The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

Life without umbrella

2017年04月16日 | ひで氏海外ミッション編
前回までのあらすじ:
オーストラリアミッションのある朝、ジョギングからのストレッチ中のひで氏に話しかけてきたオーストラリア人男性。他愛もない会話からの急展開で「うちに夕食に来ないか」というオファーが。海外ならではの大らかさなのか、それともこれは何かの罠なのか…疑心暗鬼な気持ちも否定できないひで氏が最終的にとった行動は果たして…



「ス」


「スケジュールを一旦確認して、こっちから連絡してもいいだろうか」

と一旦は保留という形を選択した私ひで氏。その時はこれが最善の様に思えた。

「もちろんだ。その名刺のアドレスにいつでも連絡を」

という返事をして、男性は去っていった。


当然のことながら私ひで氏は悩んだ。
とりあえず現地の、周りの同僚にそれとなく聞いてみる…が、いくら狭い街だと言っても10万人近くの人口はあるところである。
たまたま知っているという人もいるはずもない。

ただ、気になったのは「こうこうこんなことでディナーに誘われた」というと、現地のみんなが同じようにかなり驚いたことだ。
そんなことある?というような驚きをストレートに見せられると、オーストラリアの大らかな文化なのではないかと微かに予想していたことにもじわじわと疑惑の影が忍び寄る。

そして返事しあぐねたまま二日が過ぎた。

頭にはずっとひっかかっていたので、返事をしなければなぁと思っていた矢先、また朝のジョギングコースで遠くから歩いてくる男性を見た。

その彼のシルエットを見た時に、私ひで氏は妙な確信を得た。
要は、この川沿いジョギングが彼にとってのルーチンワークであることに確信が持てたのである。

そしてお互いに手を挙げ再び声を交わした時には、私ひで氏は

「ディナー、まだ行っても大丈夫?」

と大きな声で聞いた。


「もちろんだとも」


そんなことで警戒心が解けた?と思われる方もいるかもしれないが、私ひで氏にはあの朝もやの中、遥か向こうから巨体を揺らしながら汗だくでやってくる彼のシルエットを見た時に、何かこうとても真摯なものを感じたのである。

その夜、迎えに来てくれた彼の車に乗り込み、ご自宅に招いていただいた私ひで氏は、それはもう楽しい時間を過ごした。
彼の奥さんも考えられないくらいの素晴らしいご婦人で、手料理でもてなされ、それはバンダーバーグに来てからの一番のごちそうであり、間違いなくもっともあたたかいディナーだった。

食事の後、彼は広々としたリビングに私ひで氏を座らせ、食事中の会話でわかった互いの音楽的な嗜好を聴き比べるために彼自慢のオーディオシステムで色んな音楽を聞かせてくれた。そしてもちろん、アランスミシーバンドの音楽を聴いてもらったところ、
ご夫婦ともにいたく気に入ってくれ、早速iTunesから最新アルバムをダウンロードしてくれたのである。

ちなみに、意外にも彼が最も気に入ったのはColor of Mineであった。

こうして忘れられない夜を過ごした私ひで氏は、この後も、今もまさに彼と連絡を取り合い、好きな音楽をSNS経由で交換したり、ギフトを送り合ったり、はたまた彼等が今真剣に考えている来年あたりの来日について真剣に話しあっている。


昔何かで見たのだが、「傘を持たない」という考え方がある。

傘を持たない事で急な雨によって雨宿りしたり、どこかの店に駆け込んだりして、思いもかけない新たな経験をすることで人生の幅が広がるというものだ。もちろん、実際に傘を持たずに生活するということではない。

私ひで氏はこの考え方が好きだ。

今回もこの出会いがあるとなしでは、全く滞在の記憶も違ったものになっていたに違いない。


これからも私ひで氏は、傘を持たず生きようと思う。








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Is this a risk?

2017年04月05日 | ヒデ氏イラストブログ
オーストラリアのバンダーバーグという街に到着して二日目、ミッションの性格上規則正しい生活を送らなければならないということもあり、早速私ひで氏は朝からジョギングをすることにした。

海外ミッションの際は私はほぼ間違いなくジョギングをする。
ジョギングはただ単に気持ちいいだけではなく、その街を観察する最高の手段だ。

地図を見ると滞在先のホテルからすぐそこに川があったので、早速川沿いに出てみることにした。

予想通り、非常に気持ちのいい景色が広がっている。


こんな理想的なジョギングコースがあるのだから、もっとたくさんの人が走っているだろうと思いきや、ほとんど誰もいない。
橋の上を渡る貨物列車の音が乾いていて、空気が乾燥しているのがわかる。なんとも言えない爽快感があるのだ。


