The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

Good Old Airplane

2012年11月17日 | ひで氏海外ミッション編
ライブの翌日に海外ミッションを言い渡される確率があまりに高すぎて、
最近ライブの日程が決まると同時にその翌日が怖い。。。ひで氏です。

今回、飛び込んで来た伝書鳩の皮膚に仕込まれた紙片に書かれていた目的地は。。。アメリカ合衆国。
一年ぶりである。

思えばちょうど一年前、腎臓にストーンを仕込んだまま渡ったあの恐怖のミッション。
思い返すだけで背筋が凍る思いがするが、あの恐怖を乗り越え体調に問題のない今であれば、行く事そのものに全く抵抗は無い。

なんせ10時間以上石の恐怖に耐えながらシアトルまで飛び、
その後アメリカ国内の接続フライトがキャンセル、シアトルで11時間待ちを食わされたあの出来事、
そしてそのあとの振替フライトで体験した一触即発のあの体験を思い起こせば、怖い物はない。

目的地は前回と同じアイオワ州である。
今回はやや変則、
まず伊丹から成田へ、そして成田からシカゴへ、シカゴから国内線でデモインへ、というルートである。

最近海外ミッションをこなす上で明らかに過去との違いを感じることがいくつかある。

その1つは、飛行機で寝れなくなったこと。
昔は飛行機に乗れば、離陸する前に深い眠りに落ち、気がつくとすっかり空の上、というのが常だった。
今は違う。とにかくゆっくり寝れない。
だから映画を見る為のヘッドフォンと小説は手放せない。PCは、あの狭い空間でどうしても開ける気にならない。

余談だが、当然色んなことをごちょごちょする上でこのエコノミーの狭い空間をいかにカスタマイズするかというのは大事なことなのだが、
周りのメンバーもとても大事である。その点で今回の往路のメンバーは群を抜いていた。

まず隣りには中国人とおぼしき若い女性二人。
ギャルで一瞬ラッキー、と思ったが離陸前から横でとにかく、食べる。
それも日本で買い込んだと思われるものばかりで、いきなり一人がさきいかを食べ始めたのには驚いた。
飛行機の中でさきいかを食べるとあんなに匂うのか、と思った。そしてもう一人は梅干し。見るたびにパブロフの犬のように唾が出て仕方ない。
とにかく次から次へと食べ物が前の収納のところから出てくる。自分のと同じサイズのはずなのに無尽蔵に出てくるのが四次元ポケットのようで戦慄した。

そして通路を挟んで右隣に居た日本人男性。
ものすごく素朴で良さそうな人なのだが、離陸前から酒を煽っている。ウイスキーである。
あんなボトルで頼めるんだ。。。。と思っていると、通りかかったフライトアテンダントがびっくりして立ち止まり、

これはどこから出て来たのか、飛行機内への酒の持込みは禁止されていてこれは違法だからすぐにしまってくれと言われている。
そして ああ、ああ、と言いながら酒をしまい、フライトアテンダントが去ったその瞬間また瓶を出す。英語が分かっていないのか、確信犯なのか。

見た目が良さそうな人だけに怖い。

かなりの個性派達に囲まれこれからの10時間を超えるフライトの先が思いやられたが、
気持ちを切り替えてとにかく映画を見まくろうと決めた。それが唯一の楽しみと言っていいくらいだ。
最近は各座席、目の前に個別スクリーン、オンデマンドで新旧問わず自分で選んでみる事が出来、昔に比べたらえらい違いだ。。。
昔は「ただいまより映画を上映します」などというアナウンスがあったら、好きかどうかも分からない映画を眠い目をこすって無理矢理起きて、
前のスクリーンを一生懸命見入ったものだ。

ふふ、となつかしさに笑みを浮かべ、
まずは映画をセレクトしようと人差し指を前に伸ばして、愕然とした。

そこにスクリーンは無かった。



こういう古いタイプのジャンボ機、まだあるんやね。。。


左からまたさきいかの異臭が目に染みてきた。




つづく。














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