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■ 宮ノ下温泉 「湯の宿 遊月」 〔 Pick Up温泉 〕



<宮ノ下温泉 「湯の宿 遊月」>
(神奈川県箱根町宮ノ下413、10:00~15:00(要時間確認)、550円、0460-86-1800)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (るるぶ.com)

箱根宮ノ下にある自家源泉(?)の温泉宿。
ここは月廼屋旅館(つきのや、日帰り不可)の別館(?)で、素泊まりメイン8室のこぢんまりとした宿です。

場所はえらくわかりにくいです。
湯本方面からだと、宮ノ下のT字路を小湧園方向に左折してすこし行った富士屋の社員寮の先のT字路を鋭角に左折し、すぐの三叉路を左の狭い路地に入ります。
以前レポした「たかぎ旅館」の前を通り、最初の路地(月廼屋旅館の手前、ポストあり)を右折した正面。
Pはそこに数台分ありますが、大型車でのアプローチはけっこうしびれるかも・・・。
このあたりは通称”上町”とよばれ、小規模な旅館や歓楽施設がまとまっています。


【写真 上(左)】 上町の案内板
【写真 下(右)】 右折の目印のポスト

行ったときはたまたま宿の人がいましたが、月廼屋にいることが多いらしく、TELは月廼屋にしたほうがベターかも。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

しっとりと落ちついた純和風の建物でなかなかに居ごこちがよさそう。
浴場は階段下の露天と1階の内湯があり、最初は露天(岩風呂)に案内(貸切可)されましたが、カルキ臭強めだったので、ひそかに偵察し、カルキを感じなかった内湯に替えてもらいました(^^;;)(ふつう日帰りだと露天らしい)


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

ちなみに、竹林に面した露天は暗めながら風情があるもの。
岩組屋根付4-5人の浴槽に岩の湯口から投入、槽内注排湯不明で切欠からの上面排湯。
残念ながらかなり強めのカルキ臭がありました。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 まわりは竹林

内湯は年季入っていて、脱衣所の雰囲気からしてただならぬものがあります。
手前に洗い場、奥に石枠青タイル貼3人の渋~い浴槽。二面採光ながらまわりを竹林に囲まれているので暗め。
でも、それがかえって浴室に落ちつきをもたらしています。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜12時で独占(貸切)。

岩の湯口からかなり熱めの源泉(たぶん)を15L/minほど投入+側面注入、側面パイプ吸湯+オーバーフローは半循環かと思いますが、カルキは感じられずお湯の鮮度感もあってなかなかにいいです。
また、別に源泉カランもあります。
ただ、小規模な宿だし、日帰り客も多くはなさそうなので、槽内循環はいらないようにも思いました。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 源泉カラン

かなり熱めのお湯は無色透明に澄んで弱芒硝塩味にほぼ無臭。
とろみとヌルすべのあるすこぶる入りごこちのいいお湯で、よくあたたまります。
適度に濃度感もあって、宮ノ下(蛇骨)らしい入りごたえのあるお湯です。

隠れ家のような立地、渋い浴場など温泉マニアの琴線に触れるものがあり、一般人(^^;)を連れていったら「さすが温泉通」と感心されるかも・・・(笑)
空いていそうでお湯もなかなかなので、温泉マニアには「たかぎ旅館」とともにおすすめします。

Na-塩化物泉 76.0℃、pH=8.8、湧出量不明、成分総計=1429mg/kg、Na^+=391、Ca^2+=28.9、Cl^-=580、SO_4^2-=66.7、HCO_3^-=108、陽イオン計=459、陰イオン計=760、メタけい酸=182、メタほう酸=25.3 <H8.4.25分析> (源泉名:宮ノ下温泉(元温泉村第81号))

※源泉は蛇骨沢からの引湯で「月廼屋旅館」と同じと思われます。

■ブランドグルメ
〔 La Bazza 〕
はっきりいって、ここは「ブランド」ではありません。
それに正直、人にはあまり教えたくなかったのですが、もはや「食べログ」にも紹介されているので、観念して(笑) 紹介します。