ちょっとしたことだが、ちょこちょことジョガーの闘争心をくすぐる工夫があちこちになされているここバンダーバーグ。

この街は、この数年で2度もかなりの規模の洪水に見舞われている。そのためであろう、例えばこんな看板。

「洪水の際は丘の上にたどり着くまで水の中にいることに。頂上まで息を止めて持ちますか?」

何の仕掛けもない、単なる看板に書いた文字だけで洪水の恐ろしさを伝えながらも、走り手の自尊心をくすぐりつつ、運動の負荷を上げ、そして気が付けば実際に洪水における緊急時の練習を実施させるという非常に機能的なメッセージだと私ひで氏は思う。

他にも、走っていると時折こんなものが現れる。


フィットネス用のものだが、機械と呼べるような(重りをつけて動かすとかそういう)機構は無い。
ただ、なんかやってみたくなるのだ。こういった、街の人の運動を促すような仕掛けがいくつもある。

スマートなやり方だなぁと感心しながら、横の芝生でストレッチをしていた時、
目の前に大きなオーストラリア人の男性が現れた。

全然人が居なかったので、私ひで氏も自然にハローと挨拶をした。

普通なら向こうもハーイと答えてすれ違うところだが、男性は足を停めた。

そしてアーユージャパニーズ?と話しかけてきたので、私ひで氏もそうだよ、と話しはじめた。
とても体格のいい初老の男性という感じで、二人ともジョギングで額に汗をかきながらまぁ他愛のない話しをしたわけである。

すると男性が、胸ポケットから名刺を差し出し「もしよかったらウチにディナーでも食べに来ないか?」と言ってくれた。


そこには彼の連絡先が載っており、もしよければここに電話してくれ、ということだった。
カードをくれた後はジョギングの続きの為に走り去った男性。

とてもありがたい。

しかし、これはリスクだ。

海外というこの状況で、見知らぬ人からのディナーの誘い。

私ひで氏は昔、インドネシアで私の来ていたUniversity of Rochesterと書かれたトレーナーを指さし「あなたロチェスター出身なの?私の息子もロチェスター大に行っていたの!今ちょうど息子が国に帰ってきていて、パーティをしているから、来ない?」と言われ、考えた結果断った経験がある。

話しが妙にトントン拍子に運びすぎたからだ。

バンダバーグという土地柄を考えると、もちろん十中八九問題ないだろう。
しかし万に一つ、この男性がシリアルキラーでないという保証もないわけである。

逆にあの男性も相当無防備というかフレンドリーにもほどがある、と思える。
トレーニングウェアなのに名刺がスッと出てくるというのはどうなのか。
この土地ではさして珍しくない現象なのかも知れぬ。

私ひで氏は考えた。
もちろんこうして無事帰国してこんなことを書いている時点で、身に危険はなかったわけだが、

果たして私ひで氏はディナーに行ったか、行かなかったか。



さあどっち!






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4月6日(木)THE WAREHOUSE@コモンカフェ!

2017年03月29日 | ASB活動日誌
4月はとてつもなく楽しみなライブが二本。

ひで氏です。

1本目は私ひで氏とSSW田中賢氏との洋楽カバーユニット「THE WAREHOUSE」でのライブ@大阪中崎町コモンカフェ。

コモンカフェでTHE WAREHOUSEと言えばシュトウケンイチ。そのシュトウケンイチ氏が率いる鈍月とご一緒します。


歌酔夜宴と名付けられたこのイベント、確かにすべての要素が盛り込まれていて、なかなか素晴らしいタイトルだと思う。
しかもシリーズで行われているのかと思いきや、第二夜となっているということは我々のために名付けられたイベントということだ。感謝。

大阪中崎町のこの隠れ家的カフェの穴場間たるや相当で、ちょっと周りを歩くだけでも昭和の香りと現代のカフェ文化が融合した異空間を堪能できます。





そこで我々が演奏するのは二人が愛してやまない洋楽の数々。
しかし同時にそれらは曲を知らない人には「知って欲しい」曲であり、知っている人にとっては「THE WAREHOUSEバージョンを味わってほしい」曲なのである。

今回もありとあらゆるアプローチで仕掛けていきます。

平日の夜なのでお仕事帰りに是非!

