不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Grandi cambiamenti da aspettare

2020-01-24 12:30:29 | 日記

最近身の回りでいろいろな変化があって、
それは自分で引き起こしたものだったり、
どこかからもたらされたものだったり
様々ではあるけれど、大きな変化もあって。

なんとなく心と体が落ち着かない日々が一か月ほど続いていて
久しぶりに昨夜夢を見た。
というか見た夢をちゃんと朝まで覚えていた。

100万円をリュックに入れて
何かを買いに行く旅に出かけた私。
(何を買うつもりだったのかを思い出せないが)
古びた木造の宿で寝て起きたら
なぜか部屋の真ん中にマグマの穴がぽっかり空いていて
よせばいいのに、不用意にのぞき込んだら
100万円をマグマの中に落としちゃって
さぁ飛びこむかどうするか。
と悩んでいるところで目が覚めた。

大金を落とす夢は逆夢だといわれるし、
基本的にどんな占いも佳いことしか信じない得な性格なので、
この夢も、前途の明るい夢だって信じていたら、
たまたま見かけたイタリアの星座占いでこう出てた。

Grandi cambiamenti nel vostro settore professionale entro l\'anno: cercate di stare al passo. 

今の仕事に不満があるわけじゃないけれど、
もっとやりたいこともあると思っているので、
仕事の面で何か大きな変化があるのなら、きっとそれだ。
だからちゃんと、迎え入れる心づもりをしなくちゃいけないってことだね。



Le benedizioni del Monte Fuji

2020-01-09 23:30:00 | 日記
フィレンツェ時代の友人が
家族と久々の一時帰国ということで
仕事はお休みをもらってお出かけ。
前日の大風と雨が過ぎ去って
すっかりクリアになった冬の1日の休日は
休んでよかったと思える1日に。

御殿場でイタリアンレストラン

Trattoria Firenzeを営む共通の友人の計らいで
伊豆まで来てくれた友人たちに
見てもらいたいところは山ほどあるのだけれど
子供たちも楽しめるところで絞ると
あそこかあそこかな。

友人たちの意見も聞いて
伊豆パノラマパークに決定。

けっこう長めのロープウェイに乗って葛城山山頂へ。
ロープウェイの中からも
山頂到着後のテラスでも富士山を眺めることができて
伊豆の国市内の観光スポットとしても
無条件でおすすめだけれど
今日のような快晴だともう最高!
だって、絶景。

標高3776メートルの霊峰富士と
最深2500メートルの日本最深の駿河湾を見渡す。
展望レンズを覗きこんで、
富士山山頂の山小屋やら登山道を見つけ出して大喜びするイタリア人をみて
あぁよかったなぁって思った。

子供たちが楽しめると思ったアスレチックは
大人も楽しむ。
三世代で文字どおり全身で楽しんでくれるイタリア人って
本当にステキだなって思う。

ボードウォークも行きたいといってくれたので
歩いてゆく。
彼らは植栽にも興味があって、色々質問されて
やはりもうちょっと草木について勉強しなくちゃいけないなぁって思う。

足湯にも入ったり、
あちこちの展望台から富士山を愛でたりたっぷり3時間弱山頂滞在。
まさかこんなに長居するとは想像もしていなかったけれど
ここまで気に入ってもらえて嬉しい限り。

ランチでひと休みしたあとは
富士山つながりで見てほしかった柿田川湧水群へ。

いつ見ても美しいコバルトブルーの湧水ポイント。
こちらは第2展望台。
透明度が高すぎて深さがまったくわからない井戸の跡から
絶え間なく美しい水が湧いて、
その流れの中を悠々とあゆが泳ぐ景色は
ありがたい美しさ。
第1展望台はブルー感はないけれど
地中から湧く水の力と
木々の力が満ち満ちた心地よい空間。

富士山の融雪水が
30年近くの年月をかけて
数千年前の噴火の時に流れ出た溶岩の隙間を通って
その溶岩の南端で地表にあらわれて
柿田川の始点となっているので、
富士山を見てからここを訪れると
一段と感慨深いし、
我々がいかに富士山の恩恵を受けているかを実感できる。

伊豆に生まれてよかったな。
伊豆に来てくれてありがとう。


Memorandum di lettura 〜金魚姫

2020-01-08 22:08:51 | 本と雑誌
時間と空間を超えて
たったひとつの記憶に結びついて
千数百年を金魚の姿を借り、
何度も生まれ変わって
自分の想いに実直に添い続けた女性と
恋と仕事と日常に疲弊して
現実世界から逃げることばかりに囚われていた主人公の不思議なものがたり。

早い段階で、
彼女が一体どこからきたのかは
読者には明かされるけれど
当人たちはそこを知らないまま
その謎を一つひとつ紐解いていく仕掛け。
上手に誘導されて
筆者の狙いどおりに騙されてしまうので
驚きの結末にけっこう動揺したり。
読み始めからぐっと引き込まれるし
残りページ数が少なくなると
終わってほしくない気持ちにさせる、
そんな魅惑的な作品だった。

現代に出会った2人の物語に
時折彼女の古い記憶の物語が挿入されるので、
読み進めながら、
数章戻って読み直したり確認したり。
いつもどんな作品でも時間のかかる私には
いつも以上に時間のかかった作品。

すべては繋がっている。
この作品のようなファンタスティックな設定でない
我々の現実にだって
すべては繋がっていると思えることがいくつも起きる。
呼び寄せる力って、きっと誰もがもっているはずだからね。
それを改めて考えるきっかけにもなった。

彼女の愛が深いがために
その愛が失われたことに端を発する憎しみも強くなり、
彼女はその想いに絡めとられて時空を越えるのだけれど、
その復讐劇のような過去の記憶の語られかたに一度はちょっと嫌悪感も抱いた。
私自身が、憎しみは何も生み出さないし、
憎しみの連鎖は断ち切らなくちゃいけないと思っているからだけどね。
ただ、せつなすぎるけれど優しい結末にいたって、その嫌悪感は一掃された。

「憎しみを学ぶ人には
愛を教えることができる」とは
きっとこういうことなんだって。
そう思える作品だった。

金魚姫



La visita al Santuario scintoista Jingi-Taisya

2020-01-05 23:15:00 | 日記
連休最終日はレイラの健康を祈願に
恒例の伊東の神祇大社さんへ。
八百万の神を祀る神祇大社は
ペットの神社としても知られていて
いつ行ってもワンちゃん連れた参拝客にお会いしますが、
年初は特にわんちゃんの参拝が多く賑わっています。


神祇大社。
鳥居の向こうに茅の輪。
今年もレイラと茅の輪くぐりを。

手入れの行き届いた境内には
母の大好きなニオイサクラが満開で
あたり一面甘い香りに満ちています。
青空と朱色とピンクの取り合わせも美しい。

R135沿いにあって遠くに
伊東の海を見下ろすことができます。
ちょっと風が冷たいけれど
日射しがあたたかい。



境内には祈祷された象形文字がいくつも埋められていて、
文字パネルを踏むことでご利益があるといわれています。
今年の干支であるネズミ。

今からネズミさんをふみふみしようと意気込むレイラ。

神祇大社さんでは、
お守りを授けていただくときに
混雑していても
きちんと祈祷してくださいます。
今年もレイラはお守りをいただき
神妙な顔で祈祷を受けてきました。
これでまた1年元気に暮らせるね。