいて下さーい。

昼飯後は国立美術館&博物館めぐり。と思ったが!
なんと5月9日のこの日は戦勝記念日で休み!ロシアだけでなくグルジアもなんですな。
仕方ないので諦めて街の北西にあるケーブルカー&山の上の湖へ。
バスで行こうとしたがいくら待ってもバスが来ないので歩いていくことにした。
約1時間、4キロ位歩いたところでようやくケーブルカー発見。
やっぱりバスを待てばよかった。。。
ケーブルカーは小さく、10人くらいが立って乗り込む。疲れてたから座りたかった。
上に登ると素晴らしい見晴らしで、湖にはボートを漕ぐ家族連れが沢山。
当然俺たちも男2人で乗ってきた。渋るI氏を無理矢理説得して。
だが気持ちよく乗っていたところ、20分ほどして雨が降り出した。
トビリシでは昼過ぎまでとても良い天気だったのが、3時~4時頃になると急に降り出す。
そして5時頃になるとまた晴れる。3日間全てそんな感じだった。
名付けてWeather Town。。。
再びケーブルカーに乗って山を降りると、下には公園が。
戦勝記念日の休日なので、家族連れでとても賑わっていた。
小さな遊園地があったので、連日でちょっとした絶叫マシンに乗ってみた。

トビリシで過ごす最後の夜は、民族歌謡のコンサート。
フィラルモーニアと呼ばれる、町の中心から少し北にあるコンサートホールへ6時半に到着。
歌は全てグルジア語で何を言っているかさっぱりわからない。
皆良く通る声をしていたが、さすがに歌だけで2時間だとちょっと飽きた。
民族音楽とバレエのコンサートが良かったが、それは日が合わなかったので残念。

コンサートが終わると10時少し前、レストランはほとんど閉まってしまっているので、
最後の晩餐は唯一遅くまでやっているニカラ(2日目夜のレストラン)へ。
スープ・オーストゥリ(ビーフシチューの肉ばっかり見たいな感じ)、サラダ、
シャシリク(豚と羊)を食べて満足。I氏も俺も、店員に言われないと
豚肉と羊肉の区別がつかなかったのが情けない・・・

翌日は空港へ3時出発。ホテルへ戻って帰りのための荷造りをする。
出発まで少し時間があるから、昼は見れなかった美術館&博物館へ行くことにした。
こうしてグルジアでの最後の夜は更けていく。

酒に生き…酒に斃れ

2006-05-30 23:12:31 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その⑤

4日目、前日の疲れで11時にホテル出発。
まず昼飯に向かったのは、レセリゼ通りから1本東に入った、
恐らくトビリシで最も美しい通りにあるカフェ。
初日のレストランを教えてくれたおばちゃんが、
もうひとつ良いレストランがあると教えてくれていた場所。

洒落た店内と、洒落たメニュー。
玉ねぎのスープとシャシリクと自家製レモネードを頼んでみた。
スープもシャシリクも勿論美味かったのだが、レモネード!美味すぎ!
余りに美味くて、この後トビリシでは毎回レモネードを飲み続けた。
ただ他店のレモネードは瓶入りの市販品で、ここの店に敵うものは無かった。
ちなみにI氏は前日の疲れから下痢に陥ったようで、デザートのみ。
俺もエジプトでやっちまったが、旅先で腹を壊すと口惜しいことこの上ないよね。

昼飯の後は、憲法広場にある動物園へ。
馬や鹿や像やコンドルや孔雀や・・・動物園に行ったのなんて何年ぶりだろうか?
この動物園と併設されている遊園地は、小さいが安い!
バイキング等ちょっとした絶叫マシンが約35円で乗れる。
観覧車に乗ったのもかなり久しぶり。
隣のゴンドラに乗ったグルジア人の女の子が手を振ってきたので写真を1枚(写真)。
I氏は興味ない様子で残念ながら声を掛けれず。無念。

その後2日目にも行った駅前の市場へ土産物を探しに行った。
2時間近く回っていただろうか。改めて物凄い広さの市場だと感じた。
土産にグルジア紅茶やコーヒーや国旗のバンダナなど微妙なものを買う。
I氏は角の杯(2本セット燭台付き)を買っていた。ちょっとしたアンティークだ。
是非それでブランデーやウォッカを飲んでいただきたい。 

