谷相から高知の街中へ出て、はりまや橋でマダムと合流。ほったらかしにしていたマダムは、高知展の期間中に、アルピーノ村で高知の食材を使った料理を食べてもらおうと、市場や街中で食材を探していたのでした。
いの町紙の博物館へ寄ってから「花と器SUMI」さんへ。お店では、関川庸子さんと お母さん、スタッフの方、そしてツバメちゃんがお出迎えしてくれました。
お店が終わるまで、夜に泊めていただく 関川さんのゲストハウスで 少しゆっくりさせてもらいました。やさしい空気の流れるゲストハウス。子供たちも その空気に包まれて、気持ち良かったみたいで、とってもイイ顔をしています。
陽が落ちて、庸子さんが迎えに来ました。旦那さんの ひできさんも一緒です。ひろめ市場の中を見学し、アーケードを通り抜け、路面電車の線路を跨いで庸子さんおすすめの「咲くら」へ。
うつぼの唐揚げや、カツオの塩たたき、締めの おそばも美味しかったです。「咲くら」さん、ごちそうさまでした。
翌朝、庸子さんから「一歩くん家、行こうか」と声がかかりました。「行きます。他の予定はまたの機会にして、一歩さんの家に行きたいです」ということで、車2台で旧鏡村の山道をグングン登って行きます。最後の別れ道で・・・・ はい。間違えました。とんでもない凸凹道の先には、何も無く、ただ車の切り返し場があっただけでした。久しぶりに緊張しながら運転しました。
何とかたどり着いた一歩さんの住まい。ご自身の手作りです。
住まいの向かいには、炭焼き窯。さっそく見せてもらいます。
中まで入った子供。中の様子はこんな感じです。
窯の上に登り、煙突の穴や、その穴の塞ぎ方など詳しく教えてもらいました。
焼き上がった竹炭
前は、普通の木炭を作っていたそうですが、近年、高知の山は 竹がとーっても増えて、困っている方が多いそうで、最近は竹炭を作っているそうです。今回の高知展には、竹炭はもちろんですが、同じ窯で竹をいぶしてから削り、作る「竹のカトラリー」を見せてくれます。
お住まいの中で「竹のカトラリー」を見せてもらいました。まずは「おたま」
柄の部分は、持ちやすいように角竹を使い、すくう所は 節の部分を利用して作られています。いぶしてあるから丈夫なんだそうです。
お箸やスプーンも、とっても綺麗。
やさしさに溢れ、口当たりも気持ちよさそう。実際に使い込んだモノが台所にありました。
「風」の字が入っているのは、息子さん専用。
玄関に張ってあった息子さんからのお手紙には、「おしごとしているパパ だいすき」って書いてありました。会いたかったけど、残念ながら、お母さんと街までお買い物に出てしまったそうです。またの機会に絶対に会いたいです。
仕事場の机の上には、作りかけのお箸と、おたまの柄。
突然の訪問に気持ち良く接してくれた 一歩さん。質問1つ1つにも、丁寧に答えてくれて、ありがとうございます。
沢山のモノがある贅沢とは違う、この高知の山の 少し拓けた場所にある、一歩さん家族の人としての豊かな暮らし。その暮らしの中から生まれた 炭やカトラリー。さいたまの人たちの暮らしの中にしっかりと存在してもらえるように頑張ります。
8月27日(金)お待ちしています。
あの一歩さんの笑顔が、あるぴいの銀花ギャラリーでも見れる事を、うれしく思います。
皆さんも会いに来て下さい。
帰り道、車の窓から ふと道路脇を見ると沢ガニがいっぱい。
冷たい水に手を入れ、そっと捕まえると
そこには、高知の山の新しい命がありました。
これにて、今回の高知県での出会いは終了です。
次回は岡山編。おたのしみに!