もう何年前になるか・・・。
宮ノ下で湯めぐりの途中、猛烈に腹が減った。
とにかく喰えればなんでもよかったのだが、宮ノ下には飲食店がほとんどない。
たまたま目についたイタ飯屋らしい看板、やってるかどうだかわからない店がまえ・・・。

まあ、いいや、とりあえず偵察。
とまっている(というか、もはや動きそうもない)エスカレータを歩いて昇って、入口の扉をおそるおそるあける。

がら~んとした店内にお客はゼロ。
窓側のソファーには調理服を着たシェフらしき人が、やる気なさげ(失礼 ^^;)に座り込んで外を眺めてる。

「ヤバっ!」
まちがえたふり(^^;;)をして出ようとしたが、店の奥に所在なげにいたスタッフの女の子とばっちり目が合ってしまったので、しょうがなく「あの~、営業してますか・・・?」
半分、というかほとんど「すいません、休憩に入りまして・・・」という答えを期待しつつ・・・。

だが、答えはあっさり「はい、営業しています。」(笑)
あとで考えると、ランチがあったので時間は昼すぎだったと思う。
「あの~、営業してますか?」もないものだわな。。。

腹を据えて空席だらけ(というか、すべて空席)の椅子に座る。

ランチコースは意外にもけっこう安かった。
「どハズレでも、キズは浅くてすむ」と、やや落ちつきをとりもどす。
連れも同じ心境らしく、どうせハズレならいろいろ試しちゃえ、とばかりに別のコースを注文してる。

あらためて店内を見回す。
しかし、どうみても、この雰囲気はふつうじゃない。
打ちっ放しの天井、造作ほとんどなしの壁面。
洋系では、打ちっ放しスケルトンの店はめずらしくないけれど、そういうのとはちがう感じ。
あえていうと「廃墟系」。

客席の手前には古びた箱根のガイドブックや雑誌が積み重なっていて、
これがまたいい感じ(^^;)でB級感を盛り上げてくれる。

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たしかこのとき頼んだのは、トマトソースのパスタ&クリームソースのパスタのコースでいずれもシーフード系だったと思う。

ぜんぜん、期待していなかった。
さてさて、ヘビがでるか蛇がでるか、うどんのよ~なぶっといパスタか、スープのよ~なシャビシャビ薄ソースか、はたまた堅くて味気ない缶詰の具か・・・

しばらく待つと、ブツがやってきた。
一目みて、唖然とした。
こ洒落た平皿に質感をおびたパスタの盛り、品よくハーブをあしらったサラダ、おだやかにくすんだ風味よさげなパン。
バターの色艶も申し分ないし、しっかりオリーブオイルも添えられている。
これはどうみてもはずれイタ飯(これまでけっこう食べてる(笑))じゃない。



イタ飯の味の表現は得意じゃない(^^;;;)のでとばすが(→こっちをみてね)、とにかく値段をはるかに上回る内容だった。(ボリュームもばっちり)
とくにシーフードは小田原あたりで揚がった近海ものじゃないかと思うくらい、抜群の鮮度とふかい味わいをもっていた。

(いい意味で)店がまえと味にギャップのある店はそれなりにあるが、ここまで強烈なのはそうはない。
食後話した店の女の子によると、ここは元銀行(正確には信用金庫)で、あまり手を入れていないのでこのような店になっているらしい・・・。

あまりに不思議な店だったので、帰っていろいろ調べたが、まだそのときはほとんど情報がなかった。
でも、味さえよければ何でもOKのわが家。宮ノ下では貴重なPもあるし、その後、ここが定番スポットになったのはいうまでもありません。

さっき見つけた新事実(笑)
オーナーは、なんと「富士屋ホテルで12年間腕をふるったシェフ」らしい。

さらに新事実
仙石原&富ヶ谷(渋谷区)に支店ができてました。

〔 2010/01/31UP (2007/06/13レポ (2006/06入湯)) 〕


E139.3.37.311N35.14.23.267
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