晩飯前に土産のワイン&チャチャを買おうと思い、レセリゼどおりの脇にあるワイン屋へ。
ここはワインセラーが軒を連ねる綺麗な通りで、店の外にはテラスも設けてある。
現地の人たちかは知らないが、夕暮れにワインを傾けてお喋りしている姿はのどかで良い。
そんなのどかな光景の中、ワインを買った日本人2人に
酔っ払ったグルジア人の兵(つわもの)が襲い掛かってきた。
ロシア語と英語でマシンガントーク。隣の店に連れ込まれ、チャチャを振舞われる。
チャチャとはウォッカより強いグルジアの地酒。ウォッカは40℃が一般的だが、
チャチャはそれより高く、この日空けたのは61℃と50℃×2本の計3本。
店の店主とその酔っ払いと、俺たち2人でグルジアvs日本のチャチャ対決。
なすがままに飲まされ、かなりフラフラになった。戦力になれなくてすまん、I氏よ。

2時間は経っただろうか?10時過ぎ、ようやくその酔っ払いをタクシーで家に帰し、
店の店主と別れを告げてホテルへの帰路に着く。
ベッドまでの距離残り約500mとなったところで、新たな敵出現。
今度は20代後半のグルジア人の若者4人。明らかにこっちが酔っ払いと見て、
一緒に飲もうぜと声を掛けてきた。ダブルヘッダーかよ!
近くの酒屋でビールを買い、道端のベンチに腰掛け今夜2度目の酒盛り。
気持ち悪くてほとんどビールを飲めなかったし、何を話したかも最早覚えてすら居ない。
ただ、えらく陽気な若者達だったことは覚えている。
良くあの状態でロシア語で会話になったもんだ・・・

日付が変わったところでようやく彼らにも別れを告げてホテルへ。
フラフラになりながらベッドに倒れこんだ。そういえば晩飯食ってなかった・・・

辺境の霊峰

2006-05-29 23:04:42 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その④

街に降り立つ前にまず向かった先は国境。
ロシアとグルジアとの陸路国境です。
電車で国境を越えたことはあっても、検問所を見るのは初めて。
これはいい!と写真をパシャパシャ撮ってたら、
国境警備員から「撮るな!」「ごめんなさい」その後しつこくもう1枚撮った。

街に戻り、朝から何も食べてなかったので、ホテルの隣にあるパン屋兼食堂で腹ごしらえ。
ケバブ(?肉を棒状に固めて焼いたもの)とハチャプリを食す。
ハチャプリはやたらと美味かった。さすがパン屋の隣の食堂。
最終的に俺たちの中でグルジア№1ハチャプリの称号を取りました。
昼飯中、運転手とワインの話になって、「飲みたいか?」
何と車のトランクに自家製ワインを持っていた、スプライトのペットボトルに入れて。
勧められるままにコップになみなみ3杯も飲んでしまった。

食堂の横にある街で一軒のホテルは綺麗だが、値段も結構高く(1人約30ドル)、
カズベギの街は1日で見て回れるため日帰りに予定変更した。
初めに2日間往復でエクスカーションのお金を払ってしまっているのでちと損だが、
ホテル代を考えれば日帰りした方が全体的に安くつくので仕方あるめぇ。

腹もふくれて、カズベギの街の最大目的地、街からさらに高い場所の、
街を見下ろせる山頂にあるツミンダ・サメバ教会に行くことに。
地元のおっちゃんが50ラリで連れてってくれるというので行くことにした。
オペルでは行けないのだそうだ。「本当かな?」と思ったが、果たして本当だった。
軍用道路以上に激しく道悪。不良馬場。ロシア車だが一応四輪駆動なのでグングン登ってく。
片側は山、反対側は崖。しかも雪道。まさに道なき道を行くなかれ。
無理してオペルで行ってたら死んでたな・・・
途中雪で道が塞がっている所まで車で行き、残りの数百mは歩き。
しまった、ワイン3杯も飲むんじゃなかった。息が切れる。