ご予約はこちらからでOKです。

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2017.04.06 THURSDAY- COMMON CAFE, OSAKA (THE WAREHOUSE)
中崎町コモンカフェ「歌X酔X夜X宴 第二夜」



2年前の第一夜に引き続き第二夜でも共演するひで氏とシュトウケンイチ氏。ただし今回はそれぞれが別のユニットでの登場。ソロとはまた違った持ち味を発揮した両ユニットをじっくりご堪能ください。※アランスミシーバンドのライブではありません。THE WAREHOUSE:ASBボーカルひで氏とSSW田中賢氏による洋楽カバーユニット。60年代~の洋楽の独特チョイスの名曲をカバーするユニットです。

2017年4月6日(木)「歌X酔X夜X宴 第二夜」
open 19:30/start 20:00
前売3000円/当日3300円(+1drink 500円別途)
鈍月(Vo.&Gt.シュトウケンイチ×Vo.&Gt.モーリトモヒロ)
THE WAREHOUSE(Vo. 樫本英之×Key. 田中賢)

大阪中崎町common cafe
大阪市北区中崎西1-1-6吉村ビルB1F
TEL:06-6371-1800(当日のみ)
お問い合わせ・ご予約
音花info MAIL:oto_hana_mailbox@yahoo.co.jp
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Well-Balanced Town

2017年03月27日 | ひで氏海外ミッション編
このところありとあらゆる事態が重なってしまい、ほぼ休眠状態に陥ってしまっていたASBブログ。
開設して11年、これほどまでに投稿が開いてしまったことは無いのではないだろうか。

ひで氏です。

とは言えこの空いた期間、色んな事が割と整理できたのでこうして復活してみた。

とりあえず先日ほぼ2週間いたオーストラリアのことなど振り返りながら気軽に書いていこうと思う。

今回のミッションはオーストラリアはバンダーバーグという街である。
シドニーでもブリスベンでもなく、縁あってこのバンダーバーグという街に来れたのは人生の色んな偶然も重なっているので本当に面白いもんだなあと思う。

私ひで氏はその昔、中学生の頃 母が勝手に申し込んできたホームステイプログラムによってオーストラリアの地を踏んだのだが、そのときに訪れたのがブリスベンだ。シドニーはその後別ミッションで2013年に訪れているが、ブリスベンというと約30年前のそのホームステイの経験以来だ。

ちなみにその頃のエピソードは過去エントリを:
Cry, Mom Cry

オーストラリアという国は我々日本人が想像する数倍広い。
ほとんどの主要都市は東側に集中しているとはいえ互いの距離はもんのすごい遠い。

現在関空からの直行便があるケアンズ。そのケアンズから、「同じ東海岸だからブリスベンまで行こう」と思ったとしても、
車なら1700km、ざっと20時間かかるのだ。

私ひで氏もアメリカに居た頃は6~9時間の車移動は当たり前だったが、さすがに15時間を超えると車で行く気は失せる。
最終目的地のバンダーバーグにどうやっていくかというと、ケアンズから国内線でゴールドコーストまで飛び、そこからバスにて陸路6時間以上かけて北上する、入国してから2200kmを移動するというなかなかにストイックなコースだった。

さてこのバンダーバーグという土地、どれほどの田舎なのかと想像していたところ、
とにかく素晴らしい場所だった。

確かに全く都会ではないけれど、田舎過ぎず、


各所にはラウンドアバウトがあるほどある程度交通量があり、


美しい教会もあり




相当いってるな、という樹齢の木がそこらじゅうにあり


美しいビーチも車で十数分で行ける


そして移動途中では野生のカンガルーも出没する。


広大な自然ではサトウキビ、マカデミアナッツ、バナナ、アボカドなど様々な畑が広がる。






土が赤く肥えているのは、昔この地にHummockという火山があったからだ。
そういうわけでフルーツ、野菜が驚くほど新鮮で、安く手に入る。



一点だけ不思議で仕方なかったのが、自転車に対するケアの少なさだ。
これだけ広大な土地があるにも関わらず、自転車用のレーンがほぼ無いに等しい。

信号付近に申し訳程度にあるだけだ。



さてこんな不思議でありかわいくもある街バンダーバーグで私ひでしは大きな賭けを迫られる。

続く。


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喝采エスカレーター

2017年02月19日 | ヒデ氏イラストブログ
数日前から体調をやや崩していた、ひで氏です。

数年ぶりに風邪を引き、喉は痛いわ咳は止まらない状態になり、あーしんど、と思っていた。

ただその時はまだ、数日すれば治るだろうと高をくくっていた。

すると数日経って突如、右ヒザが痛み出した。

始めはなんか痛いなぁ、ぐらいに思っていたがだんだんと痛みは激しくなってきた。
そうこうしているうちに歩いている時もかなりの痛みを感じるようになり、特に階段の上り下りがキツいということがわかってきた。
とにかく、膝が曲がる瞬間が痛く、逆に真っすぐに伸びている状態、もしくは正座のように曲げきった状態では痛みは感じないのだ。

