Amadeus

クラシック音楽の紹介、評論

らららクラシック

2017-12-04 05:19:46 | 日記

 

30分バレエまるわかりチャイコフスキーの“くるみ割り人形”

クリスマスシーズンに世界各地で演じられるバレエ「くるみ割り人形」。その魅力を「夢」をキーワードに、ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の素晴らしい映像でご紹介します。バレエの動きの意味を説き明かすのは、阿佐ヶ谷姉妹。「クラシック珍道中」で、バレエダンサーの技を、体を張って徹底取材します。そして、チャイコフスキーが音楽で描いた「夢の世界」を、作曲家の池辺晋一郎が読み解きます。
チャイコフスキー

ロシアの至宝マリインスキー・バレエが描く少女の夢

バレエ「くるみ割り人形」のストーリーを、至宝ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の映像でご紹介。物語の舞台は、とある家庭のクリスマス。主人公の少女、マーシャへのプレゼントは「くるみ割り人形」。彼女は片時も人形を手放すことが出来ないほどの気に入りよう。すると夜、不思議な事に彼女の体がみるみる小さくなります。そこにネズミが襲いかかります。窮地を救ったのは、あの「くるみ割り人形」。マーシャと「くるみ割り人形」が力を合わせて、ネズミを退治します。すると「くるみ割り人形」は王子の姿に変身。マーシャと王子は、「おとぎの国」で踊り明かします。しかし、目が覚めると、それらは全て「夢」の中の出来事でした。

バレエスタジオ潜入リポート

バレエの不思議な動きの意味を解き明かすのは、阿佐ヶ谷姉妹。プロのバレエスタジオにお邪魔して、体を張ってリポートします。つま先で立つのは、不思議でかわいらしい「夢の世界の住人」を表していることや、主役の男女2人の踊りは愛する二人の天にも昇る幸福感を体現していることなど、バレエが身体で表現する「夢の世界」を、阿佐ヶ谷姉妹の体験を交えながらご紹介します。

チャイコフスキーが取り入れた当時最新の楽器

「くるみ割り人形」には一度は聞いたことがある名曲が続々と登場します。それらの音楽には、華やかさの中に切なさが漂うのが特徴です。有名なのは、「パ・ド・ドゥ」の中のヒロインの踊りのための曲。チャイコフスキーがこの曲を作るために取り入れたのは、当時最新の楽器「チェレスタ」。しかも、「減七の和音」を多用した曲を書いています。作曲家の池辺晋一郎さんはその効果を「かわいらしくて、夢見心地で、ちょっと神秘的で、不思議な感じ」を醸し出していると分析しています。つかの間でさめてしまう少女の「夢」を描くのに、このチェレスタの音色が欠かせなかったのでした。

 

演出家にとって「夢の世界」の演出はいいおもちゃ
宮本亜門(演出家)

宮本亜門(演出家)

 

チャイコフスキーの大ファン
2001年には「くるみ割り人形」をミュージカルで演出した

 

「くるみ割り人形」からパ・ド・ドゥのコーダチャイコフスキーワレリー・ゲルギエフ(指揮)   マリインスキー劇場管弦楽団(管弦楽)
ワシーリ・ワイノーネン(振付)  マリインスキー劇場バレエ団(バレエ)