頂上の教会に着くと、果たして50ドルの価値は存分にあった。
後方には5,000m越えのカズベク山、頂上は雲に隠れて見えない程高い。
その前には模型のようなカズベギの家々。「見ろ!人がまるでゴミのようだ!」
周囲360℃を見渡せば雪を抱いた山ばかり。
プーシキンが一句詠んだというのも納得の絶景だった。(写真)

街に下りると運転手は車の中で眠っていたので、少しのどかなカズベギの街を回ることに。
街は本当に静かで、牛が道を歩いてたり、豚が6頭くらい寄り添って道端で寝ていたり。
東洋人が歩いていると、すれ違う人々にすごい好奇の目で見られるのも中々面白かった。

一通り歩いた後、運転手は目を覚まして車の中で待っていたので帰ることにした。
帰りは行きと違いだいぶ霧も晴れていたので、見えなかった景色が良く見える。
パノラマ展望台も「こんなに道の傍にあったのか」ていうくらい近かった。
勿論そこに寄って、写真をパシャパシャ撮ってきた。
余談だがこの時久しぶりに雪の上を歩いた。約1ヵ月半ぶり。モスクワの冬が懐かしい。

帰りの車の中、I氏は疲れで後ろの席で熟睡。
俺は運転手に「カズベギ」を詠った歌だ、とカセットを聴かされていた。
しつこく巻き戻すので「いい歌だね、何と歌ってるのかロシア語で教えて」と尋ねたら、
「人々は善良で、街は素晴らしく、娘達は綺麗。山は美しく、シャシリクは美味い」
シャシリクは美味い!?そんなことを詠っている歌なのかい!?
すぐ気に入ってCD買うことに。トビリシに戻ったらCD屋に連れてってくれるそうだ。

最後に、トビリシから程近くのムツヘタの街により、
世界遺産のスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂に寄って帰る。
此処は昔グルジアの首都だったところで、かつてのツァーリが多く教会内に眠っていた。

トビリシのCD屋で例のシャシリクを詠ったCD(約15ドル。ちょっと高かった)
を買って旅は終了。I氏は車酔いでフラフラで帰って速攻熟睡へ。
朝7時から夜8時まで、長い長い1日だった。

白銀の谷

2006-05-25 23:01:27 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その③

3日目、5月7日。朝7時ホテルロビーに集合。
いよいよ旅の最重要目的、グルジア軍用道路行きの日だ。
ホテルでタクシーをチャーター、当初は宿泊含め往復2日間の予定だったので、
運転手の宿泊代&昼夕食代別払いで200ラリ(1ドル=1.8ラリ)。
ちょっと高いか。まぁトビリシ期間後は同じホテルに泊まるので安心もおけるし、
街でエクスカーションを探すことが出来なかったので(探す事すらしなかったが)、
2人ともこの値段で承諾した。車はオンボロのオペル。ジグリじゃなくて良かった。

トビリシを出てすぐ、大通りの正面に見える山の上に教会が現れる。
これが「地球の歩き方」にも書いてあるジュヴァリ聖堂。
運転手(名前忘れちゃった)は信心深く、3度十字を切っていた。
上までは車で山道をくねくね登っていける。
聖堂の前で降りると、眼下にはムツヘタの街が拡がっている。
ムトゥクヴァリ川とアラグヴィ川の交差する場所が開けた街で、グルジアの旧首都らしい。
どうでもいいが、ロシア人の先生にはムトゥクヴァリ川ではなくクーラ川だと
何度も訂正された。でも本にも書いてあるしグルジア人もそう言ってたんだけどなぁ。

ジュヴァリ聖堂を過ぎてしばらくすると道は急に悪くなり、
道路の周りに見えていた家々も少なくなっていく。
しばらくして山道に入ると、来た! 羊の群れに車道を阻まれた。
I氏はこれが見たくてしょうがなかったらしい。←実は意外と動物好き
最初は軍用道路ならではの光景だと喜んで写真を撮っていたのだが、
往復計6回も会うとは思わなかった。しかも群れをやり過ごすのに時間が掛かるし。
(進行方向が逆ならいいが、同じ方向の場合は徐行して群れを掻き分けて無理矢理通る!)
さすがに4~5回目以降はもういいよってかんじだった。