そしてさらに悪いことには、この痛みを数日我慢して歩いているうちに、かばって歩いていたからかなんなのか、
ある朝大規模な寝違えを起こし、R2D2のような動きしかできないようになってしまったのだ。

私ひで氏は普段なかなか病院に行かないという悪い?クセがあるのだが、このときばかりは何か異常を感じすぐに整形外科の門をくぐった。

そして先生に症状を説明していると、ふと尋ねられた。

最近何か新しく運動を始めたということはないか、と。

あ… そうだ、最近ランニングをはじめたのだ。

冬の自転車は初動があまりにも寒すぎて乗らなくなる。だから、苦手だったジョギングをこの年になって始めてみたのだ。

といっても忘れていたくらいだ。なんせ最後に走ったのは2週間ぐらい前だったのだ。

しかしそれを言うと先生は「あーたぶんそれやね」と言い、時間差でそういうことも起こる、と付け足した。
念のため膝も、そして寝違えた背中もレントゲンを撮ってもらったが骨には全く異常が無く、これは完全に筋肉の炎症でしょうねということになり、湿布をもらって病院を出た。

結果としては思う以上にあっけなかったがまー湿布で治るのならそれに越したことは無い。

この頃膝の痛みはピークに達し、今すぐにでも貼りたいぐらいだがすでに電車に乗ってしまっているのでとりあえずガマン、家に帰ったら速攻貼ろう、と心に決めた。

悪い状況というのはこういう時に追い打ちをかけてくるものである。

自分の駅で降り、「階段はもってのほかだ、エスカレーターの右側に立ち微動だにせずに降りよう」と思ってエスカレータの方に歩いていくと、なぜか止まる側のサイド(関西では右側)に妙な行列が出来ている。

説明しにくいがこのときその行列の最後尾に並ぶには向かってくる波に逆らわなければならず、とにかく早くエスカレータに乗りたい一心で思わずエスカレータに、それも歩いて下りる人が多い手前(左側)のレーンにそのまま誘導されてしまったのだ。

もちろんわかっている。

エスカレータというのはそもそも止まって手すりを持って乗る物であり、歩いて速く進むためのものではない。手前のレーンに入ったからといって歩く義務はないのだ。

しかしもはや止まる側と歩く側ではっきりと役割が分かれているという実態を知りながら、一刻も早く家に帰ろうと手前のレーンを選んでいる波を止めてまでそこに立つガッツはこのときの私にはなかった。ちなみに右側に入り込む余地は全くない。

今やちょっとした「曲げ」で激痛が走るのだ。焦った私は咄嗟の行動に出た。

前述したように、今回の症状は膝が曲がった瞬間に痛いのであり、真っすぐである限り痛みはないのだ。

つまり右膝を一度も曲げずに降りれば良いのだ…!

最初は自分でも半信半疑だった。そんな降り方ができるのか?と。

しかし右足をまっすぐに前方に出しながら左足で一段ずつ踏み込んでいく。踏み込むというより、左のかかとをずらしてリズムに乗せて落ちていくようなイメージだ。

ダン…ダダン、ダン…!

で…できる。できる!
かあさん、オレ、できるよーーーッ!


夢中に降りたそこからの記憶はあいまいだ。


ただ、その時の私は映画「コーラスライン」のあのダンサーのステップのようになっていたこと、


そして時折右レーンの人々に身体をヒットさせては異様な目で見られ、それでもかまわずステップを切りつづけたこと、

そしてもう吹っ切れた私の耳にはエスカレータの段を下りながら観衆の大歓声を受けているかのような異常な高揚感があったことを覚えているのみだ。



ハァ、ハァ…

オレはやり切ったのだ…!



そんな私ひで氏、このブログを書いている現在は湿布でしっかり膝の痛みは取れ、背中の痛みもほぼなくなり、風邪もすっかり良くなって明日のハウリンイベントにソロで登場します!気分も体調も良いので思い切り歌います!


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2017.02.20 MONDAY - HOWLIN' BAR, OSAKA (HIDE SOLO)
塚本ハウリンバー「20周年記念ライブ第20弾」


今年ASB関連第一弾はひで氏のソロライブから。なんと20周年を迎える塚本ハウリンバーの第20弾イベントというキリのいいイベントに呼んでいただきました。
素晴らしい共演者とご一緒します。ASBはじめはまずひで氏ソロからはじめましょう。

2017年2月20日(月) 大阪塚本ハウリンバー
OPEN 19:00 / START 20:00
Live Charge 2,000yen
樫本英之(The Alan Smithy Band) / ンダ / シーガン山下 / THE TWINS

