現在日本を嫌っている国の地図です。
世界各国における日本産食品輸入禁止措置地図
ホワイトフードさんが作ったこの地図によると、赤・オレンジ色がついた国々に嫌われています。もちろん嫌っているのは日本人や国そのものではなく、日本産の食品。赤色は日本食品輸入停止項目がある国。オレンジ色は日本食品に放射能検査を義務付けている国。
そしてその品目詳細は
諸外国地域の規制措置(平成28年6月30日現在)
日本人が思っている以上に世界の人は日本産の食品にピリピリしてるようです。それを知らず、食べて応援、風評被害はよくないとタッグをくんでる日本人は井の中の蛙なのでしょうか。
以前、韓国が放射能汚染の危険があるからと日本食品への厳しい輸入禁止措置をとったとき、日本政府はプリプリしていました。が、これを見る限り中国やアメリカも負けず劣らず厳しいです。なんでそっちにはもんく言わないで、韓国ばっかりにケチつけるんでしょうか。(台湾もあったっけ)日本は自分より強そうな国には何も言わず、その逆と見たらいろいろ注文つけるのでしょうか。はっきし言って度量がせまいです。
農家の人はTPPで農産物輸出拡大なんて甘い言葉に騙されないほうがいいと思います。リスクをとってうまいもの食べるよりまずくても安全なものを選ぶのが世界の(カネもってる)人の常識です。いっくらおいしい米作っても、放射能が検出されたら「風評被害」どころではありません。輸入をストップされます。そこで食べて応援なんて言ったら、こいつバカかと思われます。
マスコミは世界で日本食が注目されていると持ち上げたり、来日して日本の料理を堪能する外国人観光客のことばかり取りあげますが、現実はこんなんです。ときどき農林水産省のホームページを覗いたほうがよさそうです。
狭い日本で3基メルトダウンの原発事故が起こった。その結果日本国中放射能まみれ。ふつう人はそうイメージします。で、実際そうなってると思います。日本人は放射性物質の恐ろしさへの認識が甘すぎです。原爆被害と重ねて今回の事故被害を捉えている人が多いからでしょうか。一発で強力な放射能を放出する原爆とじわじわ放射能を垂れ流す原発事故とは被害の出方が違います。前者は爆風、熱線、中性子線で投下直後に多くの犠牲者を生み出しましたが、原発事故は環境中に放出された放射性物質の内部被ばくによってじわじわ犠牲者が出ます。チェルノブイリがそうだったように。
公式発表では福島原発事故で放出された放射性物質は、放射性セシウムに換算すると広島原発の168.5倍。これが推定される最低限の値でも驚くべき高い数値で、日本の食品大丈夫でーす、とあっけらかんと言って知人に勧めるのは無責任な値です。これから日本で何が起こるのか。私は実験動物じゃねーぞ!と、ときどき怒れてくるのですが、世界中の人々は興味津々で私たちの健康状態とお粗末な政治を見ているのかもしれません。