続いてダムを越えるとアナヌリへ到着。ムツヘタから40~50分くらい。
此処の景色は最高で、手前の教会と奥の川が絵葉書のような風景を作り出していた。(写真)
教会に入ろうと思ったが、まだ朝早いからか(朝9時前)門が閉まっていた。残念。

アナヌリを越えてしばらく行くと、朝から霧っていた天候にたたられ視界不良に。
道路沿いにたま~に見えた集落も少なくなり始め、いよいよ本格的な登山道。
周囲の山肌に雪が見え出したが霧が深くて雪景色との境が全く分からない。
とりあえず車は標高3,000m目指してひたすら登っていることしか分からない。
しかも軍用道路の最高地点付近は数キロに渡って道が穴ぼこだらけ。
周りは雪だらけ。木も1本も生えておらず、冬の富士山に登ったらこんな景色かなって感じ。
大穴にはまらないように慎重に車を進め、物凄い時間をかけて山岳地帯を通り抜けた。
本当は最高地点に十字架峠という名で十字架の碑がたっているらしいが、
道を一歩でも外れると周囲は雪だらけでそんなものはかけらも見当たらなかった。
ついでにいうとその前にあるはずのパノラマ展望台も霧で全く見えなかった。
たぶんこの時の視界は50~100mくらいだったんじゃないかな?

最高地点を越えると緩やかな下り道が延々続き、少しづつ霧が晴れてくる様子は面白い。
出発して実に4時間強、11時も30分を周ろうかと言うときに、カズベギの街に到着。
まだまだ先だと思っていたので運転手の「カズベギに着いたぞ」の声を聞いてビックリした。

長くなったのでその④につづく

要塞対要塞

2006-05-11 23:57:36 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その②

2日目、5月6日。10時頃ホテルを出る。
前日に続いての市内散策。ただ中心部は前の日ほとんど歩いてしまったのだが。
まずはホテルの近く、「地球の歩き方・ロシア」05~06年版P335の地図を参考にすると、
左下の浴場にまず行った。といっても朝から風呂に入るわけではなく、
夜に行くための下見のためで、値段や営業時間などを聞いてさようなら。
夜中1時までやってるということだから時間は心配しなくて良さそうだ。

次に、その浴場からすぐの丘の上に見えるナリカラ要塞へ。
適当に道を聞いて坂道を登っていくと、城壁の中に教会があり、結構人が集まってた。
教会は素通りして周りの要塞城壁を探検。
景色を眺めつつどんどん登っていくと、城壁が邪魔して向こうへ行けない場所に辿り着いた。
壁の下からは向こうに見えるグルジアの母の像へ道が続いてるのだが、
その道は眼下10mくらいにあって降りれない。
残念だが写真だけ。右上の柵のあるところがその地点でござる。
要塞探検から帰る途中、ジプシー?っぽい女の子が2人、お金を頂戴と迫ってきた。
どえらい足場の悪い所で付きまとわれて、結構危なっかしい。
特に小さい娘の方は必死で追いかけてくるので落ちたら大変。ちょっと心が揺れた。

その後、地下鉄に乗って大きいと聞いていた駅前の市場へ。
入り口は普通の建物で、特に大したことはなかったが、奥に行くにつれてすごい広がり。
終いには露天になってた。どんな造りか良く分からん。
モスクワのイズマイロフスキー・パールクにも負けないくらい、活気も店数も人も多い。
しかも後で分かったことだが、観光客ズレしてなくて、値段もしっかりしてた。
モスクワは最初えらい値段吹っかけてきやがるからなー。
この日は市場はある程度見てまわったのみで終了。歩いて川を渡って西岸へ。

タマル・メペ通りとコスタヴァ通りの交差点の南側、なにやら券売所に人込みが。
近づいて行ってみると、どうやらサーカス、しかももうすぐ始まるらしい。
これは見なければ!疲れて座り込むI氏を説得して券を買う。
3時開演。ちなみに「地球の歩き方」によればモスクワとの時差1時間になるはずだが、
現地で確かめてみるとグルジアとモスクワは時差がない。
この時点で気付いていなかった俺たちは延々1時間、「遅いなぁ」と待ち続けたのです。
待ってる間、近くで売店を探して飲み物を購入。
日本人が珍しいのか、売店のおばちゃんが話しかけてきたので少しの間はなしてみると、
何とその人は関取・黒海のおばと言うではないか!?まじか?
最近父親が亡くなって、黒海がグルジアに一時帰国したのよ、と言うことも当たっている。
本当だったら勿体無いことをした。写真撮ってもらえばよかった!