大阪塚本ハウリンバー
大阪市西淀川区柏里2-1-19 石川ビル2F 
TEL:06-4808-2212





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20尽くし!20日ハウリン20周年第20弾イベントひで氏ソロ

2017年02月15日 | ASB活動日誌
インフルエンザの猛威がものすごい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この何年か風邪をひいた記憶がない私ひで氏も、このインフルエンザの流行り度合いには戦々恐々としている。
とはいってもインフルそのものが恐怖というよりも、インフルにかかることで引き起こす周りへの迷惑のほうが怖いのだ。インフル自体は、悪寒がものすごいと聞いたが前にもどこかで書いた通り私ひで氏は尿管結石をやってから痛みやしんどさに対する耐性が人生観ごと変えられたので、別に恐ろしいとは思わない。

さて、そんな私ひで氏やアランスミシーバンドだが、ASBの今年最初のライブの前に私ひで氏のソロライブが決定したのでお知らせです。

2月20日月曜という「ど」が付く平日だ。ちなみに「ド平日」とは口ではよく言うが文字にするととても言葉として認められないぐらい変な字面になる。その割に「どへいじつ」というサウンドはまるで「処世術」や「固形物」のように何かとても安定感のある響きがある。

話を戻すとそんなド平日に私ひで氏、大阪塚本はハウリンバーの20周年を祝うべくソロで出演するのだ。しかも20周年記念ライブの第20弾の夜というものすごく縁起の良さそうな夜だ。THE TWINSをはじめ、楽しそうな共演陣と一緒にやれるのも楽しみ。

ソロライブはいつも不安との闘いだが、やってみると本当に歌と向き合えるし聞いてくれたお客さんにも発見があるようで毎回やってよかった、と思える。

遅くなったけど今年最初のソロアクト、ご都合合えばぜひ!



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2017.02.20 MONDAY - HOWLIN' BAR, OSAKA (HIDE SOLO)
塚本ハウリンバー「20周年記念ライブ第20弾」


今年ASB関連第一弾はひで氏のソロライブから。なんと20周年を迎える塚本ハウリンバーの第20弾イベントというキリのいいイベントに呼んでいただきました。
素晴らしい共演者とご一緒します。ASBはじめはまずひで氏ソロからはじめましょう。

2017年2月20日(月) 大阪塚本ハウリンバー
OPEN 19:00 / START 20:00
Live Charge 2,000yen
樫本英之(The Alan Smithy Band) / ンダ / シーガン山下 / THE TWINS

大阪塚本ハウリンバー
大阪市西淀川区柏里2-1-19 石川ビル2F 
TEL:06-4808-2212



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あんバターの流儀

2017年02月05日 | ヒデ氏イラストブログ
パン好きにとって、パン屋を発掘するのはこの上ない楽しみの一つだ。

ひで氏です。

パン屋は美しい。

地域に根差して景色の一つとして街に溶け込み、
朝早くからパンの匂いで行き交う通行人を幸せにする。
当のパンも驚くほどの種類が世の中に存在し、それぞれの個性を競い合う。
それらのパンの命は花のように短いが、そんな儚くも美しいパンを焼く技術を持つ人間は敬意を込めて「職人」と呼ばれ、日々美しいパンを生産していくのだ。

お好み焼き屋の実力を計るのに必ず豚玉を注文する人のように、
私ひで氏も自分なりに新しいパン屋に出会うと試すパンがある。つまりその銘柄は大概どのパン屋に行っても存在するパン、ということだ。

それが「あんバター」だ。

いたってシンプルなパンだ。小さいフランスパンに切り込みがあり、そこにあんことバターが挟まっている。それだけだ。
月並みだが、シンプルなだけにすべてが赤裸々にさらされてしまう。あんこの甘味、バターのクオリティ、そしてフランスパンの味と固さ。ざっくりいうとそのあたりがよくわかるわけだ。

ふと出会った新たなパン屋さんで、先日もそうやっていつものようにあんバターを試した時だ。
残すところふたつとなっていたあんバターに私が手を伸ばすと、同じようにすぐ後に最後の一つを挟んだトングが視界に入った。

すでに二つしかなかった時点で良いサインだと思っていた私ひで氏は、トングの持ち主を見てこのあんバターへの期待を深めた。
なぜならそれはどう見てもこのパン屋さんにしょっちゅう訪れているであろう、とても品の良さそうな初老の女性だったからだ。

地元に愛されるパン屋、そこに通う貴婦人。そんな大人しそうな人が、無くなりかけたあんバターに急いで手を伸ばす。
これは間違いなく美味しいあんバターなのだ。

こうなると他のパンもいくつか試したくなる私ひで氏、パン屋でありがちな「必要以上に買い込む」現象に陥っていると、そのご婦人は案の定レジのお姉さんに「○○です、お願いしてた食パンもお願いします」と言った。やはり常連なのだ。

