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ようやく念願かなって予約が取れた里山民宿 新屋。
1泊1組の宿泊に限定しているので宿泊者は気兼ねなく泊まれるが、なかなか予約を入れることが難しい。
正直、他人には教えたくないお宿の一つである。
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到着するとご夫婦が出迎えてくれた。
家のそばに畑とか鳥小屋がある。
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土間。
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縁側。
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とにかく静か。こんなに静かな場所は久しぶりだ。
目を開けていながら心を休めるお部屋。
外からは風と鳥の音、台所からは調理の音が聞こえてくる。
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夕食の準備ができたようだ。
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囲炉裏の上にはあまごが干されている。
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食前酒の自家製梅酒と前菜。
梅酒、味が濃い。これだけでもう満足してしまいそうだ。
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〔前菜6種〕
山菜(ワラビのおろしたもの)
焼きそらまめ
自家製豆腐(味噌トッピング)
れんこんをすったもの
たまり醤油で漬け込んだ自家製卵の黄身
山椒の葉をトッピングした新ジャガイモの白味噌和え(お皿の代わりの柿の葉)
この段階でノックアウト状態。でもこれはほんの序章に過ぎなかった。
特にジャガイモが美味しかった。当然自家製。
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岡山の地酒をいただく。
古酒は普段あまり飲まないのだけど、とてもフルーティな味がした。
やはり西のお酒は新潟とか東のお酒とは味が違う。
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備前焼。
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2時間も前からじっくりと囲炉裏で焼かれていたあまご。
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アマゴの塩焼き・味噌田楽
日本酒のペースを上げるに十分なポテンシャル。
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アマゴの握り寿司
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あんかけ胡麻豆腐
このように上品なものを食べてしまうのがもったいない。
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アマゴの刺身
山に来て生寿司とか刺身とかを食べれるとは思わなかった。
川魚であるアマゴは近所から仕入れているとのことで、食べられる直前まで生きていたほど新鮮。
何気にたまねぎがシャキシャキして新鮮で美味しかった。
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鴨の焼き煮込み
バターを使った洋風な感じの一品。
有機農法万歳。
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地鶏が登場してきた。
いよいよメインディッシュに取り掛かる。
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地鶏の焼き鳥。塩のみでいただく。
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シンプルにして最高の味わいとなる。
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地鶏のすき焼き
地鶏の肉団子と自家製の野菜に地元の調味料が囲炉裏の上でハーモニーを奏でる。
棚田で取れた自家製米のごはんを堪能した後に、今度はがばっと上にかけていただく。
「食らいマックス」を迎えた瞬間。
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デザート きな粉のババロア
完全に和の食材であるきなことつぶあんが洋のデザートになった。
食べてしまえばあっと言う間なんだけど、今回の夕食は相当手が掛かっている。
こんな幸せな気分にしてくれたご夫婦に大きな感謝をしつつごちそうさまである。
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朝、散歩する。野良猫が真ん丸だ。
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ここら辺の家は茅葺屋根だそうで、金属でカバーしている家が多かった。
冬は70cmくらいは雪が積もるそうだ。雪国仕様だね。
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玄関。畑から野菜を取ってくるのでこの流しが便利。
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美作のケーブルテレビ「みまちゃんネル」
ここまで徹底した地域密着情報のツールがあると便利だ。
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朝ごはんの準備ができたようだ。
夜、干されていたあまごが無くなっている。
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充実のあさごはん。
毎日こんなふうなものを食べて生きていけたら長生きできそうな気がする。
卵料理に感激する。
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あまごの一夜干し。
焼くと甘くなるのが不思議だ。
春なら山菜、秋なら葡萄や桃などのフルーツを育てているのでその季節でメニューが変わるとのこと。
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朝食後、里山民宿 新屋を後にする。
ご夫婦にはお世話になった。感謝そして感激の体験をさせてもらった。
いつの季節に行っても楽しめる、そんな素晴らしい空気感を持った古民家であった。
(この旅、まだまだ続く)