Amadeus

クラシック音楽の紹介、評論

らららクラシック

2017-06-24 06:18:40 | 日記

 

埴生の宿~「日本人の心」になったクラシック~名作映画「ビルマの竪琴」のクライマックスで歌われるなど、
日本人が親しんできた「埴生の宿」。
元はイギリスの「ホーム・スウィート・ホーム」という
オペラの中の曲でした。この歌が、どのようにして
日本人の心をつかむ曲になったのか。
そこには明治時代の人々が歌に込めた思いがありました。

世界に広まったオペラの歌

「みすぼらしくともわが家に勝るものはない」と歌う「埴生の宿」は、昔から日本人の心をつかみ、歌い継がれてきました。この原曲「ホーム・スウィート・ホーム」は、実はイギリスのビショップが作曲した「クラリ」というオペラの中の1曲。宮殿暮らしをすることになったヒロインのクラリが、貧しくとも満ち足りていた故郷の家を懐かしむという内容です。1823年にオペラが上演されるとこの歌はたちまち大ヒット。「わが家」を歌うこの歌は、多くの人が家を持つようになった開拓時代のアメリカで特に人々に浸透し、広く歌われることになったのです。