レジのお姉さんと談笑する様子もとても柔和で好感のもてる人で、最後は「ごめんください」と軽く会釈し店を後にした。
こういう年の取り方は素敵だなぁと思わせるご婦人であった。


アランスミシーバンドのお客さんがみんな素晴らしい人なのと同じように、いいパン屋にはいいお客さんがいるのだ…などと考えながら、早速買ってきたあんバターを食べてみるととても美味しかった。

先に述べたように、パンの種類は同じでも、店の個性がある。それをあんバターのような差別化しにくいパンでどう表現するか、それが見たいわけだ。

この店のあんバターのあんこはとても優しい味だ。まろやかで、柔らかい。

しかしそれに反するように、フランスパンの部分がものすごく固い。普通のフランスパンよりも、何かこう、挑戦的に固い。

両手でしっかりパンを挟み込み、大きく口を開けて噛んで行かなければあんやバターがはみ出てしまう。

それでもまだ歯が立たない。歯に込めるパワーを上げる。

やがてパンを支える両手だけでなく、顔も震え出し、気が付けば鬼の形相であんバターを食べている自分に気付いた。

そうしてやっと一口目が千切れた。一口目でこれだ。最後まで行こうとすれば、両腕と後頭部の筋肉痛は避けられないし、ミクロレベルでの歯の欠損も避けられないだろう。

やるじゃぁないか…

パン切り包丁で切れば良いではないか。そんな声が上がるかもしれない。違う。違うのだ。
これこそがあんバターに対する礼儀作法ともいえる食べ方なのだ。

そう思った瞬間、あのご婦人を思い出した。
彼女の好物でもあろう、この店のあんバター。いったいあの清楚なご婦人はどうやって食べているのだろうか。

よもや包丁でカットして…

いや、一瞬でもそんな風に思った自分を恥じた。


食パン個人オーダーまでするほどである、よほどのパン好きとお見受けした。

もちろん彼女も正式作法に決まっている。


こんな感じで。



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The Bond in Car Wash

2017年01月23日 | ヒデ氏イラストブログ
寒くなってくるととても億劫な作業がある。

それは洗車だ。

寒風吹きすさぶ中車を洗うというのは本当に苦痛だが、その当の車はその寒さの中をさらに猛スピードで走り続けてボディに汚れを背負っているわけだから、やはりたまに洗ってやらないとフェアではないな、と思いながら重い腰を上げる。

しかし寒がりの私ひで氏、今回ばかりは外で冷水で洗うのがどうしても嫌だった。
しかし車は汚れているのでキレイにしたい。

そうだ、カーウォッシュに行こう。

小さい頃、カーウォッシュが好きだった。



あの巨大な機械に吸い込まれながら見る、迫りくるブラシ。あふれ出る洗剤に吹き付ける風。

かつて紹介したベランダ事件などのレジェンドがあった我が家ではカーウォッシュもまるで今で言うUSJのアトラクションに入っていくようなエンターテインメントだったのだ。

久々に訪れた近所のガソリンスタンドのカーウォッシュで思い出したそんな子供の頃の記憶から紐付いて、別の記憶がよみがえってきた。

そういえばアメリカに住んでいた頃もよくカーウォッシュに行ったなぁ。と。

アメリカのCar Washというのは日本のようにスタンドの片隅にあるのではなく、クルマ大国だけあってそれだけで店舗が成り立っている。いついってもある程度の台数の車が洗車をしているのだ。



プランもたくさんあり、詳細は忘れたが私ひで氏がいつも利用していたのは、スタンダードなコースで機械を出ると屈強な男が待ち構えており、高圧洗浄+拭き上げをやってくれるプランだ。

その屈強な男というのが非常に手際がよく、高圧洗浄をしたかと思えば両手にスポンジの手袋状になった拭き上げタオルを装着して両手を器用に動かしながら全身を上下左右に動かしながら、あっという間に1台のクルマを拭き上げてしまうのだ。

そんなCar Washである出来事があった。

いつものようにスタンダードなコースを選んだ私はクルマに乗ったまま機械洗浄へ。一通りの洗浄が終わった後、クルマをいつもの黒人のお兄さんが待ち構えているスペースにクルマを進めた。

今となっては何を言おうとしたのか覚えていないのだが、何かちょっとしたこと、たとえば「ホイールを念入りに頼んます」とかそういうことを言おうとしたのかもしれない。少し窓を開けてそのお兄さんに話しかけようとしたのだ。

向こうからすれば機械洗浄から出てきた車はただ単にこなすべき次のアイテムのようなものなので、まさか窓が開くとは思っていなかったのだ。なんの迷いも無く高圧洗浄のノズルをクルマに向けて発射した。

私ひで氏とすればちょうど窓を数センチあけて何か言おうとしたそのとき

ブシャアァァッ!!