さて、サーカス。かなり良かった。
前半はアクロバット中心に軟体人間やコミカルなピエロのお笑いショー、
後半は一転ストーリー性のあるイリュージョン。目の前で見るイリュージョンは凄かった!
小さな箱にお姫様が入って、悪魔が箱にたくさんの剣を突き刺す、
が!布を被せるとお姫様は無事に箱から出てる!スゲー!TVで見るより100倍スゲー!
そう、俺はマジック大好きなのだ。興奮して隣のI氏を見ると・・・
寝とる。こいつぁほんま・・・

2日目を大満足で過ごす事が出来て、最後の締めはもちろん飯&風呂!
ホテルに帰って風呂用具を持って再出発。まずは浴場の南にあるレストラン・ニカラへ。
勿論頼むものは決まっている!スープ、ヒンカリ、シャシリク!
ただ余りにも前日の夕食が重かったので、今日はハチャプリはやめてサラダにしてみた。
ここのシャシリクは旅中最高の味だった。
塩・胡椒以外に何かしらの風味がついていて、香ばしいことこの上ない!
ナイフ要らずの柔らかい肉もディ・モールト美味い。
ただしスープはこの旅中最悪の出来。I氏はモツ煮込みスープを半分以上残していた。
後で知ったがメニューにない別のスープがあったらしい。そっち頼めば良かった!

そして風呂!9月からロシアで留学生活を続けてる身としては、
足が伸ばせる風呂に入れるのは約8ヶ月ぶり!
浴室&トイレ付きの個室1時間で30ラリ(約2,000円)はちと高かったが、
肩までお湯に浸かってゆったり疲れを取ることが出来た。
硫黄のにおいがする本格的な温泉で、先生「博識のエレーナ」の話では、
昔この辺り一帯は金持ちアルメニア人の居住区だったらしい。
そのアルメニア人はバクー一帯の石油で儲けたらしい。
あれ、バクーはアゼルバイジャンじゃん?この辺りの細かいことは、聞き取れず無念。

翌日は念願のグルジア軍用道路行き。7時発の予定のため早め10時に床に就いた。

深紅の酒路(クリムゾン・ワインロード)

2006-05-11 23:39:40 | グルジア旅行記
GWのグルジア旅行について
その②

5月5日朝9時半、寮を出発。
地下鉄環状線パヴェレツカヤ駅から空港直行の特急に乗り換え、ドモジェドヴォ空港へ。
約5ヶ月前の乗り遅れ現場を記念撮影し(参照→波乱の旅立ち)、
今回こそは順調に乗り込む。時間に余裕持つって良いよね!
約2時間ちょっとのフライトは、機内食が出て寝る間もなく到着。
例によって着陸と同時に大きな拍手。
隣のI氏「Ещё раз!」(もう1回) アホか~!

空港でタクシー客引きのロシア系の綺麗なお姉ちゃんにつかまる。
街中まで20リラ(1$=1.8ラリ)。「地球の歩き方」に書いてあった相場通り。
すぐさまOKしてタクシーに乗っていくと、運ちゃん「30ラリだ」
「何でやね~ん」文句を言ったが聞く耳持たないのでしゃあなしで30払った。FACK!