と高圧洗浄のガンから放たれた鋭い水のビームが、奇跡的に私が開けた窓の隙間にピンポイントで入ってきたのだ。


ぶわわわ!と顔面に高圧洗浄を浴びて、声を上げてプチ暴れする私ひで氏を見て驚いたお兄さんは、オウ!と声を上げてびっくりして水を止めノズルを下ろした。

ものすごい水勢のシャワーを浴びて放心している私。ずぶぬれの車内。


日本ならここで

「す、すすみません!!大丈夫ですかッ!」

だと思う。間違いなく。

しかしここアメリカは違った。

お兄さんはしばしの沈黙を置いて、腹を抱えて笑い出したのだ。

ヒャーハッハッと。



「何で!?ジブン何でいま窓あけるん?」

という感じだ。


えーーー。。。笑ってるこの人。。。と一瞬思った私ひで氏も、

身をかがめて笑うこの人を見ているとだんだんおかしくなり

フ… フフフッ… はははは

と笑ってしまった。


これは日本ではありえないな、と思う半面、この方が人間らしくていいわ、とも思ったものだ。


実際この事件以来、毎回このお兄さんに当たると窓越しに妙なアイコンタクトが交わされるようになった。

そして向こうもわざとこちらに向かってノズルを向けて窓にブシャーと水をかけてきたり、
こちらも指を指して「やったなー」と笑顔を見せたり。

なんとも不思議な心の交流が続いた。



あるときから、このお兄さんと遭遇しなくなった。


勤務時間帯が変わったのか、辞めてしまったのか。


しかしあの出来事以降、お兄さんが居なくなるまでの間、
毎回洗車を終えた私ひで氏の当時の愛車、ASBのGoing Up to Ohioにも出てくる91年製フォルクスワーゲンの黒いJettaには、


洗車を終えた他のどの車よりも、少し多めの艶があったのは間違いない。






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リフォームベーシスト ヒゲ氏

2017年01月08日 | ASB活動日誌
年末にどうしてもやっておきたい仕事を残していた。

ひで氏です。

それは、自宅のフェンスの修理だ。
木製のフェンスなのだが、昨年の10月ごろ、ある日突然フェンスの一部が折れてしまったのだ。
一応毎年色を塗りぬりメンテナンスはしていたのだが、どうしても経年変化で一部が腐ってきたりするのだ。

そのままにしておくと風に煽られでもすれば隣の家の敷地に落ちてしまいそうで、しかもそこには車が停まっているのでとんでもないことになる…ということで取り急ぎヒモで縛るという応急処置をした。

こういうのはやり始めたら早いけど、やるまでがなぁ…と
「そんなことを言う暇があればさっさとやればいいのに」と誰もが思いそうなぐらい時間をかけてグズグズ言う事によって延ばしに延ばしているうちに年が明けてしまったのだ。

そんな私ひで氏の頭に浮かんでいたのはヒゲ氏の存在だ。
ヒゲ氏はASBイチの工作好きで、とにかく何でも自分でやるという意識がバンドで一番高い。

この三連休の間になんとかしてしまいたいと思っていた私はヒゲ氏にメールしてみると、なんとヒマだというので家まで来てもらった。そしてリフォーム職人、ヒゲ氏の大活躍シーンをご覧入れよう。

まず現状をご確認されるヒゲ氏。


ここはまだ使える、ここは変えないとどうしようもない、という判断をお済ませになるヒゲ氏。


老朽化したフェンス部分をカットし、接合部分をパテで丁寧にお埋めになるヒゲ氏。


だんだん私ひで氏もわかってきて、ヒゲ氏がインパクトドライバーを持てば替えの先や釘を渡していったり、
ヒゲ氏が何か重要な作業をしている時に別の下ごしらえのような作業をしたり、見事なチームワークが生まれていた。バンドメンバーでなければこうはいかない。

たまに「なんでこんな長い釘買うてるんや!」

「こっちの木もまぁもう時間の問題やね」

などと、お願いして来てもらった業者の人に怒られていると錯覚するほどだ。

途中、足りない部材を二人で買いに行ったりしながらもいよいよフェンスの交換は済み、
仕上げの塗装工程にまで入る。

もうこうなると職人の人にしか見えないヒゲ氏。


一人でやっていたら倍以上の時間はかかっていたと思われる作業。
ヒゲ氏のおかげであっという間に完了したのである。

これが今回交換した、朽ちた部分。
何年も支えてくれた木に感謝。


夜はヒゲ師匠をベルトコンベアー式の高級すし店にお連れし豪遊してもらおうと思ったが、
ここでもここぞとばかり食べまくったりはしないヒゲ氏。どこまでもジェントルマンな職人だ。

生まれ変わった自宅のフェンス。
リスペクトを込めて「ビアードフェンス」(ヒゲフェンス)とでも呼ぼう。


プランに時間を多く割き、丁寧に仕事するその様子は演奏スタイルにもしっかり表れているなあと痛感したひで氏。

同様に励ましや賞賛の声だけははっきり大きく出し続ける自分もやはりボーカルだと妙に納得したのであった。

サンキューヒゲ氏!

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Star Warsへの熱量

2017年01月03日 | ASB活動日誌
正月の三が日ということで、今日あたりは映画でも見ようと決めていた。

ひで氏です。

相当な人出を覚悟して映画館にいったのだが、モールは恐ろしいほどの人だかりでも案外映画館は空いていた。

目当ての映画はスターウォーズ(以下SW)のスピンオフ映画「Rogue One」だ。

SWといえばASBの中ではヒゲ氏が圧倒的にファン指数が高い。
私ひで氏はどちらかというと別にそこまで思い入れは無く、最近になって全シリーズをやっと見たのだ。

小学校の時に「ジェダイの復讐」の森をウィンウィン行くシーンを単純にかっこいいなぁと思って見に行ったが、リアルタイムで見たのはそのぐらいで、そのほかの作品は金曜ロードショー的なTV放送で見た記憶があるぐらいだ。
SWの新作が出るたびに熱狂する人々を見て、「SWって好きな人はホントに好きだな」と熱狂ファンを「あっち側の人」としか見ていなかった。

そんなSWシリーズだが、この1年ぐらいでとりあえず全作品を見直してみた。結果、

「それにしてもエピソード5は死ぬほど面白いし緊迫感が異常だ」

「やっぱりハリソンフォードはかっこいいな」

「エピソード1~3はまぁ見ても見なくても大勢に影響はないな」

などとありきたりの個人的感想を持つに至った。。。が、ひとつ言えることは


「まあこれを思春期に見たらそりゃ一生好きになるわな」

ということがよくわかった。

先日Bee芦原さんとも話して本当にそうだと思ったのだが、18ぐらいまでに聞いた音楽でその人の音楽の嗜好は決定する、と思う。

ビートルズを思春期に聴かなかった人にいくらビートルズの魅力を語って大人になってから聴いてもらっても、思春期の頃に聞いて感じるあの電撃にも似たショックや1曲1曲に対するピュアな感動を感じるのはほとんど不可能なんではないかと思うのである。

映画も同じだと思う。

だから私ひで氏のように後からいくらSWシリーズを見直しても、そこまで熱っぽくSWを語ることはできないし、そうもならないどこか冷静な自分も出来上がってしまっている。

今日、映画館でこのSW関連の新作を一つの映画作品として見ている自分のすぐそばに、ライトセイバーのおもちゃをかばんに忍ばせながら目をキラキラさせて画面に釘付けになっている少年のあまりにもキレイな目を見た。

彼にとっては、一連のSWの物語のすべてが驚きであり、感動であり、そしてとにかく「カッコいい」の連続なのだ。

初期の作品を見てもわぁCG古いなぁ~とも思わないし、

ハリソンフォード老けたな~とも思わないし、

ディズニーになってから作品のインターバルもグッズも増えたな~

などとも思わない。

そんなことを一瞬で思い知らされてしまうほどにキラキラした瞳だった。

自分は後発すぎて もうその熱量でSWを愛することはおそらくできないが、やはり壮大なストーリーはすばらしいと思うし、何より物理的に実際にこれだけ長きに渡って世代を超えて愛され、夢を与え続ける映画作品の存在自体がすごいと思う。そういう意味でどんどんSWに魅力を感じてファンになっている。

そんな、私ひで氏も今回のRogue Oneは素直に「おお おもしろい」と思った。
まさに「はぐれ者(rogue)」と呼ぶにふさわしい、SWの本流には入らないこの伏線ストーリーが、私ひで氏のようなマイルド後発ファンにとってぴったりのスケール感だった。

これからもおそらくエピソード間を埋めるスピンオフが出続けるのだろう。このクオリティで続けてくれれば、キッズたちの気持ちも鷲掴みしつつ、往年のSWファンの心も離さず、そして新たなファンの開発もできるのだと思う。こういうザ・SFな映画が少ないからなおさら頑張ってほしい。

最後はやはり本国のポスターセンスはクールだなぁと思う作品をいくつか。













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