ホテルは目当てのところが空いていて、しかも思ったより値段が安かった。
2人部屋で1泊70ラリ。部屋もまずまず綺麗。ラッキー。

一休みして6時半頃、市内散策と晩飯を食うために外へ。
旧市街の石畳が残るレセリゼ通り~ルスタヴェリ大通りへと続くメインストリートを歩く。
すれ違う人々に物凄い勢いで見られたが、それ以外は普通の街だった。
1国の首都と考えれば、モスクワやまして東京とは比べ物にならないが、
事前に聞かされていた話では鬼が出るか蛇が出るかってくらいの勢いだったので、
むしろ素朴で素晴らしいという印象。
周りを山に囲まれ、緑が多く、市内の真ん中を川が南北に縦断し、まるで日本みたいだ。
ある程度歩いた後、レセリゼ通りのレストランへ行くことにした。
店を閉めようとしていた絨毯屋のおばちゃんに聞くと、
綺麗なロシア語でお勧めのレストランを教えてくれた。
店の戸締りを待ってそこまで連れて行ってくれるという。なんて親切なんだ・・・!
どんなレストランかな、ワクワク・・・と思っていたら2軒隣じゃねーか!
さすがに吹いたわ。

でも食事は素晴らしかった。
スープ・ハルチョ、美味い!腹が減ってたので五臓六腑に染み渡る。
ヒンカリ(グルジア版水餃子)2人で10個、これも美味い。しかもでかい。
そしてシャシリク最高!今までこれ程豚肉が美味いと思ったことは無い位に美味かった。
ついでにハチャプリ(グルジアのパンにチーズを挟んで焼いたもの?)も
試してみようかと思い、2人で1つを頼んだところ、出てきたのは直系30cmの円。
丸々一つかよ!モスクワのグルジア料理店ではその1/6が1人分だったので、
すっかりその大きさだと思ってた。値段もこっちのが安いのに。
余りに多くて食べ切れなかったので、持ち帰りにしてもらった。
グルジアビールも飲んで、1人15ラリ(約1,000円)。すげー安い!
オマケに最後の客だったので、店を閉めるのを待ってホテルまで車で送ってくれた。
送迎付き、なんて贅沢なディナーなんだ!
もう1回必ず行くよ、と約束しておやすみなさい。
こうして1日目は順調に過ぎて行った。

出口をさがす旅

2006-05-10 23:59:59 | グルジア旅行記
無事にグルジアから帰ってきました。
5月5日~10日まで5泊6日、大過なく旅行を終えられた事に感謝。
とりあえずおおざっぱな旅程を下記に。

GWのグルジア旅行記 その①

5日;午後2時5分モスクワ・ドモジェドヴォ空港発の飛行機でグルジアへ。
   夕方、首都トビリシ着~空港からタクシーでホテルへ。
   この日は時間が無いので適当に街を散策して、適当にレストランへ。
6日;本格的に市内を散策。ナリカラ要塞に登って街を上から眺めてみると、
   すごくたくさん教会があることや、意外と綺麗な街並みに驚く。
   午後は偶然見つけたサーカスへ。素晴らしかった。ブラボー!おお・・・ブラボー!!
7日;旅のハイライト。タクシーをチャーターしてグルジア軍用道路を周る。
   3,000m級の高地を走る道路には雪が大量に残っており、
   富士山よりも高い山は霧で霞んで頂上が見えない。全てスケールが違う世界。
   途中、羊の群れに出会って通せんぼを喰らうこと往復で計6回。いやいや。
8日;昼は動物園へ。遊園地も付属してた。男2人で観覧車乗ったり・・・
   やる気の無い動物達で心を和ませた後は、でかいと噂の市場へ。
   噂通り果てしなくでかかった。しかもいつまで居ても飽きない。
   お土産を沢山買って帰る。夜、陽気なグルジア人に捕まって飲みのWヘッダー。
   夜中12時過ぎまで外で飲むのはこの国では普通なのか!?
9日;美術館、博物館に行ったら戦勝記念日で休みだったので、
   仕方なく市外北西部のロープウェイへ。山の上にある湖でゆったりボート遊覧。
   ロープウェイ乗り場の下には公園があり、またまた小さな遊園地で遊ぶ。
   夜は民族歌謡のコンサート。グルジア人は本当に声が良い。
10日;飛行機の時間まで余裕があったので美術館・博物館をはしごする。
   グルジアにも意外な芸術家が居たのはビックリ(「地球の歩き方」情報だけど)。
   更に金の産地なだけあってすごい金細工が出土していたり、発見は尽きない。
   午後5時45分飛行機発。名残惜しくもこのもてなし好きな国を去る。

写真はムトゥクヴァリ川沿いに広がるトビリシ。左手前から広がるのが旧市街。